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GeminiとGoogleのAIモードの違い:検索のAI機能との関係と、サイトの扱われ方

Geminiアプリと、Google検索のAIモード・AIによる概要は、どれもGoogleのAIを使いますが、サイトの扱われ方が違います。入口と位置づけの違い、出典リンクとして表示される条件、Google-Extendedの効く範囲、Search Consoleで見られる範囲を、公式の資料で整理します。

GeminiとGoogleのAIモードの違い:検索のAI機能との関係と、サイトの扱われ方

この記事の要点:

  • Gemini は Google の AI アシスタントのアプリで、会話しながら文章作成や調べものを進めます。AI モードは Google 検索の中にある機能で、検索結果ページの[AI モード]から使い、AI の回答と参考になるウェブページへのリンクを出します。
  • AI モードは Gemini のモデルを使っていますが、Google 検索の品質・ランキングのシステムに基づく検索の機能です。サイト運営者から見ると、AI モードと AI による概要は「検索」、Gemini アプリは「検索とは別のサービス」として扱いが分かれます。
  • AI モードと AI による概要にリンクとして表示されるための条件は、ページがインデックスに登録され、検索でスニペットを表示できることです。Google は、追加の要件や特別な最適化は必要ないと説明しています。
  • robots.txt の Google-Extended は、Gemini アプリでのグラウンディングやモデルの学習に使わせるかどうかを決めるもので、Google 検索での登録や順位には影響しません。AI モードでの表示を止める手段ではありません。

GeminiとAIモードの違い:要点の表

Gemini と Google の AI モードの違いは、Gemini が独立した AI アシスタントのアプリで、AI モードが Google 検索の中の機能だという点です。どちらも Google の AI モデルを使いますが、入口、ウェブページとの関係、サイト運営者が使える管理の手段が違います。次の表は、Google の公式ヘルプ・公式ブログ・Google 検索セントラルの記述だけで作りました(2026 年 10 月 13 日確認)。

比べる点Gemini アプリAI モードAI による概要
どこで使うかGemini のアプリとウェブ版Google 検索の結果ページの[AI モード]タブ、Google アプリGoogle 検索の通常の結果ページ(上部などに表示)
位置づけGoogle の AI モデルを直接使う AI アシスタントGoogle 検索の AI 機能。Google の品質およびランキング システムに基づくGoogle 検索の AI 機能。付加価値があると判断された検索でだけ表示
ウェブページとの関係回答内や回答の下に「ソース」や関連リンクが示されることがある質問をサブトピックに分けて検索し(クエリ ファンアウト)、参考になるウェブサイトへのリンクを示す要点と、詳しく確かめるための関連リンクを示す
表示を管理する手段robots.txt の Google-Extended(グラウンディングと学習への利用)Googlebot の robots.txt、nosnippet・max-snippet・noindex などAI モードと同じ
Search Console での確認検索パフォーマンス レポートの対象として説明されていない検索タイプ「ウェブ」の検索パフォーマンスに含まれるAI モードと同じ

AI モード自体の使い方や、AI による概要との違いの詳細は「GoogleのAIモードとは」で説明しています。この記事では、Gemini と検索の AI 機能を比べ、サイトがどこにどう扱われるかに絞ります。

Geminiアプリとは:Googleの対話型AIアシスタント

Gemini アプリとは、Google がモバイルとウェブで提供している AI アシスタントで、テキスト・音声・画像などを扱う大規模言語モデル(LLM)を会話の形で使えるようにしたものです。Google の「Gemini アプリの概要」は、Gemini を「テキスト、音声、画像などを処理するマルチモーダル LLM のインターフェース」と説明しています。Gemini は 2023 年 3 月に Bard という名前の試験運用版として公開されました。

Gemini アプリの用途は、文章の作成や要約、コーディング、アイデア出しなど、検索よりも広い作業です。同じ概要のページは、Gemini が不正確な回答を確信を持って示すことがあると、正確性の制約も明記しています(概要の最終更新日は 2024 年 7 月 25 日と表示)。

Gemini アプリが示すソースと関連リンク

Gemini アプリの回答にも、ウェブページへのリンクが付くことがあります。Gemini アプリ ヘルプ「Gemini アプリの関連ソースを表示する」は、回答内や回答の下に[ソース]ボタンが表示され、関連リンクがサイドパネルに出ると説明しています(2026 年 10 月 13 日確認)。ただし「すべての回答に関連リンクやソースが含まれるわけではありません」とも書かれています。ウェブページから大量のテキストを直接引用した場合は、ソースの一覧にそのページのリンクが表示されます。

