この記事の要点:
- 記事の画像を生成AIで作ること自体は、Google 検索で不利になりません。Google は作り方ではなく内容の質を評価すると説明しています。確かめるのは、著作権、alt・ファイル名、表示速度、AI で作ったことの伝え方の 4 つです。
- 生成AIの画像は、雰囲気を伝えるアイキャッチや抽象的なテーマの挿絵に向きます。手順の画面、実在の製品、データのグラフなど、事実を示す画像の代わりには使いません。
- Google は、AI で作ったことを伝える方法として画像のメタデータ(IPTC の DigitalSourceType)を案内しています。Merchant Center では、AI で生成した商品画像にこの情報を含めることが求められます。
- 当サイト(seoagent.jp)の代表画像は、生成AIではなく自前のスクリプトで作る 1200×675 の WebP で、217 枚の中央値は約 24KB です(2026 年 10 月 13 日に計測)。
記事の画像を生成AIで作るとき:確かめることの一覧
記事の画像を生成AIで作るときは、公開する前に「権利」「検索での伝わり方」「表示速度」「作り方の伝え方」の 4 点を確かめます。どれも人が描いた画像や写真と同じ基準で、生成AIだから特別に増える作業は、権利の確認と作り方の伝え方です。
| 確かめること | 中身 | 根拠 |
|---|---|---|
| 著作権 | 既存の作品に似すぎていないか。作品名や作家名を指示に入れていないか。サービスの利用規約で商用利用が認められているか | 文化庁「AIと著作権に関する考え方について」 |
| alt・ファイル名・周りの文 | 画像の内容を表す alt とファイル名か。本文の関係する文の近くにあるか | Google「画像の SEO ベスト プラクティス」 |
| 表示速度 | 表示する大きさに合ったサイズと形式か。width と height を指定しているか | 同上(速度と画質を考慮して最適化する) |
| 作り方の伝え方 | 読者が作り方を気にする画像か。メタデータで伝えるか | Google「生成 AI によるコンテンツを使用するための Google 検索のガイダンス」 |
| 事実との食い違い | 画像に書かれた文字や数字、描かれた物が本文と合っているか | 同上(公開前のファクト チェック) |
Google の「生成 AI によるコンテンツを使用するための Google 検索のガイダンス」(2026 年 10 月 13 日確認)は、AI 生成コンテンツを公開する前に手動でファクト チェックを行うよう求め、その確認は「画像の代替テキストなど、検索結果に表示される可能性のあるメタデータにも適用されます」と書いています。記事全体を AI で作るときの手順は「AIライティングとは」で説明しています。
生成AIの画像が向く画像・向かない画像
生成AIの画像が向くのは、記事のテーマや雰囲気を伝えるだけの画像で、向かないのは、読者が画像から事実を読み取る画像です。生成AIは、もっともらしい絵を作れても、手順の画面や実在の物を正確に写すことはできません。
| 画像の種類 | 生成AI | 理由と代わりの手段 |
|---|---|---|
| 記事の雰囲気を伝えるアイキャッチ | 向く | 事実を示さない。題名の文字を重ねるなら、文字は後から正確に入れる |
| 抽象的なテーマの挿絵(「連携」「成長」など) | 向く | 本文の説明の代わりにしない |
| ツールの画面・設定の手順 | 向かない | 実際の画面の写真(スクリーンショット)を使う |
| データのグラフ・表 | 向かない | 元の数字から作図する。生成した図の数字は誤ることがある |
| 実在の製品・人物・店舗・ロゴ | 向かない | 自社で撮った写真、権利者の許可を得た素材を使う |
| 事例・取材の記事の写真 | 向かない | 実際の写真でないと、読者に誤解を与える |
アイキャッチに使う素材の種類ごとの確かめ方はアイキャッチ画像とはで整理しています。事実を示す画像を生成AIで作ると、本文が正しくても記事全体の信頼を下げるおそれがあります。
著作権で気をつけること
生成AIで作った画像でも、既存の作品との「類似性」と「依拠性」の両方があれば、著作権侵害になりうると文化庁の資料は整理しています。AI を使ったかどうかで特別な基準があるわけではなく、人が描いた場合と同じ考え方です。
- 類似性:既存の作品の創作的な表現と同じか、よく似ていること
- 依拠性:既存の作品を元にして作ったこと。作品名や作家名を指示に入れて似たものを作らせることは、依拠性を推認させる事情になるとされています
また、文化庁の資料は、AI の生成物が著作物にあたるかは、人の創作的な寄与があるかで個別に判断されると整理しています。短い指示で作った画像をそのまま使うと、自社の著作物として守られない可能性があります。
実務では、作品名・作家名・キャラクター名・実在の企業名を指示に入れない、生成した画像が既存の作品に似ていないかを画像検索で確かめる、使ったサービスの利用規約で商用利用の条件を確かめる、の 3 つを決まりにします。詳しい整理は「生成AIと著作権」で説明しています。この記事は法的な助言ではありません。判断に迷う場合は専門家に相談してください。
