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Screaming Frog SEO Spiderの使い方:無料版でできる点検と、日本語サイトでの注意

Screaming Frog SEO Spiderは、サイトを巡回してリンク切れやtitle、canonicalなどの問題を一覧にする道具です。公式のドキュメントをもとに、無料版の範囲と料金、最初のクロールの手順、結果を見る順番、日本語サイトでの注意点、当サイトの点検の項目との対応を説明します。

Screaming Frog SEO Spiderの使い方:無料版でできる点検と、日本語サイトでの注意

この記事の要点:

  • Screaming Frog SEO Spider は、英国の Screaming Frog 社が提供する、パソコンにインストールして使うサイトのクローラー(巡回して点検する道具)です。リンク切れ・リダイレクト・title・meta description・h1・canonical・noindex などをまとめて点検できます。
  • 無料版は 1 回のクロールで 500 URL まで、設定の変更・保存・JavaScript の描画などは使えません。有料版は年額のライセンス制で、公式の料金ページでは 1〜4 ライセンスが 1 人あたり年 £199 です(2026年10月13日確認)。
  • 画面と問題の説明は英語です。日本語のサイトでは、title の「60 文字超」などの指摘を英語の目安として読み替え、文字コードの扱いに注意します。
  • 結果は「ステータス → リダイレクト → canonical・noindex → title・説明文・h1」の順に見ると、影響の大きい問題から片付きます。当サイト(seoagent.jp)の自動点検の項目との対応表も示します。

Screaming Frog SEO Spiderとは:サイトを巡回して問題を一覧にする道具

Screaming Frog SEO Spider は、指定したサイトのページをリンクをたどって巡回し、各ページの状態を一覧にするデスクトップのソフトです。公式サイトは「The Screaming Frog SEO Spider is a website crawler that audits your site for over 300 SEO issues」と説明しています(Screaming Frog:SEO Spider、2026年10月13日確認)。Windows・macOS・Linux で動きます。

Google の Search Console が「Google から見たサイトの状態」を示すのに対し、Screaming Frog は「今この時点で、サイト内のリンクをたどって見つかるページの状態」を示します。公式の FAQ も、クロールとインデックス登録は別のもので、Screaming Frog はクロールした時点のサイト内のリンクだけをたどると説明しています(Screaming Frog:SEO Spider FAQ)。両方を見比べると、問題の場所を絞り込めます。

この記事は道具の使い方の説明で、ほかの点検ツールとの優劣を示すものではありません。

無料版と有料版の違い

無料版と有料版の大きな違いは、1 回のクロールの上限(500 URL)と、設定・保存・高度な機能が使えるかです。公式 FAQ は、ライセンスが無い場合は「limited to crawling a maximum of 500 URLs each crawl, crawls can’t be saved, and advanced features and the configuration are restricted」としています。次の表は、公式の料金ページの比較表のうち主な項目です(Screaming Frog:Pricing、2026年10月13日確認)。

機能(公式の表記)無料版有料版
Find Broken Links, Errors & Redirects(リンク切れ・エラー・リダイレクト)使える使える
Analyse Page Titles & Meta Data(title・説明文)使える使える
Review Meta Robots & Directives(noindex などの指示)使える使える
Audit hreflang Attributes/Discover Exact Duplicate Pages/Generate XML Sitemaps使える使える
Crawl Limit(1 回のクロールの上限)500 URLs上限なし(メモリと保存領域による)
Crawl Configuration(設定の変更)/Save & Open Crawls(保存)使えない使える
JavaScript Rendering(JavaScript の描画)使えない使える
Near Duplicate Content(似た内容のページ)/Structured Data & Validation使えない使える
Google Analytics・Search Console・PageSpeed Insights との連携使えない使える

有料版の料金は、公式の料金ページと FAQ に次のとおり公開されています(2026年10月13日確認)。ライセンスは 1 人に 1 つで、5 人で使うなら 5 ライセンスが必要です。期間は 1 年で、更新しないと無料版に戻ります。

