何が発表されたか
Googleは2026年10月15日、公式ブログ(The Keyword)で「More ways to connect with the web from Search」を公開しました。筆者は Google の Hema Budaraju 氏(VP, Product Management)です。AI モードと AI による概要(AI Overviews)の回答から、ウェブのページへ移りやすくするための5つの変更をまとめた発表です。
発表の冒頭では、利用者が自分で選んだサイトを優先して表示する「優先ソース(Preferred Sources)」の利用者数が、今年の初めから7倍を超えて増えたと説明されています。
5つの変更の要点
変更ごとに、提供の段階が違います。原文の言い方に合わせて整理します。
| 変更 | 原文の説明 | 段階 |
|---|---|---|
| 1. 文中のリンク(inline links)を増やす | 回答の語や句に埋め込んだリンクを大きく増やしてきた。回答の上のほうに表示されることを増やす更新を始める | 提供を始める(launching) |
| 2. 公式のページを専用の欄で示す | 手続きや情報の公式の場所が1〜2か所しかない場合に、回答の上部の専用の欄にリンクと、そのリンクが役立つ理由を示す | テスト(testing) |
| 3. ニュースのカルーセルを広げる | 新しい記事を示すカルーセルを、ほかの地域・言語へ広げる。優先ソースに選んだサイトも目立たせる | 順次提供(starting to roll out) |
| 4. 関連記事へのリンクを目立たせる | 一部の回答の最後に出す関連記事のリンクに、画像のサムネイルを付け、押しやすい見た目にする | 記述なし |
| 5. 動画の作り手の名前を押せるようにする | AI モードの動画の結果で、作り手・パブリッシャーの名前から Search profile へ移れるようにする | テスト(今週から) |
どの地域で提供されるかは、3のニュースのカルーセル以外は書かれていません。日本語の検索で提供されているかどうかは、記事の公開時点で確認できていません。
サイト運営者にとっての意味
今回の発表は、回答の中でのリンクの見せ方を変えるもので、どのページが引用されるかを決める仕組みについての説明はありません。Googleがサイト運営者向けに出している、AI による概要や AI モードに表示されるための追加の条件は、今回も示されていません。
そのうえで、2の「公式のページを専用の欄で示す」は、手続きや申し込みの窓口がある企業に関係しそうです。どのページを「公式」と判断するかは説明されていないため、会社や製品の正式な情報がどのページにあるかを、サイトの中で分かりやすくしておくことが現実的な備えになります。考え方はエンティティSEOの記事で説明しています。
確かめておくこと
| 確かめること | やること |
|---|---|
| AI の回答からの流入 | Search Console の生成AI機能のレポートで、表示回数とクリックの推移を記録する。変更の前後で比べられるように、日付を残す |
| 主な質問での表示 | 自社の製品名・手続き名で AI モードと AI による概要を確かめ、文中のリンクや公式の欄に自社のページが出るかを日付とあわせて記録する |
| 公式の情報のページ | 料金・申し込み・問い合わせ・会社情報など、公式の場所として示されうるページが、取得(クロール)とインデックスの対象になっているかを確かめる |
| 動画とSearch profile | 動画で発信している場合は、Search profile を申請できるかを確かめる(日本での条件は確認できていない) |
SEOAGENTの見解
ここからは当サイトの見方です。AI の回答の中にリンクが増え、公式のページを示す欄が試されることで、回答から元のページへ移る道は広がります。一方で、引用の選び方は公開されていないため、特定の書き方で引用を増やせるとは言えません。読者が知りたい事実と出典を本文に書き、公式の情報がどのページにあるかをサイトの中で一貫させることが、変更の前後で変わらない対策だと考えます。当サイトでは、主な質問での表示を定期的に記録し、日本での提供が確認できた時点でこの記事を更新します。

