日本語 English(Home)

コンテンツカレンダーの作り方:記事の公開計画と、更新・見直しの予定を1つにまとめる

コンテンツカレンダーは、記事の公開予定と担当を日付順にまとめた表です。SEO記事向けの列の様式、作る手順、季節の検索を踏まえた公開時期、既存記事の見直しの入れ方、WordPressの予約公開、当サイトの計画表と点検の周期を示します。

コンテンツカレンダーの作り方:記事の公開計画と、更新・見直しの予定を1つにまとめる

この記事の要点:

  • コンテンツカレンダーとは、記事ごとの公開予定・担当・締め切りを日付順に並べた表です。SEO の記事では、新しく書く記事に加えて、既存記事の見直しの予定も同じ表に入れると、更新が後回しになりません。
  • 入れる列は、主な語、検索意図、担当、締め切り、公開予定日、確認者、内部リンク先、見直し予定日、状態です。公開時期は、季節で検索が増える語なら Google トレンドで山を確かめて決めます。
  • Google は、公開の頻度そのものを評価の基準として説明していません。「新鮮」に見せるために大量に記事を足したり、中身を変えずに日付だけ変えたりしても、ランキングは向上しないと説明しています。
  • WordPress では、公開日時を未来にすると「予約済み」になり、その日時に自動で公開されます。

コンテンツカレンダーとは:記事の公開と見直しの予定を1つの表にまとめたもの

コンテンツカレンダーとは、記事や投稿の公開予定を日付順に並べ、誰がいつまでに何をするかを 1 か所で見られるようにした表です。「編集カレンダー」とも呼ばれます。担当者が複数いても、次に書く記事、確認を待っている記事、見直しの時期が来た記事がすぐに分かります。

SNS の投稿のカレンダーは、投稿日と投稿文が中心です。SEO の記事のカレンダーは、それに加えて「どの検索語に答える記事か」と「いつ見直すか」を持つ点が違います。記事は公開した後も検索で読まれ続けるため、公開日だけでなく、見直しの日まで予定に入れます。

運用全体の作業を週・月・四半期の周期で並べた「運用カレンダー」はオウンドメディアの運用で説明しています。この記事は、1 本ずつの記事の予定を管理する表の作り方に絞ります。

SEO記事のカレンダーに入れる項目

SEO の記事のカレンダーには、1 行に 1 本の記事を置き、検索語・担当・日付・状態の列を持たせます。最低限そろえたい列は次のとおりです。

列書く中身この列が無いと起きること
主な語記事が答える検索語(1 本に 1 つ)同じ語を狙う記事が重なる
検索意図・読者検索した人が知りたいこと、想定する読者書き手ごとに方向がずれる
新規/見直し新しく書くか、既存記事を直すか新規ばかりで、古い記事が放置される
担当・確認者書く人と、公開前に事実を確かめる人確認が抜けたまま公開される
締め切り・公開予定日原稿の締め切りと、公開する日確認の時間が足りなくなる
内部リンク先記事からリンクする既存記事と、記事へリンクを足す既存記事どこからも読まれない記事ができる
見直し予定日公開後に数字を見て直す日情報が古いまま読まれ続ける
状態企画・執筆中・確認待ち・予約済み・公開・見直し済みどこで止まっているか分からない

記入した表の例

行の種類ごとに、各列をどう埋めるかの書き方を示します。日付は自社の体制に合わせて置き換えます。

行の種類担当・確認者締め切りと公開予定日見直し予定日状態の動き
新しく書く記事テーマに詳しい社員が書き、別の人が事実を確かめる締め切りから公開まで、確認の日数を空ける公開から数か月後企画 → 執筆中 → 確認待ち → 予約済み → 公開
既存記事の見直し元の担当か、数字を見た人見直しの理由を書いた日から決める次の見直しの時期見直し予定 → 修正中 → 確認待ち → 見直し済み
季節で検索が増える語の記事新しく書く記事と同じ検索が増え始める前に公開できるよう逆算する翌年の山の前新しく書く記事と同じ