会社・製品プラン(ライセンス数)金額出典
Screaming Frog Ltd:SEO Spider1〜4 ライセンス1 ライセンスあたり年 £199Pricing
同上5〜9 ライセンス1 ライセンスあたり年 £189同上
同上10〜19 ライセンス1 ライセンスあたり年 £179同上
同上20 ライセンス以上1 ライセンスあたり年 £169同上

公式 FAQ によると、基準の価格は英ポンドで、米ドルでは $279、ユーロでは €245(2025年5月の為替の調整後)でも購入できます。料金ページには税込か税抜かの記載が無く、FAQ には付加価値税(VAT)の扱いが国や事業者の条件で変わることが書かれています。日本から購入する場合の最終的な支払額は、購入画面で確かめてください。金額は変わることがあるため、契約の前に公式ページを見直します。

インストールと最初のクロールの手順

最初のクロールは、ソフトをインストールし、調べたいサイトのトップページの URL を入れて「Start」を押すだけで始められます。公式の入門ガイドに沿った手順は次のとおりです(Getting Started Guide、2026年10月13日確認)。

  1. 公式サイトから自分の OS 用のインストーラーをダウンロードし、画面の指示に沿ってインストールします。無料版はメールアドレスの登録なしで使えます。
  2. 有料版を使う場合は、メニューの「Licence > Enter Licence Key」でユーザー名とライセンスキーを入れ、ソフトを再起動します。
  3. 画面上部の「Enter URL to spider」に、トップページの URL(例:https://example.com/)を入れ、「Start」を押します。
  4. クロールの進み具合は画面の下に表示されます。途中で「Pause」を押して止め、「Resume」で再開できます。
  5. URL の一覧だけを調べたいときは、「Mode > List」に切り替えて URL を貼り付けます。サイト移転の後で旧 URL の転送を確かめるときに使います。

クロールの前に、自社のサーバーへの負荷を考えます。公式の説明では、標準では 5 つのスレッド(同時の接続)で巡回し、有料版では「Configuration > Speed」で 1 秒あたりの URL 数を絞れます。共有サーバーでは短時間に多くのアクセスがあると自動で遮断されることがあるため、自社のサイトでも、サーバーの管理者と時間帯を決めてから実行すると安全です。他社のサイトを巡回する場合は、相手のサーバーに負荷をかけないよう特に注意します。

見る順番1:ステータス・リダイレクト・リンク切れ

クロールが終わったら、最初に「Response Codes」タブで、200 以外を返すページが無いかを確かめます。ページが表示されない・転送されるという問題は、title や説明文の問題より影響が大きいためです。

タブ・フィルター(公式の表記)分かることどうする
Response Codes > Client Error (4xx)404 などで表示されないページリンク元を直すか、移動先へ 301 で転送する
Response Codes > Server Error (5XX)サーバーの不具合で表示されないページサーバーの管理者に原因を確かめる
Response Codes > Redirection (3XX)転送されるリンクサイト内のリンクを転送先の URL に直す
Response Codes > Redirect Chain/Redirect Loop転送が何度も続く、または輪になっている最終の URL へ 1 回で転送するように直す
Response Codes > Blocked by Robots.txtrobots.txt でクロールを止めている URL止めてよい URL かを確かめる

404 のページにどこからリンクされているかは、URL を選んで画面下の「Inlinks」タブで確かめます。まとめて書き出すときは、上部メニューの「Bulk Export」から、4XX などのステータス別にリンク元を書き出せます。

なお、Screaming Frog は標準では XML サイトマップをたどらず、サイト内のリンクだけで巡回します。どこからもリンクされていないページは見つからないため、サイトマップの URL を「List」モードで読み込むか、有料版の設定でサイトマップのクロールを有効にして確かめます。

見る順番2:canonical・noindex・重複の点検

ステータスの次に、検索結果に出したいページが正しく「出してよい」状態になっているかを、「Canonicals」タブと「Directives」タブで確かめます。設定の誤りで大事なページを検索から外していないかを見る段階です。

Screaming Frog は、各 URL を「Indexable」と「Non-Indexable」に分けて表示します。公式 FAQ によると、Non-Indexable は、クロールできない、200 を返さない、または検索に登録しないよう指示しているページで、理由は「Indexability Status」の列に出ます。ただし、FAQ は「’Indexability’ does not tell you whether Google is indexing a URL or not」とも書いています。実際に Google に登録されているかは、Search Console の URL 検査で確かめます。

