この記事の要点:
- URLパラメータとは、URLの「?」より後ろに「キー=値」の形で付く情報です。複数あるときは「&」でつなぎます。並び替え・絞り込み・ページ番号・計測などに使われます。
- SEOでは、ページの内容を変えるパラメータと、変えないパラメータを分けて扱います。内容を変えないパラメータは、パラメータの無いURLを正規URLにし、サイト内のリンクに付けません。
- 並び替えや絞り込みの組み合わせが多いサイトでは、すべてをcanonicalで処理するより、検索に出す組み合わせを決め、それ以外のクロールをrobots.txtで抑える方が向いている場合があります。
- Search Consoleの「URL パラメータ」ツールは2022年に終わりました。今は、URLの設計・canonical・robots.txtなど、サイト側で扱いを決めます。
- まずサイトにどんなパラメータがあるかを洗い出し、パラメータごとに扱いを表で決めると、担当者が替わってもぶれません。
URLパラメータとは:「?」の後ろに付く「キー=値」の情報
URLパラメータ(クエリパラメータ)とは、URLの「?」より後ろに付けて、サーバーやページに追加の情報を渡す部分です。「キー=値」の組で書き、複数ある場合は「&」で区切ります。「?」以降の全体はクエリ文字列とも呼ばれます。
https://example.com/shoes/?color=red&sort=price&page=2#reviews
└────── 本体 ──────┘└──────── パラメータ ────────┘└ フラグメント ┘
| 部分 | 例 | 役割 |
|---|---|---|
| ? | ?color=red | ここからパラメータが始まる印 |
| キー=値 | color=red | 何を(キー)、どうするか(値) |
| & | color=red&sort=price | 2つ目以降のパラメータをつなぐ |
| #(フラグメント) | #reviews | ページ内の位置を指す。サーバーには送られず、Googleも通常は無視する |
パラメータは、同じページの表示を変えたり、どこから来た人かを記録したりするのに便利です。一方で、パラメータが付くと、同じ内容のページが別のURLとして増えていきます。SEOで問題になるのはこの点です。
パラメータの種類と付け方:内容を変えるもの・変えないもの
パラメータは、ページの内容を変える「アクティブ」なものと、内容を変えない「パッシブ」なものに分けて考えると、扱いを決めやすくなります。
| 分類 | 用途 | キーの例 | ページの内容 |
|---|---|---|---|
| パッシブ | 流入元の計測 | utm_source、utm_campaign、広告の自動タグ | 変わらない |
| パッシブ | 利用者の識別 | sid、sessionid | 変わらない |
| アクティブ | 並び替え | sort、order | 同じ品物の順番だけ変わる |
| アクティブ | 絞り込み | color、size、price | 一部だけ表示される |
| アクティブ | ページ番号 | page、p | 別の品物・記事が表示される |
| アクティブ | サイト内検索 | q、s | 検索語ごとに違う結果 |
| アクティブ | 個別のページの指定 | id、p(記事ID) | まったく別のページ |
付け方(書式)の基本
- 本体のURLの後ろに「?」を1つだけ置き、2つ目以降のパラメータは「&」でつなぎます。すでに「?」を含むURLに足すときは、「&」から書き足します。
- 「#」(フラグメント)があるURLでは、パラメータを「#」より前に置きます。
- キーと値は、半角英数字とハイフン・アンダースコアにそろえます。日本語や空白は「%E3…」のような符号に変換され、表記の揺れの原因になります。
- 同じ意味のパラメータは、サイト全体でキーの名前・並び順・大文字と小文字をそろえます。並び順が違うだけでも、別のURLとして扱われるためです。
https://example.com/shoes/?color=red&sort=price
https://example.com/shoes/?color=red&sort=price#reviews
計測用パラメータ(UTM)
メール・SNS・広告などのリンクに付ける「utm_」で始まるパラメータは、GA4などの計測の道具が、訪問がどこから来たかを見分けるためのものです。アナリティクス ヘルプでは、UTMパラメータを付けるときは utm_source(参照元)・utm_medium(メディア)・utm_campaign(キャンペーン名)の3つを必ず使うよう案内しています。