「Gemini」という名前は、アプリの名前と AI モデルの名前の両方に使われています。モデルとしての Gemini は、Gemini アプリだけでなく、AI モードなど Google のほかのサービスの中でも使われます。新しいモデルの発表とサイト運営者への影響は、Gemini 4 Argon の提供開始のニュースでまとめています。

GoogleのAIモードとは:検索の中のAIの回答

Google の AI モードとは、Google 検索の中で、複雑な質問に AI が回答し、参考になるウェブページへのリンクを示す機能です。Google 検索ヘルプは、AI モードを「Google の最も強力な AI 検索機能」と説明し、質問をサブトピックに分割して、それぞれを同時に検索すると書いています(2026 年 10 月 13 日確認)。日本語では 2025 年 9 月 9 日に提供が始まりました。

日本語の提供開始を伝えた Google の公式ブログは、AI モードが「Gemini 2.5 のカスタム バージョン」を使っていると説明していました。同じ記事は、AI モードが「Google の品質およびランキング システムに基づいて」いて、AI の回答に十分な信頼性が無いと判断した場合は、ウェブ検索の結果を表示するとも書いています。使われるモデルはその後も更新されています。

つまり AI モードは、「Gemini のモデルを使った Google 検索」です。回答の元になるのは Google 検索のインデックスに登録されたウェブページで、そのため、サイト側で確かめることは通常の SEO と共通しています。

AIモードで質問が分けて検索される仕組み

AI モードは、質問を複数のサブトピックに分けて検索する「クエリ ファンアウト」という手法を使います。Google 検索セントラル「AI 機能とウェブサイト」は、AI による概要と AI モードがこの手法を使う場合があり、回答を作る際に裏付けとなる関連ウェブページを特定すると説明しています(2026 年 10 月 13 日確認)。このため、1 つの記事の中でも、節ごとに問いに答えている部分が参照される可能性があります。

AIによる概要との違い

AI による概要(AI Overviews)は通常の検索結果ページに表示される AI の要約で、AI モードは検索結果ページから切り替えて使う、対話を続けられる AI の回答です。どちらも Google 検索の AI 機能で、Gemini アプリとは別のものです。

Google 検索セントラル「AI 機能とウェブサイト」は、AI による概要を「ユーザーが複雑なトピックや質問の要点をすばやく把握できるように」するもの、AI モードを「さらなる調査、根拠、複雑な比較が必要とされるクエリで特に便利な機能」と説明しています。同じページは、両者は「使用するモデルや手法が異なる場合がある」ため、回答とリンクの内容に違いがあるとも書いています。

比べる点AI による概要AI モード
表示のされ方付加価値があるとシステムが判断した検索でだけ表示される利用者が[AI モード]を選んで使う
向いている質問要点を手早く知りたい質問比較・計画・手順など、複数回の検索が必要だった質問
続けての質問表示された要約を読む使い方が中心追加の質問を続けられる
サイトの扱いインデックス登録とスニペットの表示が前提同じ

AI による概要の作られ方と、自社の表示の確かめ方は「AIによる概要(AI Overviews)とは」で説明しています。

サイトはどこにどう表示されるか:出典リンクの条件

サイトのページが AI モードや AI による概要にリンクとして表示されるための条件は、ページがインデックスに登録され、Google 検索でスニペットを表示できることです。Google 検索セントラル「AI 機能とウェブサイト」は、次のように書いています(2026 年 10 月 13 日確認)。

「AI による概要や AI モードでサポートリンクとしてページが表示されるには、ページがインデックスに登録されており、Google 検索でスニペットが表示され、検索の技術的要件を満たしている必要があります。これ以外に追加の技術要件はありません。」

同じページは、AI 機能で表示されるために「新たにコンピュータが解読可能なファイルや AI テキスト ファイル、マークアップを作成する必要はありません」とも書いています。表示されるための作業は、通常の SEO の基本と同じです。

状況どうする理由
AI モードに自社のページが出てこないまず URL 検査ツールでインデックスの状態を確かめるインデックスに無いページは AI 機能にも表示されない
ページに nosnippet を付けているAI 機能で表示したいなら、付けた理由を見直すスニペットを表示できることが条件のため
AI 向けのファイルや専用のマークアップを作るか迷う作る必要は無い。本文と構造化データを本文と一致させるGoogle が追加の要件は無いと説明している
Gemini アプリでの扱いが気になるGoogle-Extended の方針を社内で決めるGemini アプリのグラウンディングは Google-Extended で管理する