季節の語は、公開予定日だけでなく、翌年の見直し予定日まで最初に入れておくと、毎年の更新が漏れません。

主な語の選び方はSEOのキーワード選定のやり方で、検索意図の決め方は「検索意図とは」で説明しています。列を増やしすぎると記入が続かないため、最初は表の列だけで始め、必要になった列を後から足します。

作る手順

コンテンツカレンダーは、書く候補を一覧にし、優先度を付けて、日付を割り当てる順で作ります。道具は表計算ソフトでも、タスク管理のツールでも構いません。大切なのは、全員が同じ 1 つの表を見ることです。

  1. 候補を集めます。キーワード調査の結果、Search Console で表示されているのにクリックが少ない検索語、営業や問い合わせでよく聞かれる質問を、1 行 1 本で並べます。
  2. 既存記事と重ならないかを確かめます。同じ語で検索して、上位の結果が自社の既存記事と大きく重なる候補は、新しく書かずに既存記事の見直しに回します。
  3. 優先度を付けます。事業との関係、検索の数、上位に入れる見込み、書くための材料が社内にあるか、で並べます。
  4. 書ける本数を決めます。執筆だけでなく、事実の確認と公開後の作業まで含めて、無理なく続けられる本数にします。
  5. 日付を割り当てます。締め切りと公開予定日の間に、確認の日数を必ず空けます。
  6. 見直し予定日を入れます。新しい記事は公開から数か月後、既存記事は前回の見直しから決めた間隔で入れます。

候補を新規と見直しに振り分ける目安

候補を表に入れる前に、新しく書くか既存記事を直すかを決めます。既存記事が同じ問いに答えているなら、新しい記事を足すより、その記事に節を足すほうが、読者にも検索エンジンにも分かりやすくなります。既存記事が別の問いに答えていて、新しい問いが 1 本の記事になるだけの内容を持つ場合に、新規の行として入れます。

本数の決め方

本数は、1 本にかかる時間を工程ごとに見積もって決めます。執筆の時間だけで決めると、事実の確認、画像、内部リンクの追加、公開後の見直しの時間が足りなくなります。最初の 1 か月は少なめに決め、実際にかかった時間を記録してから翌月の本数を直すと、無理のない本数に近づきます。

同じ語を狙う記事が複数できてしまったときの考え方は「カニバリゼーションとは」で説明しています。

公開時期の決め方:季節の検索をGoogleトレンドで確かめる

公開時期は、検索が季節で増える語なら、増え始める前に公開できるよう逆算して決めます。季節の動きは Google トレンドで、過去数年分のグラフを見ると確かめられます。

  1. Google トレンドで主な語を入れ、期間を過去 5 年など長めにします。
  2. 毎年同じ時期に山があるかを見ます。1 年だけの山は、季節ではなく出来事による可能性があります。
  3. 山が始まる時期から、検索エンジンに見つけてもらう期間と確認の期間を引いて、公開予定日を決めます。

Google トレンドのヘルプ「Google トレンドのデータに関するよくある質問」(2026 年 10 月 13 日確認)は、グラフの数値は検索数そのものではなく、地域と期間の検索の合計に対する割合を 0〜100 に調整したものだと説明しています。検索の少ない語は「0」と表示され、少ない語ほど統計的なノイズで急に増えて見えることがあるとも書かれています。検索の数そのものはキーワードプランナーなどで確かめます。読み方は「Googleトレンドとは」で説明しています。

季節の山が無い語は、公開の時期より、必要な記事から順に出すことを優先します。

既存記事の見直し予定の入れ方

既存記事の見直しは、新しい記事と同じ表に「見直し」の行として入れ、日付と担当を付けます。別の表に分けると、新しい記事の締め切りに押されて後回しになりやすいためです。

