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SEOの外部対策とは:正しいやり方、避けたい施策、被リンクの点検

SEOの外部対策は、自社サイトの外で紹介され、評判を得ていく取り組みです。正当な具体策、Googleがリンクスパムとして禁止している行為、自社の被リンクの点検手順と否認ツールの判断を、当サイトに付いた自動生成の被リンクの実例とあわせて説明します。

SEOの外部対策とは:正しいやり方、避けたい施策、被リンクの点検

この記事の要点:

  • SEOの外部対策とは、自社サイトの外で、ほかのサイトからのリンク(被リンク)や社名・製品名の言及、利用者や専門家からの評判を、正当な方法で得ていく取り組みです。
  • 外部対策は、自社で直接作れるものではありません。紹介したくなる一次情報を公開し、取引先・業界団体・報道などで紹介される機会をつくることが中心になります。
  • Googleは、順位を操作する目的でのリンクの売買、過剰な相互リンク、自動のリンク作成などを「リンクスパム」としてポリシーで禁止しています。
  • 知らないうちにスパムの被リンクが付くこともあります。Googleは、ほとんどのサイトではリンクの否認ツールを使う必要はないと説明しています。当サイト(seoagent.jp)の実例も紹介します。

SEOの外部対策とは

SEOの外部対策(外部施策)とは、自社サイトの外にある評価、つまり、ほかのサイトからのリンク、社名や製品名の言及、利用者や専門家からの評判を、正当な方法で得ていく取り組みです。自社サイトの中を整える内部対策とは、作業する場所が違います。

内部対策コンテンツSEO外部対策
作業する場所自社サイトの仕組み自社サイトの記事・ページ自社サイトの外
主な作業クロール・インデックス・表示速度・構造化データ検索した人の疑問に答えるページを作る紹介される機会をつくる、評判を確かめる
自社で決められるか決められる決められる決められない(相手が紹介するかを決める)
詳しい記事SEO内部対策とはコンテンツSEOとはこの記事

3つは分けて進めるものではなく、つながっています。紹介される価値のあるページ(コンテンツSEO)が無ければ外部対策は進まず、ページが検索エンジンに読み取られなければ(内部対策)、紹介されても検索結果には届きません。

外部対策で得るもの:被リンク・言及・評判

外部対策で得たいものは、次の3つに分けられます。

得るもの内容確かめ方
被リンクほかのサイトから自社サイトへのリンク。検索エンジンがページを見つける経路にもなるSearch Consoleの「リンク」レポート、被リンク調査ツール
言及(サイテーション)リンクが無くても、記事やSNSで社名・製品名が紹介されること社名・製品名で検索する、SNSで検索する
評判利用者の経験や、その分野の専門家の意見口コミ、業界メディアでの紹介、問い合わせでの声

Googleの検索品質評価ガイドラインの概要では、評価者はページの品質を判断するときにサイトと作成者の評判を調べ、評判は実際の利用者の経験と、そのテーマの専門家の意見に基づくとされています(Search Quality Rater Guidelines: An Overview)。外部対策は、リンクの本数を増やす作業ではなく、こうした評判が自然に集まる状態をつくる作業と考えます。

正当な外部対策の具体策

正当な外部対策は、「紹介される理由をつくる」ことと「紹介される機会を増やす」ことの2つです。B2Bの企業が取り組みやすい方法を、手間と効果の出方で整理します。

具体策やること紹介されやすい相手注意すること
一次情報の公開自社の調査結果、統計、事例、手順書を、出典として使える形で公開する業界メディア、専門家のブログ、他社の解説記事調べた時期・対象・方法を書く。数字の根拠が無いものは出さない
取引先・提携先での紹介導入事例、提携の発表、イベントの共催を、相手のサイトにも載せてもらう取引先、提携先、業界団体事実に基づく紹介に限る。リンクと引き換えに金銭や物品を渡さない
プレスリリース新製品、調査結果、提携などを発表する報道機関、業界メディア配信サービス上のリンクで順位を上げようとしない。報道で取り上げられる内容かを考える
寄稿・登壇業界メディアへの寄稿、セミナーやイベントでの登壇業界メディア、主催団体リンクを目的にした大量の寄稿はしない。読者に役立つ内容にする
SNS・コミュニティでの発信記事や調査をSNSで紹介し、質問に答える同じ業界の担当者、専門家宣伝だけの投稿を繰り返さない
会社情報の統一社名・住所・電話番号の表記を、自社サイトと外部の掲載先でそろえる地図、業界団体の名簿、取引先古い住所や旧社名が残っていないかを確かめる