タブ・フィルター分かること確かめること
Canonicals > Canonicalisedcanonical が別の URL を指しているページ本当に別の URL を正規にしたいのか
Canonicals > Missingcanonical が無いページ検索に出したいページなら、自分自身を指す canonical を付ける
Canonicals > Non-Indexable Canonicalcanonical の先が 404・転送・noindex になっている正規の URL を直す
Directives > Noindexnoindex が付いたページ検索に出したいページが混ざっていないか
Content > Exact Duplicates中身が完全に同じページどちらかに統合するか、canonical で正規を示す

中身が少しだけ違う「似たページ」(Near Duplicates)を見る機能は有料版だけです。

見る順番3:title・description・h1の点検と日本語サイトの注意

最後に「Page Titles」「Meta Description」「H1」の各タブで、無い・重複している・長すぎるものを確かめます。各タブには「Missing(無い)」「Duplicate(重複)」「Multiple(複数ある)」などのフィルターがあります(SEO Spider Tabs、2026年10月13日確認)。

日本語のサイトでは、長さの指摘をそのまま受け取らないことが大切です。たとえば「Page Titles > Over 60 characters」は 60 文字を超える title を示しますが、この目安は英語を前提にしています。公式の説明でも、Google の表示幅は文字数ではなく画素(ピクセル)の幅で決まるとして、「Over X Pixels」という幅のフィルターを用意しています。日本語は英字より 1 文字の幅が広いため、文字数の目安は英語と同じになりません。当サイトでは日本語の title を 40 字以内にそろえています。title の長さの考え方は「タイトルタグとメタディスクリプションの書き方」で説明しています。

日本語のサイトで気をつける点は、ほかにもあります。

  • 画面と説明は英語:公式の入門ガイドによると、問題の説明(Issues タブ)は英語・ドイツ語・スペイン語・フランス語・イタリア語で用意されています。日本語の表示は確認できませんでした。
  • 文字コード:公式 FAQ によると、HTTP ヘッダーの charset を優先し、無ければ HTML の先頭 2048 バイトから読み取り、見つからなければ UTF-8 とみなします。文字化けするときは、サーバーが charset を返しているかを確かめます。
  • 日本語の URL:「URL > Non ASCII Characters」で、URL に ASCII 以外の文字(日本語など)を含むページが一覧になります。日本語の URL そのものは誤りではないため、URL の決め方の方針と照らして判断します。
  • 語数(Word Count):公式の説明では、語数は本文の文字列を空白で区切って数えます。空白で区切らない日本語では実際の分量を表さないため、「Content > Low Content Pages」(既定で 200 語未満)の指摘は、日本語のページでは当てにしません。
  • スペルと文法の点検:有料版の機能で、公式の設定ガイドの対応言語に Japanese が含まれています。

当サイトの自動点検との対応と結果の例

当サイト(seoagent.jp)は、Screaming Frog ではなく、自社で作った点検のスクリプト(scripts/audit/seo_check.py)で全ページを巡回しています。読み取りだけを行い、ページごとに 1 秒待って共有サーバーへの負荷を避ける作りです。点検の項目は Screaming Frog のタブとおおむね対応しています。

当サイトの点検項目Screaming Frog で近いタブ・フィルター当サイトの結果(2026年10月13日、279 ページ)
200 以外のステータスResponse Codes0 件
サイト内リンクのリンク切れ・転送Response Codes(Inlinks で確認)0 件
canonical が自分の URL と違う・無いCanonicals > Canonicalised/Missing16 件(すべて noindex の一覧ページ)
h1 が 1 つでないH1 > Missing/Multiple0 件
title の重複・長さPage Titles > Duplicate/Over X Pixels0 件
説明文が無いMeta Description > Missing14 件(noindex の一覧ページ)
alt の無い画像Images > Missing Alt Attribute0 件
本文が 600 字未満Content(Word Count の列)20 件(問い合わせ・サイトマップ・一覧など)
hreflang が無いhreflang191 件(日本語だけで公開している記事。意図どおり)
どこからもリンクされていないページ(サイトマップや GA・Search Console の URL と照合して探す)0 件