条件を満たしていても、表示は保証されません。同じページにも「インデックス登録と配信は保証されているものではありません」と書かれています。

Google-Extendedで変わること・変わらないこと

Google-Extended とは、Gemini のモデルの学習と、Gemini アプリなどでのグラウンディング(回答を作るときに検索のインデックスからコンテンツを渡すこと)に、自社サイトのコンテンツを使わせるかどうかを決める robots.txt の名前(ユーザー エージェント トークン)です。専用のクローラーがあるわけではなく、クロールは既存の Google のクローラーが行います。

Google のクローラーの一覧(「Google の一般的なクローラー」の Google-Extended の項、最終更新日 2026 年 9 月 16 日、2026 年 10 月 13 日確認)は、Google-Extended で管理できる範囲と、影響しない範囲を次のように書いています。

  • 管理できる範囲:Gemini アプリや Gemini 向け Vertex AI API のベースになる次世代の Gemini モデルのトレーニングと、Gemini アプリでのグラウンディング、Vertex AI での Google 検索を使用したグラウンディング
  • 影響しない範囲:「Google-Extended が Google 検索でのサイトの登録に影響したり、Google 検索でのランキング シグナルとして使用されたりすることはありません。」
やりたいこと使う手段Google 検索の AI 機能(AI モード・AI による概要)への影響
Gemini アプリでのグラウンディングとモデルの学習に使わせないrobots.txt で Google-Extended を disallow影響しない(検索での登録・順位にも影響しない)
検索結果と AI 機能にページの内容を出さないnosnippet、data-nosnippet、max-snippetスニペットの範囲が制限される
ページを検索に登録させないnoindex(クロールは許可したまま)インデックスから外れ、AI 機能にも出なくなる
検索のためのクロールを止めるrobots.txt で Googlebot を disallow検索に表示されにくくなる。通常は勧められない

Google 検索セントラル「AI 機能とウェブサイト」も、検索の AI 機能に表示される情報を制限するには nosnippet などのプレビュー コントロールや noindex を使い、Google の他のシステムで AI のトレーニングとグラウンディングを制限するには Google-Extended を確かめるよう案内しています。

当サイトの robots.txt での扱い

当サイト(seoagent.jp)の robots.txt は、2026 年 10 月 13 日に取得した時点で、すべてのクローラー向けに管理画面(/wp-admin/)のクロールを止め、サイトマップの場所を示す 4 行だけです。Google-Extended を名指しした記述はありません。

User-agent: *
Disallow: /wp-admin/
Allow: /wp-admin/admin-ajax.php
Sitemap: https://seoagent.jp/sitemap_index.xml

Google-Extended に向けた記述が無い場合は、「User-agent: *」のグループの規則が当てはまり、公開している記事は Gemini アプリでのグラウンディングなどに使われうる状態です。当サイトは、AI の回答で正しく紹介されることを目的に記事を公開しているため、この状態にしています。止めるかどうかは、自社の情報をどう使ってほしいかで決める社内の方針の問題です。AI ごとのクローラーの名前と書き方はAIクローラーとは、robots.txt の書き方は「robots.txtとは」で説明しています。

Search Consoleで確かめられる範囲

Search Console で確かめられるのは、Google 検索(AI モードと AI による概要を含む)での表示とクリックで、Gemini アプリでの扱いは対象として説明されていません。Google 検索セントラル「AI 機能とウェブサイト」は、AI 機能に表示されるサイトも Search Console の全検索トラフィックに反映され、「検索タイプが『ウェブ』のパフォーマンス レポートに含まれます」と書いています(2026 年 10 月 13 日確認)。

見たいこと確かめる場所分かること・分からないこと
AI モード・AI による概要を含む検索での表示とクリック検索パフォーマンス レポート(検索タイプ「ウェブ」)通常の検索と合算された値。AI 機能の分だけを取り出すことはこのレポートではできない
AI 機能の中での表示回数生成 AI 機能のパフォーマンス レポート表示回数とページが分かる。クリック数と検索語は含まれない
Gemini アプリからの訪問GA4 の参照元参照元が送られた訪問だけが識別できる。すべては数えられない
Gemini アプリの回答で引用されたか公式の計測手段は確認できない主な質問を実際に入力し、日付をつけて記録する

