この記事の要点:
- 重複コンテンツとは、同じ、またはほぼ同じ主な内容が複数の URL で表示される状態です。多くは URL の表記ゆれなどで意図せず起きます。
- Google は、通常の重複だけでは処罰(手動による対策)の対象にしないと説明しています。対象になりうるのは、他サイトの無断複製や、検索結果を操作する目的の大量複製です。
- 実害は「表示してほしい URL が選ばれない」「リンクの評価や Search Console の数字が分かれる」「クロールに無駄が出る」の 3 つです。
- 直し方は状況で選びます。URL を 1 つにできるなら 301 リダイレクト、両方の URL が必要なら canonical、検索に出す必要がないページは noindex です。
- 確認は Search Console の「ページのインデックス登録」レポートと URL 検査で、Google が選んだ正規 URL を見ます。重複がある場合に登録済みの数がページ数と合わない理由は「インデックス数の調べ方」で説明しています。
重複コンテンツとは何か、どこからが重複になるか
重複コンテンツとは、同じ、またはほぼ同じ主な内容が、複数の URL で表示されている状態です。Google 検索セントラルでは、こうしたページの集まりを「重複するページ」と呼び、その中から代表の URL(正規 URL)を 1 つ選ぶ処理を「正規化」と説明しています。
判断の目安は、文章が 1 文字単位で同じかどうかではなく、ページの主な内容が同じかどうかです。ヘッダーやフッター、サイドバーのような共通部分が同じなのは、どのサイトでも普通のことです。
| 種類 | 状態 | 例 |
|---|---|---|
| 完全な重複 | 同じページが複数の URL で開ける | 「/blog/a/」と「/blog/a/?utm_source=x」 |
| ほぼ同じ内容 | 主な内容が同じで、一部だけ違う | 色違いの商品ページで、説明文が同じ |
| サイト外との重複 | 別のサイトに同じ文章がある | 寄稿・転載した記事、メーカーの説明文の流用 |
なお、言語の違うページは、主な内容が同じ言語で書かれている場合にだけ重複として扱われる、と Google は説明しています。日本語版と英語版があるのは重複ではありません。
一方、同じ検索語で自社の別々の記事が競い合う状態は、内容が別でも起きます。これは重複というより記事どうしの検索語の取り合い(カニバリゼーション)の問題として分けて考えると、直し方を選びやすくなります。
重複コンテンツはペナルティになるのか
Google 検索セントラル ブログの「重複コンテンツのペナルティ」の誤解を解く記事では、通常のサイト内の重複は、それだけでは処罰の理由にならないと説明しています。手動による対策(Google の担当者が判断して行う措置)の対象になるのは、検索結果を操作したり利用者をだましたりする意図が見える場合です。
Google のスパムに関するポリシーで問題とされるのは、次のような場合です。
- 他のサイトの内容を無断で複製し、独自の価値を加えずに掲載する(無断複製されたコンテンツ)
- 検索結果を操作する目的で、地名だけを変えたような、ほぼ同じページを大量に作る(教室や店舗が複数ある業種での避け方は、学習塾のSEOで例を示しています)
つまり、URL の表記ゆれやパラメータで起きる重複は、罰ではなく「Google が代表の URL を選ぶ」ことで処理されます。
重複があると何が困るのか
ペナルティでなくても、重複を放っておくと次の 3 つの非効率が残ります。
| 困ること | 起きる理由 | 気づき方 |
|---|---|---|
| 表示してほしい URL が検索結果に出ない | Google が、意図と違う URL を正規 URL に選ぶことがある | URL 検査の「Google が選択した正規 URL」 |
| 評価や数字が分かれる | リンクが複数の URL に向き、Search Console の集計も URL ごとに分かれる | 同じ記事の別 URL が検索結果のレポートに出る |
| クロールに無駄が出る | クローラーが同じ内容のページを何度も取得する | クロールの統計情報で、パラメータ付き URL への取得が多い |
3 つ目は、ページ数の少ないサイトではほとんど問題になりません。Google はクロールの上限を気にする必要があるのは主に大規模なサイトだと説明しています。
読者の側でも、同じ記事が複数の URL で共有されると、どれが最新か分かりにくくなります。検索エンジンのためだけでなく、URL を 1 つに決めることは利用者にとっても分かりやすくなります。
重複コンテンツが起きるよくある原因
重複の多くは、サイトの作りや設定から生まれます。原因ごとに、向いている対処を表にしました。
| 原因 | 例(説明用の URL) | 向いている対処 |
|---|---|---|
| http と https、www の有無 | 「http://example.com/」と「https://www.example.com/」 | 301 リダイレクトで 1 つに統一 |
| 末尾のスラッシュ・index.html | 「/blog/」と「/blog/index.html」 | 301 リダイレクト |
| 計測用・並び替えのパラメータ | 「?utm_source=」「?sort=price」 | canonical でパラメータなしの URL を指定 |