紹介を依頼するときの進め方

取引先や業界団体に紹介をお願いするときは、リンクそのものではなく、相手の読者に役立つ情報を渡すことを目的にします。

  1. 相手のページを確かめる:導入事例、会員一覧、関連する記事など、紹介が自然に入る場所があるかを見ます。
  2. 渡す情報を用意する:正式な社名、サービス名、紹介文の案、紹介してほしいページのURLを1つにまとめます。
  3. 理由を添えて依頼する:例:「貴社の会員一覧に掲載されている当社の情報が旧社名のままでしたので、新しい社名と紹介ページのURLをお送りします。」のように、相手にとっての理由を書きます。
  4. お礼と記録:掲載された日とURLを記録し、リンクレポートに反映されたかを後で確かめます。

紹介の見返りに金銭や物品を渡す約束はしません。広告として掲載してもらう場合は、リンクにrel="sponsored"を付けてもらいます。

どの方法も、すぐに結果が出るものではありません。

リンクビルディングとは:被リンクを得る具体的な作業

リンクビルディングとは、ほかのサイトから自社サイトへのリンク(被リンク)を得るために行う作業のことです。Googleのスパムに関するポリシーは、検索ランキングを操作することを主な目的としたリンクの作成をリンクスパムとしているため、正当なリンクビルディングは「リンクを作る」作業ではなく、「紹介される理由を作り、紹介してくれそうな相手に知らせる」作業になります。

作業紹介される理由になるものリンクに付く属性の扱い
一次データの公開自社の調査・統計・手順書など、引用できる資料相手が通常のリンクで紹介する
無料の道具・テンプレートの公開計算表、チェックリストなど、他社の記事で使える素材同上
取材・専門家としての協力報道や業界メディアの記事への情報提供同上
広告・スポンサーとしての掲載対価を払った掲載Googleは rel="sponsored" を付けるよう案内している(Google にアウトバウンド リンクの関係性を伝える)

紹介をお願いする相手は、表で管理すると重複や催促のしすぎを防げます。列は「相手のサイト」「紹介してほしい理由」「連絡した日」「結果」「掲載されたURL」で足ります。例:業界団体の会員一覧に旧社名が残っていたので、正しい社名と紹介ページのURLを連絡した、という記録を残します。この表は、連絡の漏れを防ぐためのもので、リンクの獲得を約束するものではありません。

結果は、Search Consoleのリンクレポートの「上位のリンク元サイト」と、使っている被リンク調査ツールの参照ドメインの数を、月ごとに同じツールどうしで見ます。当サイト(seoagent.jp)でも、依頼していない自動生成のリンクでリンク元の数が増えていたため(2026年10月13日のAhrefsの調査)、数だけでなく、表に記録した相手から実際に紹介されたかを中心に確かめます。報道や業界メディアに取り上げられるための進め方はデジタルPRとは、取引先とのリンクの扱いは「相互リンクとは」で説明しています。

やってはいけない外部対策(Googleのリンクスパム)

Googleは、検索ランキングを操作することを主な目的として、サイトへのリンクやサイトからのリンクを作成する行為を「リンクスパム」と呼び、スパムに関するポリシーで禁止しています(Google 検索セントラル:スパムに関するポリシー、2026年10月13日確認)。ポリシーに挙げられている主な例は次のとおりです。