見直しのきっかけ見るものカレンダーへの入れ方
公開から数か月たったSearch Console の表示回数・クリック数・掲載順位公開した日に、見直し予定日を一緒に入れる
表示が減った、クリック率が低いSearch Console の検索語とページ次の週の行に「見直し」を足す
制度・料金・公式の仕様が変わった公式の発表、記事の出典変わった内容に関わる記事をすべて行に足す
定期の点検リンク切れ、古くなった出典四半期ごとなど、決めた周期で入れる

見直しで日付を更新するときは、中身を実質的に変えた場合に限ります。Google の「有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成」(2026 年 10 月 13 日確認)は、自己評価の質問として「コンテンツを実質的に変更していないにもかかわらず、ページを新鮮に見せるためにページの日付を変更していますか」と問いかけています。日付の表示方法は、Google の「署名日」のガイドが、「公開日」「最終更新日」とラベルを付けて目立つ位置に置くよう勧めています。

予約公開と運用の回し方:WordPressの場合

WordPress では、投稿の公開日時を未来に設定すると、状態が「予約済み」になり、その日時に自動で公開されます。カレンダーの公開予定日と WordPress の予約を合わせておくと、担当者が不在の日でも予定どおり公開できます。

WordPress.org のドキュメント(2026 年 10 月 13 日確認)は、投稿の設定のサイドバーの「公開」で、カレンダーから日時を未来に変えると別の時刻に公開する予約になると説明しています。投稿の状態の一覧では、予約は「future」(未来の日時に公開する予定)として扱われます。

  1. 原稿と確認が終わった記事を、WordPress に下書きとして入れます。
  2. 投稿の設定のサイドバーの「公開」で、カレンダーの公開予定日の日時を選びます。
  3. 状態が予約済みになったことを確かめ、カレンダーの状態の列も「予約済み」にします。
  4. 公開日に、ページが表示されること、関連記事からのリンクを足したことを確かめ、状態を「公開」にします。

外部の仕組みから記事を入れる場合は、REST API で状態を future、日時を未来にして送ると予約になります。手順はWordPressの自動投稿で説明しています。公開した記事は、Search Console の URL 検査でインデックスの状態を確かめます。

当サイトの例:記事の計画表と点検の周期

当サイト(seoagent.jp)は、記事の計画を機械で読める 1 つの表(JSON)にまとめ、記事ごとに主な語・検索数・キーワード難易度・上位 5 件・上位記事の見出し・足す内容・状態を持たせています。状態は「未着手」から、公開したら「公開」と日付に書き換えます。

計画は、優先度(P1〜P3)の順に、10 本ずつの束(ウェーブ)にして進めています。書く直前には主な語の検索数と上位 10 件を取り直し、上位の結果が既存記事と重なる場合は、新しく書かずに既存記事への書き足しに切り替えます。表に「見直し」の行を持たせる考え方と同じです。

周期当サイトで行っていること
記事を足すたび公開ページの自動の点検と、本文の外部リンクの状態の点検。関連する既存記事からのリンクの追加
毎週月曜Search Console と GA4 のデータを自動で取得し、日別・ページ別・検索語別の表に残す
3 か月ごと外部リンクの点検を全記事で行う

2026 年 10 月 13 日の外部リンクの点検では、全 127 記事の本文の外部リンク 326 URL のうち、転送後に表示されるものが 27 あり、24 を転送先に直しました。見直しの予定をカレンダーに入れておくと、こうした作業が漏れません。

よくある誤解とAI検索での扱い

コンテンツカレンダーについて多い誤解は、「毎日更新するほど評価される」「日付を新しくすれば記事が新しく見える」の 2 つです。Google の説明と並べます。

よくある誤解実際(公式の説明)
投稿の頻度が高いほど、サイトの評価が上がるGoogle は、サイトを「新鮮」に見せるために大量の新しいコンテンツを追加してもランキングは向上しないと説明している
中身を変えずに更新日だけ新しくすれば、記事が新しいと見なされる実質的な変更をせずに日付だけ変えることは、Google の自己評価の質問で避けるべき行為として挙がっている
公開日に未来の日付を入れておくと予約になる(構造化データ)予約は CMS の公開日時の設定で行う。構造化データの日付には、未来の日付やイベントの日付を指定しないよう Google は求めている
Google トレンドの数値は検索数地域と期間の検索の合計に対する割合を 0〜100 に調整した値