| PC 用とスマートフォン用の別 URL | 「www.」と「m.」で同じ記事 | 相互の注記(alternate と canonical)、可能ならレスポンシブに統一 |
| 一覧・アーカイブ・ページ番号 | タグ一覧、日付一覧、記事の無い一覧 | 不要なら noindex、範囲外のページ番号は 404 |
| CMS の設定の組み合わせ | 多言語プラグインなどで canonical が誤った URL を指す | 出力された HTML を確かめ、ページ自身を指すよう直す |
| 似た内容の記事を何本も作った | 同じテーマを少し言い換えた記事 | 1 本に統合し、古い URL は 301 |
なお、Search Console にはかつて「URL パラメータ」ツールがありましたが、2022 年に提供を終了しています。現在は、パラメータの扱いを canonical や内部リンクでそろえて伝えます。
重複コンテンツの確認方法
Search Console の「ページのインデックス登録」レポート
- Search Console の左のメニューで「インデックス作成」→「ページ」を開く
- 「ページがインデックスに登録されなかった理由」の表で、重複に関する理由を探す
- 理由をクリックし、該当する URL の一覧を確かめる
| 表示される理由 | 意味 | 対応 |
|---|---|---|
| 代替ページ(適切な canonical タグあり) | canonical で指定した正規 URL が選ばれている | 意図どおりなら対応は不要 |
| 重複しています。ユーザーにより、正規ページとして選択されていません | 重複と判断されたが、canonical の指定が無い | 正規 URL を canonical で明示する |
| 重複しています。Google により、ユーザーがマーキングしたページとは異なるページが正規ページとして選択されました | 指定した URL とは別の URL が選ばれた | リダイレクト・内部リンク・サイトマップの指定がそろっているか見直す |
表示名は Search Console の更新で変わることがあります。
URL 検査で正規 URL を比べる
気になる URL を上部の検索窓に入れ、「ページのインデックス登録」の詳細を開きます。「ユーザーが指定した正規 URL」と「Google が選択した正規 URL」が一致していれば、意図どおりに処理されています。
検索結果と HTML で確かめる
- 文章の一部を「”」で囲んで Google で検索し、同じ文章が他の URL や他のサイトに出ていないかを見る
- ブラウザでページのソースを表示し、
rel="canonical"の URL が意図した URL か確かめる - http・www の有無・末尾のスラッシュを変えた URL を開き、正しい URL へ転送されるか確かめる
状況に合わせた直し方の選び方
Google は、正規 URL を伝える方法として、リダイレクトと canonical を強いシグナル、サイトマップへの記載を弱いシグナルとして挙げています。複数を組み合わせ、すべて同じ URL を指すようにすると伝わりやすくなります。
| 状況 | 方法 | 理由 |
|---|---|---|
| 古い URL を使う必要がない | 301 リダイレクト | 利用者も検索エンジンも新しい URL に移る |
| どちらの URL も利用者に必要 | canonical | ページは残したまま代表を伝えられる |
| 検索に出す必要がないページ | noindex | インデックスの対象から外す |
| 存在しないはずのページ | 404 を返す | 中身の無いページを作らない |
| 似た記事が複数ある | 統合して 301 | 内容を 1 本に集め、評価もまとめる |
canonical の書き方
重複するページの head に、代表にしたい URL を書きます。代表のページ自身にも、自分を指す canonical を書いておくと指定がそろいます。
<!-- 例:https://example.com/blog/a/?sort=new の head -->
<link rel="canonical" href="https://example.com/blog/a/">
URL は相対パスより、https から始まる絶対 URL で書くのが確実です。
301 リダイレクトの書き方
Apache の .htaccess で、http と www 付きの URL を https の www なしにそろえる例です。
# 例:http と www 付きを https://example.com/ に統一する
RewriteEngine On
RewriteCond %{HTTPS} off [OR]
RewriteCond %{HTTP_HOST} ^www. [NC]
RewriteRule ^(.*)$ https://example.com/$1 [R=301,L]
サーバーの種類や CMS によって書き方は異なります。設定後は、転送元の URL を開いて 301 で転送されるかを確かめます。
避けたい方法
- robots.txt で重複 URL をブロックする:Google はページを読めなくなり、重複かどうかも判断できません。Google は正規化の目的で robots.txt を使うことを勧めていません。