https://example.com/seminar/?utm_source=newsletter&utm_medium=email&utm_campaign=seminar_2026_11
上は説明用の例です。UTMパラメータはページの内容を変えないため、SEOでは「パッシブ」なパラメータとして扱い、サイト内のリンクには付けません。値の決め方とGA4での確かめ方は「UTMパラメータの付け方とGA4での確認」で説明しています。この記事では、パラメータが検索エンジンからどう見えるか、どう整理するかを扱います。
SEOで何が問題になるか
パラメータそのものが悪いわけではありません。Googleは、パラメータを含むURLもクロールし、インデックスできます。問題は、パラメータの数と組み合わせによって、同じか、ほとんど同じ内容のURLが大量にできることです。
| 起きること | 例 |
|---|---|
| 意図しないURLが検索結果に出る | 計測用のパラメータ付きのURLが、正規のURLの代わりに表示される |
| リンクなどの評価が分かれる | 同じページへのリンクが、パラメータの違う複数のURLに向けられる |
| クロールが無駄になる | 色3種×サイズ5種×並び替え4種で、1つの一覧から60通りのURLができる |
| 分析の数字が分かれる | 同じページの数字が、パラメータごとに別の行に分かれる |
上の60通りは掛け算の例です。絞り込みの項目が増えるほど、組み合わせは急に増えます。Googleは、絞り込み(ファセット ナビゲーション)で生まれるURLがクロールの量を増やし、新しいページの発見を遅らせることがあると説明しています(Google 検索セントラル:ファセット ナビゲーションの URL のクロールを管理する)。通販サイトで、絞り込みのURLを商品ページ・カテゴリーページとあわせてどう扱うかは「ECサイトのSEO対策」で説明しています。
同じ内容のページが複数あること自体は、ペナルティの対象ではありません。同じ内容のページ全般の扱いは「重複コンテンツとは」で説明しています。
パラメータごとの扱いを決める判断表
扱いは、「そのURLを検索に出したいか」と「クロールさせる必要があるか」の2つで決めます。次の表は、多くのサイトに当てはまる目安です。
| パラメータ | 検索に出すか | 正規URL | クロール | サイト内のリンク |
|---|---|---|---|---|
| 計測用(utm_など) | 出さない | パラメータの無いURL | 制限しない | 付けない |
| セッションID | 出さない | パラメータの無いURL | 制限しない | 付けない。Cookieで扱う |
| 並び替え | 原則出さない | 並び替える前の一覧 | 組み合わせが多ければrobots.txtで抑える | 必要な範囲で |
| 絞り込み | 検索需要のある組み合わせだけ出す | 出すものは自分自身 | 出さない組み合わせはrobots.txtで抑える | 出すものだけ通常のリンク |
| ページ番号 | 出す | 各ページ自身 | 制限しない | 通常のリンク |
| サイト内検索 | 出さない | ― | noindex、またはrobots.txtで抑える | リンクしない |
| 個別ページのID | 出す | 自分自身 | 制限しない | 通常のリンク |
ここで迷いやすいのが、canonicalとrobots.txtのどちらを使うかです。2つは働きが違い、同じURLに両方を期待することはできません。
| 方法 | 働き | 向いている場面 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| canonical | 代表のURLを伝え、評価をまとめる | 計測用・並び替えなど、数が限られるパラメータ | Googleがページを読む必要があるため、クロールの量は減らない |
| robots.txt | クロールそのものを止める | 絞り込みの組み合わせが非常に多い場合 | ページを読めないため、canonicalやnoindexも読まれない。URLだけが検索結果に出ることがある |
| noindex | 検索結果に出さない | サイト内検索の結果など | 同じサイト内で正規URLを選ばせる目的には使わない |
robots.txtでパラメータ付きのURLを止める場合は、Googleが対応している「*」(任意の文字列)を使って書きます。
# 例:並び替えと、色・サイズの絞り込みのURLをクロールさせない
User-agent: *
Disallow: /*?*sort=
Disallow: /*?*color=
Disallow: /*?*size=
# サイト内検索の結果ページ
Disallow: /search