観測の手順:AIの回答での引用を記録する

Gemini アプリや AI モードで自社が引用されているかを調べる公式のレポートは、Gemini アプリについては確認できません。そのため、次の手順で人の目で記録します。回答は人や時期によって変わるため、1 回の結果で判断しないことが前提です。

  1. 自社の記事が答えている主な質問を 5〜10 個選びます。
  2. 同じ日に、Gemini アプリと Google 検索の AI モードに同じ質問を入力します。
  3. 回答に表示されたソース・関連リンクの URL と、自社のページが含まれたかを表に記録します。
  4. 月に 1 回など間隔を決めて繰り返し、記事を直した日付と合わせて変化を見ます。

当サイト(seoagent.jp)は、2025 年 6 月 16 日から 2026 年 10 月 6 日までの Search Console の値で、検索結果での表示回数が 10、クリックが 0 でした(表示されたのはトップページのみ)。AI 機能での表示の変化を語れる段階にはまだ無く、上の手順で記録を始めるところです。

よくある誤解と実際

Gemini と AI モードの関係は、名前が似ていることから誤解されやすい点がいくつかあります。Google の公式の説明と照らすと、次のように整理できます。

よくある誤解実際(公式の説明)
AI モードは Gemini アプリと同じものAI モードは Google 検索の機能で、Gemini のモデルを使いつつ、Google の品質およびランキング システムに基づく(Google 公式ブログ)
Google-Extended を拒否すると AI による概要に出なくなるGoogle-Extended は検索での登録とランキングに影響しない。検索の AI 機能はプレビュー コントロールや noindex で管理する(Google 検索セントラル)
AI モードに出るには専用のファイルや構造化データが要る追加の技術要件は無く、特別な schema.org の構造化データも不要(Google 検索セントラル「AI 機能とウェブサイト」)
Gemini アプリの回答には必ず出典が付くすべての回答にソースが含まれるわけではない(Gemini アプリ ヘルプ)
AI モードの表示は Search Console で見られない検索タイプ「ウェブ」の検索パフォーマンスに含まれる。AI 機能の表示回数は生成 AI 機能のレポートで見られる

よくある質問

AIモードの中身はGeminiなのですか?

AI モードは Gemini のモデルを使っていますが、Gemini アプリとは別の、Google 検索の機能です。日本語の提供開始時の Google の公式ブログは、AI モードが Gemini 2.5 のカスタム バージョンを使い、Google の品質およびランキング システムに基づくと説明していました。使われるモデルはその後も更新されています。

Geminiアプリで自社サイトが引用されているか調べる方法はありますか?

Gemini アプリでの引用を集計する公式のレポートは確認できません。主な質問を実際に入力し、回答の[ソース]に表示されたリンクを日付つきで記録する方法が現実的です。回答は人や時期で変わるため、繰り返して記録します。

Google-Extendedを拒否するとAIによる概要に出なくなりますか?

出なくなるとは説明されていません。Google のクローラーの一覧は、Google-Extended が Google 検索での登録やランキングに影響しないと書いています。検索の AI 機能に表示される内容を制限するには、nosnippet などのプレビュー コントロールや noindex を使います。

AIモードとAIによる概要は、どちらがSearch Consoleに出ますか?

どちらも、検索タイプ「ウェブ」の検索パフォーマンス レポートに通常の検索と合わせて含まれます。AI 機能の中での表示回数だけを見たい場合は、生成 AI 機能のパフォーマンス レポートを使います。

SEOAGENTでできること

SEOAGENT は、自社サイトで記事を作る企業向けの記事制作の支援ツールです。AI 検索と表示速度の診断では、サイトの robots.txt を 1 日 1 回読み、検索の表示に使われるクローラーと、学習に使われるクローラーを分けて示します。Search Console の生成 AI 機能のレポートは、CSV ファイルを取り込んで確認できます。

AI 経由の訪問は、GA4 で参照元を識別できるものだけを数えます。AI による概要や AI モードからの訪問は、通常の検索と区別できないため数えません。診断の機能であり、robots.txt やサーバーの設定を自動で変えることはなく、AI の回答への採用や表示を保証するものでもありません。

AI による概要と AI モードに関するほかの記事は「AIO対策の記事一覧」にまとめています。

参考情報

AIでSEO対策を、もっと続けやすく。

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