- noindex で正規 URL を選ばせようとする:Google は、サイト内の正規 URL の選択を防ぐために noindex を使うことは勧めていません。正規 URL の指定には canonical かリダイレクトを使います。
- canonical とリダイレクトが別の URL を指す:シグナルが食い違い、意図と違う URL が選ばれる原因になります。
他のサイトとの重複への対処
自社の記事を他のサイトにも載せる場合
提携先のメディアに記事を転載してもらう場合は、掲載先のページに元の記事へのリンクを入れてもらいます。Google の正規化に関する説明では、掲載先が検索に出ないようにしたい場合は、掲載先に noindex を付けてもらう方法を挙げています。それでも、掲載先のページが検索結果に出ることはあります。note のような外部のサービスと自社サイトの両方に記事を載せるときの分け方は「noteのSEO対策」で説明しています。
自社の記事が無断で複製された場合
- 自社のページがインデックスされているかを URL 検査で確かめる
- 複製したサイトの運営者に連絡し、削除や出典の明記を求める
- 著作権の侵害にあたる場合は、Google の法的な削除リクエストの手続きで申し立てる
申し立ての判断には法律の知識が必要な場合があります。迷うときは専門家に相談してください。
メーカーの説明文などをそのまま使う場合
商品の説明文を他の多くのサイトと同じまま使うと、自社のページを選ぶ理由が検索エンジンにも読者にも伝わりません。使い方、選び方、自社での取り扱い条件など、そのページにしかない情報を加えます。価値を加えていないページの見つけ方と直し方は「低品質コンテンツの見つけ方」で説明しています。
当サイト(seoagent.jp)で直した重複の例
当サイト(seoagent.jp)では、サイトの作り直しの過程で、重複や中身の無いページにつながる設定を 3 つ見つけて直しました。いずれも検索順位などの効果はまだ測定していません。ここでは、行ったことと確かめ方だけを示します。
| 起きていたこと | 行ったこと | 確かめ方 |
|---|---|---|
記事一覧 /ja/blog/ の canonical が、/ja/blog/ja/ という存在しない URL を指していた(多言語プラグインとの組み合わせ) | canonical をページ自身の URL に直す処理を追加 | 自前の確認ツール(seo-check)で、全ページの canonical が自分自身を指すことを確認 |
| 日本語と英語のページが同じ URL 体系で混ざっていた | 日本語と英語の URL を分け(現在は日本語が /、英語が /en/)、翻訳がある組だけに hreflang、x-default はトップだけ。内容の無い言語のページは noindex | ページの HTML で hreflang を確認 |
| 記事がまだ無い一覧ページや、範囲外のページ番号が検索の対象になりうる状態だった | 記事の無い一覧は noindex にしてサイトマップから外す。範囲外のページ番号は 404、親カテゴリーは一覧ページへ 301 | 反映のたびの確認で 404・301・noindex を確かめる |
1 つ目は、CMS やプラグインの組み合わせで、意図しない canonical が出力されることがある例です。管理画面の設定だけでなく、公開されたページの HTML を見て確かめることが大切です。
3 つ目では、noindex にしたページをサイトマップから外しています。サイトマップには検索に出したい URL だけを載せる、という考え方に合わせたものです。
テクニカルな設定に関するほかの記事は「テクニカルSEOの記事一覧」にまとめています。
よくある質問
サイト内の何割が重複していたら問題になりますか?
Google は、割合の基準を公表していません。割合よりも、表示してほしい URL が正規 URL に選ばれているかを URL 検査で確かめるほうが確実です。
引用した文章があると重複コンテンツになりますか?
出典を示した引用が一部にあるだけで、主な内容が独自であれば、通常は問題になりません。問題になるのは、他サイトの内容を価値を加えずにそのまま載せる場合です。
canonical を書いたのに、Google が別の URL を選びます。
canonical はシグナルの 1 つで、必ず従われるものではありません。内部リンク、サイトマップ、リダイレクトが同じ URL を指しているか、ページの内容が本当に同じかを見直します。
重複を直したら、すぐに検索結果に反映されますか?
Google が再びクロールして処理するまで時間がかかり、期間はページによって異なります。URL 検査で「インデックス登録をリクエスト」を送ると、再クロールを依頼できます。
似た内容の記事は、すべて統合すべきですか?
読者の目的が違うなら、別の記事のままでかまいません。同じ問いに答えている記事どうしなら、1 本にまとめて古い URL を 301 で転送することを検討します。
SEOAGENTでできること
SEOAGENT では、記事ごとに「次の一手」と理由を示し、似た記事が複数ある場合は「記事どうしを整理」を候補として示します。記事の重なりは候補であり、必ず統合すべきとは限りません。記事を自動で削除することもありません。
公開前の品質チェックでは、必要に応じて類似チェックを実行できます。類似チェックは Google 検索で見つかるページとの一致の目安で、すべての文書と照合するものではありません。