この書き方では、パラメータの無い一覧(/shoes/)はクロールされます。止めすぎていないかは、Search Consoleのrobots.txtレポートやURL検査で確かめます。書き方の基本は「robots.txtの書き方」にまとめています。
サイトにあるパラメータを洗い出す手順
判断表を当てはめる前に、自分のサイトに実際にどんなパラメータがあるかを知る必要があります。次の順で集めます。
- Search Consoleの「ページのインデックス登録」を見る:「重複しています」「代替ページ(適切な canonical タグあり)」などの理由に並ぶURLの例から、パラメータ付きのものを拾います。
- クロールの統計情報を見る:Search Consoleの設定にある「クロールの統計情報」で、Googleが取得したURLの例を確かめ、パラメータ付きのURLが多く含まれていないかを見ます。
- GA4で見る:探索で「ページパス + クエリ文字列」を行に置くと、実際に見られたURLのパラメータが分かります。
- サイトの仕組みから書き出す:CMSやネットショップの機能で、並び替え・絞り込み・検索がどのキーを使うかを、開発の担当者に確かめます。
- サーバーのアクセスログを見る:使える環境なら、Googlebotが取得したURLのパラメータを集計します。
集めたら、キーごとに1行の表にします。次は管理表の例です。
| キー | 使う場所 | 内容を変えるか | 決めた扱い | 確認日 |
|---|---|---|---|---|
| utm_source など | メール・SNSのリンク | 変えない | canonicalで本体へ。内部リンクに付けない | 2026-10-10 |
| sort | 商品一覧 | 順番だけ | canonicalで並び替え前へ | 2026-10-10 |
| color | 商品一覧 | 一部 | 需要のある色だけ専用ページ。ほかはrobots.txt | 2026-10-10 |
| page | 商品一覧・記事一覧 | 変える | 各ページ自身をcanonical | 2026-10-10 |
表の値は説明用の例です。Search Consoleの各レポートの見方は「Search Consoleの使い方」で説明しています。
パラメータを作るときのルール
新しくパラメータを使うとき、または整理し直すときは、次のルールを決めておきます。Googleの「URL 構造のベスト プラクティス」と、eコマース向けの説明に沿ったものです。
- 「キー=値」と「&」を使う:Googleは、パラメータの区切りに一般的な「=」と「&」を使うよう勧めています。「;」や「,」で区切る独自の形は避けます。1つのキーに複数の値を指定する場合は、値を「,」で区切ります。
- 同じキーを繰り返さない:例:?color=red&color=blue のように同じキーを並べると、Googleが一方の値を無視することがあります。
- パラメータの順番をそろえる:?color=red&size=m と ?size=m&color=red は、同じ内容でも別のURLです。サイトの中では、出力する順番を固定します。
- 内容を変えない値を、なるべくURLに入れない:セッションIDはCookieで扱い、内部リンクに計測用の値を付けません。
- 日本語などは、符号化する:ASCII以外の文字はパーセント符号化(例:%E8%B5%A4)で書きます。値には英数字を使うと、扱いが分かりやすくなります。
- フラグメントで内容を切り替えない:Googleは「#」より後ろを通常は使わないため、#で切り替えた内容は別のページとして見つけられません。
- 検索に出したい組み合わせは、通常のリンクでたどれるようにする:絞り込みのうち需要のあるものは、例:/shoes/red/ のような専用のページにする方法もあります。
URLの表記のゆれ全体(https・wwwの有無・末尾のスラッシュなど)をそろえる手順は「URL正規化とは」で説明しています。パラメータの整理は、その中の一部として進めると手戻りが減ります。
パラメータ付きのURLが検索結果に出たときの直し方
例:検索結果に https://example.com/blog/?utm_source=newsletter のような計測用のURLが表示されている場合です。Googleがそのパラメータ付きのURLを正規URLに選んでいる状態なので、手がかりを本体のURLへそろえます。
- URL検査で状態を見る:表示されているURLと本体のURLをSearch ConsoleのURL検査で調べ、「ユーザーが指定した正規 URL」と「Google が選択した正規 URL」を比べます。
- canonicalを確かめる:パラメータ付きのURLを開き、head要素のcanonicalがパラメータの無いURLを指しているかを見ます。canonicalにパラメータがそのまま入っている作りは、よくある原因です。