  • ランキングを上げることを目的としたリンクの売買(金銭、物品、サービス、商品の提供と引き換えのリンク)
  • 過剰な相互リンクや、相互リンクのためだけのパートナーページ
  • 自動化されたプログラムやサービスで、自分のサイトへのリンクを作成すること
  • 利用規約や契約で、相手にリンクを義務付けること(相手がリンクに属性を付けるかを選べない場合)
  • ランキングの評価を渡す、支払いのある記事広告・ゲスト投稿・プレスリリース内の作為的なリンク
  • 質の低いディレクトリやブックマークサイトのリンク
  • さまざまなサイトのフッターやテンプレートに埋め込まれ、広く配布されるリンク
  • フォーラムのコメントや署名に入れた作為的なリンク

一方でGoogleは、広告やスポンサー活動としてのリンクの売買は通常の経済活動だと理解しているとし、rel="nofollow"やrel="sponsored"を付けている限りポリシー違反にはならないと説明しています。

「被リンクを売ります」「高いドメインパワーのサイトからリンクします」といった営業を受けた場合は、リンクの売買にあたらないかを確かめます。

自社の被リンクを点検する手順

  1. Search Consoleの「リンク」レポートを見る:「上位のリンク元サイト」と「上位のリンクされているページ」を確かめます。Googleが把握しているリンクの一部が表示されます。
  2. リンク元を3つに分ける:取引先・団体・報道など内容に関係のあるサイト、自社と関係の無い自動生成のサイト、判断できないサイト、に分けます。
  3. リンクの文字(アンカーテキスト)を見る:同じ広告文のような文字が大量のサイトで使われていれば、自動生成の可能性が高いと考えられます。
  4. 自社が依頼・購入したリンクが無いかを確かめる:過去に外注先がリンクを購入していないか、契約や請求書も含めて確かめます。
  5. 「手動による対策」を確かめる:Search Consoleの「セキュリティと手動による対策」に、不自然なリンクに関する通知が無いかを見ます。
  6. 記録する:点検した日、リンク元の数、分類の結果を残し、数か月ごとに比べます。

被リンクの調査ツールは、ツールごとに把握しているリンクが違い、数字も一致しません。比べるときは同じツールの値どうしで比べます。自社サイトの被リンクを無料で調べる手順はAhrefs Webmaster Toolsの使い方で紹介しています。

当サイト(seoagent.jp)の被リンクの実態

当サイト(seoagent.jp)の被リンクを、Ahrefsで調べた結果(2026年10月13日)を紹介します。被リンクのあるドメインは410件と表示されましたが、その大半は当サイトが依頼したものではありませんでした。

リンクの文字(アンカーテキスト)の種類リンク元のドメイン数判断
当サイトのドメイン名を入れた、同じ英語の宣伝文(「被リンクや移転のSEOを提供する」といった内容)約220自動生成。当サイトとは無関係の文
ドメイン名のみ(seoagent.jp)78多くはツール系・一覧系のサイト
「高品質な被リンク」「被リンクを購入」などの英語の宣伝文46リンク販売の宣伝。自動生成
そのほかの英語の宣伝文(ゲスト投稿・被リンクの販売など)約70自動生成
旧サイト(2010年ごろ)のURLや「SEO コンサルティング」など数件旧サイト時代の正当な紹介

リンク元には、リンク販売をうたう名前のドメインや、オンラインカジノのドメインも含まれていました。リンク元を評価の高い順に25件見ると、旧サイト時代からの数件を除き、多くは2025年から2026年に新しく見つかったもので、当サイトのリンク元の数は、こうした第三者の自動生成によって増えていたことになります。

当サイトはリンクを購入しておらず、Search Consoleに手動による対策の通知もありません。そのため、次の章で説明するGoogleの説明に沿って、否認ツールは使わないと判断しました。数字が大きく見えても、内容を見なければ実態は分からない、という例です。