SEOでの扱い:alt・ファイル名・周りの文
Google は、生成AIで作った画像も、ほかの画像と同じく alt(代替テキスト)、ファイル名、画像の周りの文、ページのタイトルなどから内容を理解します。生成AIの画像だから特別な書き方が要るわけではありません。
Google 検索セントラル「画像の SEO ベスト プラクティス」(2026 年 10 月 13 日確認)は、代替テキストを「画像に関してより多くのメタデータを提供するうえで最も重要な属性」と説明し、キーワードを羅列しないよう注意しています。ファイル名は「my-new-black-kitten.jpg」のように内容が分かる名前を勧め、「image1.jpg」のような名前は避けるよう書いています。
| 項目 | 悪い例 | よい例 |
|---|---|---|
| alt | 「AI画像」「SEO 画像 生成AI ブログ 記事 アイキャッチ」 | 「付箋で公開予定を並べた月間の記事カレンダーのイラスト」 |
| ファイル名 | image1.png、生成時の自動の名前 | content-calendar-illustration.webp |
| 置き場所 | 本文と関係のない場所 | 説明している段落の近く |
生成サービスが付けた長い英数字のファイル名は、そのまま使わず付け直します。装飾だけの画像なら alt を空(alt=””)にする判断もあります。alt の書き方は「alt属性とは」で説明しています。
表示速度とファイルの形式:当サイトの代表画像の実測
生成AIのサービスが出力する画像は、記事に表示する大きさより大きいことが多く、そのまま載せると表示が遅くなります。表示する幅に合わせて縮め、WebP や AVIF などの形式に変換し、width と height を指定するのが基本です。Google 検索は BMP、GIF、JPEG、PNG、WebP、SVG、AVIF の形式に対応しています。
当サイト(seoagent.jp)の記事ごとの代表画像は、生成AIではなく自前のスクリプト(scripts/content/build_post_images.py)で、背景・分類・題名を組み合わせて作っています。2026 年 10 月 13 日にリポジトリの画像ファイルを計測した結果は次のとおりです。
| ファイル | 仕様 | 大きさ(日本語の記事 217 枚) |
|---|---|---|
| 記事のページのアイキャッチ | 1200×675(16:9)の WebP、品質 80 | 20.5〜35.1KB、中央値 約 24KB |
| 同じ画像の縮小版 | 幅 800 と 600 の WebP | 幅 800 は中央値 約 14KB |
| SNS の共有・構造化データ用 | 1200×675 の JPEG | 中央値 約 56KB |
ページでは、img に width・height・srcset を付け、alt には記事の題名を入れています。記事のページでは最初に見える画像のため、遅延読み込みにせず優先して読み込む指定にしています。表示速度の改善では、モバイルでヒーロー画像を読み込まないようにし、800px 幅の画像を足すなどした結果、Lighthouse のモバイルの点数が 85 から 100(LCP は 4.1 秒から約 1.5 秒、ラボの値)になった記録があります。画像の形式と遅延読み込みは画像最適化で、LCP などの指標は「コアウェブバイタルとは」で説明しています。
AIで作ったことの表示:IPTCとC2PAのメタデータ
AI で作ったことを伝える方法として、Google は画像のメタデータを案内しています。生成 AI のガイダンスは、自動化を使ったことの背景情報を伝える方法の例に「画像メタデータを追加する」ことを挙げ、Merchant Center では「AI 生成の画像は IPTC の DigitalSourceType TrainedAlgorithmicMedia メタデータを含んでいる必要があります」と書いています。
Google 検索セントラル「画像メタデータ」(2026 年 10 月 13 日確認)は、IPTC 写真メタデータの「デジタルソースの種類」で、次の値に対応していると説明しています。
| 値 | 意味(Google の説明の要約) |
|---|---|
| trainedAlgorithmicMedia | 学習したモデルを使って、アルゴリズムで作った画像。一般的な画像生成 AI の出力 |
| compositeWithTrainedAlgorithmicMedia | 学習したモデルによる部分と、ほかの画像を組み合わせた画像(一部を生成で描き足した写真など) |
| algorithmicMedia | 学習データを使わず、アルゴリズムだけで作った画像(数式でソフトウェアが描いた画像など) |
| compositeSynthetic | 1 つ以上の合成の要素を含む複合的な画像 |