- パラメータ付きのリンクを探す:メニュー、関連記事、パンくず、XMLサイトマップに、パラメータ付きのURLが混ざっていないかを確かめます。
- 外部のリンクを確かめる:メールやSNS、広告などで、パラメータ付きのURLが広く使われていないかを見ます。外部のリンクは止められないため、canonicalでの指定が頼りになります。
- 直したら待つ:Googleが再びクロールして判断し直すまで、表示は変わりません。急ぐページはURL検査でインデックス登録をリクエストします。
| 見つかった原因 | 直し方 |
|---|---|
| canonicalがパラメータ付きのURLを指している | テーマやプラグインの設定で、canonicalからパラメータを外す |
| 内部リンクにパラメータが付いている | リンクをパラメータの無いURLに書き換える |
| サイトマップにパラメータ付きのURLがある | 正規URLだけを載せる |
| パラメータ付きのURLをrobots.txtで止めている | 止めるとcanonicalが読まれないため、計測用のパラメータは止めない |
リダイレクトでURLを変えるときも、パラメータの扱いに注意します。転送の設定によっては、転送先でパラメータが消えたり、そのまま引き継がれたりします。計測用のパラメータが付いたURLを転送する場合は、転送後のURLに計測に必要な値が残っているかを確かめます。
URLパラメータツールの終了(2022年)と、今の代わりの方法
以前、Search Consoleには「URL パラメータ」ツールがあり、パラメータごとに「内容を変えるか」「クロールするか」をGoogleに伝えられました。Googleは2022年3月に廃止を発表し、約1か月後に提供を終えました(Google 検索セントラル ブログ:URL パラメータ ツールの廃止)。
理由として、Googleはパラメータの役割を推測する精度が上がり、ツールに設定されていた内容のうちクロールに役立っていたのは約1%だったと説明しています(出典:Google 検索セントラル ブログ:URL パラメータ ツールの廃止)。利用していたサイトに必要な対応は無いとされ、より細かく制御したい場合は、robots.txtのルールや、言語の違いを示すhreflangを使うよう案内しています。
| 以前ツールでしていたこと | 今の方法 |
|---|---|
| このパラメータは内容を変えない、と伝える | パラメータの無いURLをcanonicalにする。内部リンクに付けない |
| このパラメータのURLはクロールしない | robots.txtで該当のパターンをDisallowにする |
| 言語を切り替えるパラメータを伝える | 言語ごとのURLにし、hreflangで対応を示す |
| どの値の組み合わせを代表にするか | 需要のある組み合わせを通常のリンクとサイトマップで示す |
古い解説記事で「Search ConsoleのURLパラメータの設定」を案内しているものがありますが、現在は使えません。URLパラメータと関わるテクニカルSEOの記事は「テクニカルSEOの記事一覧」にまとめています。
よくある質問
パラメータ付きのURLは、検索順位で不利になりますか?
パラメータが付いていること自体で不利になるという説明は、Googleの文書にはありません。問題になるのは、同じ内容のURLが増えて評価が分かれたり、意図しないURLが表示されたりすることです。正規URLを決めて、手がかりをそろえます。
UTMパラメータを付けたURLで、ほかのサイトからリンクされても大丈夫ですか?
リンク先のページにパラメータの無いURLをcanonicalとして書いておけば、Googleは代表のURLを判断しやすくなります。サイト内のリンクには、UTMパラメータを付けないようにします。
パラメータを301でまとめて取り除いてもよいですか?
内容を変えないパラメータであれば転送で取り除くこともできます。ただし、計測用のパラメータを転送で消すと、GA4などで流入元が記録されなくなるおそれがあります。計測に使うものは、canonicalで扱う方が安全です。
小さなサイトでも、パラメータの整理は必要ですか?
並び替えや絞り込みが無く、計測用のパラメータだけなら、canonicalを正しく出し、内部リンクにパラメータを付けなければ十分なことが多いです。洗い出しの手順で、意図しないパラメータが無いかだけ確かめます。
SEOAGENTでできること
SEOAGENTでは、Search Consoleと連携して、記事ごとの表示回数やクリック、検索語とその推移を確かめられます。GA4とつなぐと、自然検索からの訪問と、成果として設定したキーイベントも確認できます。パラメータの扱い(canonicalやrobots.txt)の設定は、サイトのサーバーやCMS側で行います。