このように、指摘の件数が多くても、すべてが直すべき問題とは限りません。当サイトの指摘はほとんどが「検索結果に出さない一覧ページ」と「英語版を用意していない記事」で、サイトの方針どおりでした。Screaming Frog の結果も同じように、方針と照らして 1 件ずつ「直す」「そのまま」に分けます。

サイト外へのリンクも別に点検しています。2026年10月13日に、全記事の本文の外部リンク 326 URL を点検したところ、完全なリンク切れは 1 件でしたが、公式ドキュメントの構成変更によるリダイレクトが 27 件見つかり、転送先の URL に直しました。Screaming Frog では「External」タブで外部リンクのステータスを確かめられます。

結果を直す順番の判断表

点検の指摘は、検索に出ない原因になるものから順に直します。次の表は、Screaming Frog の主な指摘を、影響の大きさで並べた目安です。

指摘直す順理由
検索に出したいページが 4xx・5xx1ページが表示されない
検索に出したいページに noindex、または robots.txt でブロック1検索結果に出ない
canonical が別のページや 404 を指している2評価が意図しない URL に集まる
サイト内リンクが転送される・転送が連続する3巡回と表示が遅くなる。リンク先を直すだけで済む
title・h1 が無い・重複している4ページの区別がつきにくい
説明文が無い・長さが外れている5表示に影響するが、Google が本文から説明文を作ることもある
noindex の一覧ページに説明文が無い、本文が短い直さなくてよい場合が多い検索結果に出さないページのため

技術的な点検の項目全体は「SEO内部対策とは」にまとめています。

よくある質問

Screaming Frogは無料で使えますか?

使えます。無料版は 1 回のクロールで 500 URL まで、リンク切れ・リダイレクト・title・説明文・noindex・hreflang・完全な重複・XML サイトマップの作成などが使えます。設定の変更、クロールの保存、JavaScript の描画、Google の各サービスとの連携は有料版だけです。

日本語のサイトでも使えますか?

使えます。日本語のページも巡回して title や見出しを読み取れます。ただし、画面と問題の説明は英語で、title の長さの目安(60 文字など)は英語を前提にしています。文字化けする場合は、サーバーが HTTP ヘッダーで charset を返しているかを確かめます。

500URLを超えるサイトはどうすればいいですか?

無料版は 1 回のクロールが 500 URL までのため、サイト全体を一度に巡回するには有料版のライセンスが必要です。無料版のままなら、重要なページから順に点検する、ディレクトリごとに分けて確かめるなど、範囲を絞って使います。有料版でも、巡回できる URL の数はパソコンのメモリと保存領域によって変わると公式 FAQ は説明しています。

JavaScriptで表示する内容もクロールできますか?

有料版で、「Configuration > Spider > Rendering」を JavaScript に切り替えると、ページを描画してから内容とリンクを読み取れます。標準の設定と無料版は HTML だけを読むため、JavaScript で後から表示する内容やリンクは見つからないことがあります。

SEOAGENTでできること

SEOAGENT は Screaming Frog のようなサイト全体のクローラーではありませんが、記事と内部リンク、AI 検索に関わる設定を確かめる機能があります。

  • 内部リンクの提案・挿入:記事ごとのリンクの出入りを表で確かめられます。「被リンク0だけ」で絞り込むと、どの記事からもリンクされていない記事が分かります。リンクを置く場所と語の提案も表示します。
  • AI検索・表示速度の診断:robots.txt を 1 日 1 回読み、検索に使われるクローラーと学習に使われるクローラーを分けて示します。表示速度は実際の利用者のデータと計測ツールの点数を分けて表示します。

できないこと:サイト全体の全 URL のステータスや canonical を巡回して一覧にする機能はありません。テーマ・robots.txt・サーバーの設定を自動で変更することもありません。順位を保証するものではありません。テクニカル SEO に関するほかの記事は「テクニカルSEOの記事一覧」にまとめています。

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