AI による概要や AI モードについて、Google は特別な最適化は要らず、SEO の基本が引き続き有効だと説明しています。カレンダーで AI 検索のために特別な列を作る必要はありません。古い情報のまま残った記事は、検索でも AI の回答の材料としても誤解を生むため、見直し予定日の列を確実に回すことが、そのまま対策になります。

よくある質問

記事の投稿頻度はどのくらいがよいですか?

決まった正解はありません。Google は公開の頻度を評価の基準として説明しておらず、サイトを新鮮に見せるために大量の記事を足してもランキングは向上しないと説明しています。事実の確認と公開後の見直しまで含めて、続けられる本数を決めます。

カレンダーはどのツールで作ればよいですか?

表計算ソフトでも、タスク管理のツールでも作れます。担当者全員が同じ表を見られて、状態と日付で並べ替えられることが条件です。最初は表計算ソフトで列を決め、運用が固まってから道具を選ぶと移行の手間が減ります。

SNSのカレンダーと分けるべきですか?

記事の公開と SNS での告知を連動させるなら、同じ表に「告知日」の列を足す方法があります。投稿の本数が多く担当も違う場合は分け、記事の公開予定日だけを共有します。

予定どおり公開できないときはどうしますか?

確認を省いて間に合わせるより、公開予定日をずらします。遅れの原因(材料が足りない、確認者の時間が無いなど)を状態の列に書き、次の月の本数を見直します。季節の山がある記事だけは、優先して予定を守ります。

SEOAGENTでできること

SEOAGENT は、何を書くかの判断から、WordPress への予約公開、公開後の見直しまでを、記事ごとの状態とともに扱えます。

  • サイト戦略・テーマ候補:サイトの方針と記録から、新しく書くか、既存記事を改善するかを選べます。
  • WordPressへの公開:今すぐ公開か予約公開かを選んで送信でき、記事一覧で状態や公開先を絞り込めます。
  • 改善・リライト:記事ごとに次の一手と理由を示し、改善の履歴を残せます。

できないこと:表計算ソフトやタスク管理のツールのカレンダーと自動で同期する機能はありません。公開予定日や本数は、担当者が体制に合わせて決めます。コンテンツカレンダーの作り方と関わる記事・サイト改善の記事は「記事・サイト改善の記事一覧」にまとめています。

参考情報

関連する記事

「記事・サイト改善」の記事をすべて見る →

コンテンツ監査(記事の棚卸し)のやり方:一覧の作り方と、残す・直す・統合・削除の判定
記事・サイト改善

コンテンツ監査(記事の棚卸し)のやり方:一覧の作り方と、残す・直す・統合・削除の判定

記事が増えると、古くなった記事や同じ問いに答える記事が生まれます。公開済みの記事を一覧にし、記事ごとに残す・直す・統合する・noindex にする・削除するを決める手順を、Google の説明と当サイト(seoagent.jp)の棚卸しの記録をもとに説明します。

執筆レギュレーションの作り方:表記ルール・文体・出典の決まりを社内で統一する
記事・サイト改善

執筆レギュレーションの作り方:表記ルール・文体・出典の決まりを社内で統一する

書き手が増えると、表記や文体、出典の示し方が記事ごとにばらつきます。執筆レギュレーションに入れる項目のひな形、公的な表記の基準の使い方、出典と法令に関わる表現の決まり、当サイト(seoagent.jp)の書き方の決まりと確かめ方を説明します。

AIでSEO対策を、もっと続けやすく。

機能と使い方、料金・契約条件は、サービス資料でご案内します。