また、画像に C2PA のメタデータがあり、署名が条件(C2PA 2.1 以降、信頼リストにある認証局の証明書)を満たす場合、Google は「この画像について」で作成の方法や AI で編集されたかを表示できると説明しています。メタデータは必ず検索結果に表示されるとは限りません。
注意点として、画像を軽くするツールはメタデータを消すことがあります。Google は、少なくとも権利と作成者に関するメタデータは残すことを勧めています。当サイトの代表画像は学習データを使わないスクリプトで作っており、現在このメタデータは埋め込んでいません。
社内ルールのひな形
生成AIの画像を記事に使う会社は、作る人と確かめる人が同じ基準で判断できるように、短い社内ルールを決めておきます。次のひな形を、自社の業種や使うサービスに合わせて直して使えます。
- 使ってよい場面:アイキャッチ、抽象的なテーマの挿絵。手順の画面、データの図、実在の製品・人物・ロゴには使わない。
- 指示の決まり:作品名・作家名・キャラクター名・実在の企業名・実在の人物名を入れない。
- 公開前の確認:既存の作品に似ていないかを画像検索で確かめる。画像の中の文字・数字が本文と合っているかを確かめる。
- ファイルの決まり:内容が分かる英数字のファイル名にし、表示する幅に合わせて縮め、WebP などに変換する。
- alt の決まり:画像の内容を一文で書く。装飾だけの画像は alt を空にする。
- 記録:使ったサービス、作った日、指示の要旨、確認した人を、記事ごとの記録に残す。
- 表示:読者が作り方を気にする画像には、キャプションやメタデータで AI で作ったことを伝える。
記録は、後で権利の問い合わせがあったときや、使ったサービスの規約が変わったときに見直す手がかりになります。
よくある誤解とAI検索での扱い
生成AIの画像について多い誤解は、「AI の画像は検索で不利」「AI と書けば何でも許される」の 2 つです。Google の説明と並べます。
| よくある誤解 | 実際(公式の説明) |
|---|---|
| AI で作った画像を使うと順位が下がる | Google は、作り方ではなく品質に重点を置くと説明している。AI を使うこと自体はガイドライン違反ではない |
| AI で作ったと書いておけば、似た画像でも問題ない | 表示の有無と著作権の判断は別。類似性と依拠性があれば侵害になりうる |
| 著者欄に「AI」と書けば開示になる | Google は、AI の使用を読み手に伝えることを勧める一方、著者の署名欄に AI と書くことはふさわしくないと説明している |
| 画像を大量に生成して記事を増やせば評価される | 価値を加えずに大量のページを作ることは、大量生成されたコンテンツの不正使用にあたる |
AI による概要や AI モードについて、Google は SEO の基本に加えて「可能な場合は、高品質の画像と動画でテキストのコンテンツをサポート」することを挙げています。一方で「重要なコンテンツはテキスト形式で提示」することも求めています。画像の中にだけ大事な説明を書かず、本文の文章で説明します。
よくある質問
生成AIの画像を記事に使うとSEOで不利になりますか?
不利にはなりません。Google は、コンテンツの作り方ではなく品質を評価すると説明しています。ただし、内容と関係のない画像や、事実と違う画像は読者の役に立たず、記事の評価を下げる原因になりえます。
生成画像の著作権は誰にありますか?
文化庁の資料では、AI 自体は著作者になれず、生成物が著作物にあたるかは人の創作的な寄与があるかで個別に判断されると整理されています。使ったサービスの利用規約でも、生成物の扱いと商用利用の条件を確かめてください。
altには何を書けばよいですか?
画像に描かれている内容を、本文の文脈に合わせて一文で書きます。「AI画像」のような説明や、キーワードの羅列は避けます。装飾だけの画像は alt を空にします。
AIで作った画像だと書く必要はありますか?
Google は、読者が「どのように作られたか」と思うようなコンテンツでは、AI や自動化の使用を伝えることを勧めています。画像のメタデータ(IPTC の DigitalSourceType)で伝える方法もあります。Merchant Center の商品画像では、このメタデータが求められます。
SEOAGENTでできること
SEOAGENT の記事制作では、本文と一緒にアイキャッチと見出しの画像を作り、WordPress へ公開するまでを進められます。
- 記事制作:キーワードから構成と本文を作り、アイキャッチ・見出し画像、メタディスクリプションなどの公開用の情報を用意します。
- ナレッジ・ブランド:自社で撮った写真を登録し、AI が下書きした説明文を確かめて確定し、本文に配置できます。
- 公開前の確認:本文の主張を、登録した資料や出典と照らして確かめられます。
できないこと:生成した画像が既存の作品に似ていないかの判定、著作権の判断、画像への IPTC・C2PA のメタデータの埋め込みは行いません。画像の権利の確認は担当者が行います。記事の画像を生成AIで作るときと関わる記事・サイト改善の記事は「記事・サイト改善の記事一覧」にまとめています。