リンクの否認ツールを使うべきか

Googleは、ほとんどの場合、Googleは詳しい情報が無くてもどのリンクが信頼できるかを評価できるため、ほとんどのサイトではリンクの否認ツールを使う必要はないと説明しています(Search Console ヘルプ:サイトへのリンクを否認する)。否認が必要なのは、次の2つの両方に当てはまる場合だけとされています。

  1. サイトに、スパム行為のあるリンク、人為的なリンク、品質の低いリンクが数多くある
  2. そのリンクが、手動による対策の原因になっている、または今後なる可能性がある
状況判断
心当たりの無い自動生成のリンクが付いている。手動による対策の通知は無い多くの場合、何もしなくてよい
過去に自社または外注先がリンクを購入したまず相手にリンクの削除を依頼し、削除できないものは否認を検討する
不自然なリンクに関する手動による対策の通知があるリンクを削除・否認し、再審査をリクエストする

否認のリストを送ると、そのプロパティの既存のリストは置き換えられます。Googleは、反映には再クロールが必要なため数週間かかることがあると説明しています。必要の無い否認は、正当なリンクまで外してしまうおそれがあるため、慎重に判断します。否認リストの書き方と送信の手順は「リンクの否認」にまとめています。

外部対策の効果の測り方

外部対策は、検索順位だけで効果を測ると判断を誤りやすくなります。順位はほかの要因でも変わるためです。次の数字を組み合わせて見ます。

見る数字確かめ方分かること
内容に関係のあるリンク元の数Search Consoleのリンクレポート、被リンク調査ツール(自動生成を除いて数える)紹介の広がり
参照元からの訪問GA4の参照元(referralの見方)紹介から実際に人が来ているか
社名・製品名での検索Search Consoleの指名検索のフィルタ名前を知って検索する人が増えたか
言及の数社名・製品名での検索、SNSでの検索を定期的に記録するリンクの無い紹介の広がり

数字は月ごとに記録し、プレスリリースや寄稿など、行った施策の日付と並べて見ると、何が効いたかを判断しやすくなります。プレスリリースの配信が SEO の面で何に効き、何に効かないかは「プレスリリースのSEO効果」で説明しています。

よくある質問

外部対策は自分でもできますか?

できます。一次情報の公開、取引先や業界団体での紹介、会社情報の統一、SNSでの発信は、社内で進められます。リンクを作ること自体を外注するのではなく、紹介される材料づくりに時間を使うことが基本です。

相互リンクはしてはいけませんか?

関係のある相手と互いに紹介し合うこと自体は、通常の関係でも起こります。Googleが禁止しているのは、ランキングの操作を目的とした「過剰な」相互リンクや、相互リンクのためだけのパートナーページです。

知らないサイトからスパムのリンクが付きました。順位が下がりますか?

Googleは、第三者サイトでの行為がウェブサイトに悪影響を及ぼさないよう取り組んでいると説明しています。手動による対策の通知が無く、自社でリンクを購入していなければ、多くの場合、何もする必要はありません。

外部対策はAIの回答にも関係しますか?

AIの回答の仕組みは公開されていませんが、AIの回答は検索やウェブ上の情報をもとにしています。社名や製品の正しい情報が、自社サイトの外でも一貫して紹介されていることは、AIの回答で自社が正しく扱われることにもつながると考えられます。

外部対策の効果はどのくらいで出ますか?

決まった期間はありません。紹介は、相手が紹介する理由を見つけたときに生まれるため、公開した情報の内容や業界でのつながりによって大きく変わります。一次情報の公開や取引先での紹介を続け、リンク元の数と参照元からの訪問を月ごとに記録して、変化を確かめます。

SEOAGENTでできること

SEOAGENTでは、AhrefsからエクスポートしたCSVを取り込み、被リンクのデータや紹介をお願いできそうな関連サイトの候補を整理できます。リンクを自動で獲得したり、相手へ自動で連絡したりする機能ではありません。紹介される材料になる、自社の資料をもとにした記事づくりにも使えます。

SEOの外部対策と関わるAIO・LLMOの基礎の記事は「AIO・LLMOの基礎の記事一覧」にまとめています。

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