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サブドメインとは:サブディレクトリとの違いと、オウンドメディアをどちらに置くか

オウンドメディアやブログを立ち上げるとき、サブドメインとサブディレクトリのどちらに置くかで迷うことがあります。2つの違い、SEOについてのGoogleの説明、運用で決めるための判断表、他社に貸すときの注意、計測と移転の手順を、当サイトの構成とあわせて説明します。

サブドメインとは:サブディレクトリとの違いと、オウンドメディアをどちらに置くか

この記事の要点:

  • サブドメインとは、ドメイン名の前に文字を付けて作る区切りです(例:blog.example.com)。サブディレクトリは、ドメイン名の後ろのパスで分ける区切りです(例:example.com/blog/)。
  • Google の SEO スターター ガイドは、サブドメインかサブディレクトリかについて「ビジネス上意味があればどちらでも構いません」と説明しています。SEO だけでどちらかに決める必要はありません。
  • 違いが出るのは運用です。サイト名の扱い、Search Console のプロパティ、GA4 の計測、CMS やサーバーの管理、将来の移転のしやすさを比べて決めます。
  • 他社のコンテンツをサブドメインやサブディレクトリに載せて自社の評価を貸すことは、Google の「サイトの評判の不正使用」に当たることがあります。

サブドメインとは:ドメイン名の前に付けて分ける区切り

サブドメインとは、取得したドメイン名の前に文字を付けて作る、ドメインの下の区切りです。たとえば example.com というドメインを持っていれば、blog.example.com や shop.example.com のように、新しくドメインを取得せずに別の区切りを作れます。仕組みとしては、DNS(ドメイン名とサーバーを結び付ける仕組み)でドメインの下に名前を足したものです。

よく見る www.example.com の「www」も、サブドメインの一つです。Search Console ヘルプ「ウェブサイトまたはプラットフォームのプロパティを Search Console に追加する」は、ドメイン プロパティについて「すべてのサブドメイン(m、www など)」を含むと説明しています(2026 年 10 月 13 日確認)。

URL の例区切り方呼び方
https://example.com/ドメインそのものドメイン(ルートドメインとも呼ばれる)
https://blog.example.com/ドメインの前に「blog.」を付けるサブドメイン
https://example.com/blog/ドメインの後ろのパスに「/blog/」を付けるサブディレクトリ
https://example-blog.com/別のドメインを取得する別ドメイン

URL のうち、ドメインの後ろのパスの部分の考え方は「ディレクトリとは」で説明しています。

サブディレクトリ・別ドメインとの違い

サブドメイン・サブディレクトリ・別ドメインの違いは、「どこで区切るか」と、それに伴う「管理の単位」です。サブドメインと別ドメインはサーバーや CMS を分けやすく、サブディレクトリは 1 つのサイトとしてまとめて管理しやすい、という傾向があります。

比べる点サブディレクトリ(example.com/blog/)サブドメイン(blog.example.com)別ドメイン(example-blog.com)
新しい取得不要不要(DNS の設定が必要)必要
サーバー・CMS同じものを使うことが多い別にしやすい別になる
SSL 証明書ドメインの証明書で足りることが多いサブドメインを含む証明書が必要別に必要
Google 検索のサイト名ドメインのサイト名が使われる(サブディレクトリ単位では設定できない)サブドメイン単位で設定できるドメイン単位で設定できる
Search Consoleドメイン プロパティに含まれる。URL プレフィックスで分けて見ることもできるドメイン プロパティに含まれる。URL プレフィックスで分けて見ることもできる別のプロパティ
GA4同じタグ・同じデータ ストリームで測りやすい同じタグで測れるが、Cookie の設定によっては自己参照に注意クロスドメイン測定の設定が必要

サイト名について、Google 検索セントラル「Google 検索に対してサイト名を指定する」は、サイト名は「ドメインまたはサブドメインで定義されたサイトにつき 1 つ」で、サブディレクトリ単位のサイト名には対応していないと説明しています(2026 年 10 月 13 日確認)。オウンドメディアに本体と違う名前を付けて検索結果に出したい場合、サブディレクトリではその名前を設定できない点は、判断の材料になります。

SEOでの扱い:Googleの説明

Google は、サブドメインかサブディレクトリかを SEO の理由で選ぶ必要はない、と説明しています。Google 検索セントラル「SEO スターター ガイド」は、「サブドメインかサブディレクトリか」という項目で、「ビジネスの観点からは、ビジネス上意味があればどちらでも構いません」とし、サブディレクトリに分けると管理が容易になる場合や、トピックや業種によってはサブドメインに分けることに意味がある場合を例に挙げています(2026 年 10 月 13 日確認)。

上位の解説記事には「サブドメインはドメインの評価を引き継ぐ」「引き継がない」と断定するものがありますが、Google の公式の文書で、どちらかが有利だと説明しているものは確認できませんでした。断定的な説明より、運用で決める、というのが公式の説明に沿った判断です。

サイトの一部が別に扱われることがある

Google 検索セントラル ブログ「サイトの評判の不正使用に関するポリシーの更新」(2024 年 11 月 19 日)は、サイトの一部のセクションがメイン コンテンツと関係がない、またはかけ離れているかどうかを把握するシステムを取り入れており、その部分を独立したサイトとして扱うことがあると説明しています。サブドメインかサブディレクトリかという形より、内容が本体とつながっているかが問われる、と読めます。

AI検索での扱い

Google 検索セントラル「AI 機能とウェブサイト」は、AI による概要や AI モードに表示されるための追加の要件はなく、SEO のベスト プラクティスが引き続き有効だと説明しています(2026 年 10 月 13 日確認)。サブドメインかサブディレクトリかで、AI 機能での扱いが変わるという公式の説明は確認できません。

サブドメインが向く場面・サブディレクトリが向く場面

サブドメインは「本体と別の仕組みで動かす必要があるもの」、サブディレクトリは「本体と同じサイトの一部として読ませたいもの」に向きます。迷ったときは次の判断表を使います。

状況どうする理由
本体のサイトと同じ CMS で記事を書くサブディレクトリ管理画面・テンプレート・計測が 1 つで済む
EC のカート、会員サービス、ヘルプセンターなど、別のシステムで動かすサブドメインサーバーやシステムを分けやすい
国や言語ごとにサイトを分ける運用体制で決める(Google「Google 検索における URL 構造のベスト プラクティス」では、国別のドメインと、gTLD の下の国別サブディレクトリが推奨の例として示されている)どの形でも、hreflang で言語の対応を示す
オウンドメディアを本体と違う名前で検索結果に出したいサブドメインか別ドメインサイト名はサブディレクトリ単位では設定できない
外部の会社に運営を任せ、内容に自社が関わらない自社のドメインに置かない判断も含めて検討サイトの評判の不正使用に当たるおそれがある(後の節)
将来、事業ごと切り離す可能性があるサブドメインか別ドメイン切り離すときの URL の変更が少ない

オウンドメディアをどちらに置くかの判断基準

オウンドメディア(自社で運営する記事のサイト)は、本体のサイトと同じ CMS・同じ担当で運営し、本体のサービスにつなぐことが目的なら、サブディレクトリに置くのが管理しやすい方法です。別のシステムや別の名前で運営する理由があるなら、サブドメインを選びます。

  1. 記事を書く CMS は本体と同じか(同じならサブディレクトリが楽)
  2. メディアに本体と違う名前を付けて、検索結果のサイト名として出したいか(出したいならサブドメインか別ドメイン)
  3. 本体と同じ担当者・同じ編集の方針で運営するか
  4. 本体と同じ GA4 のデータ ストリームで、記事から問い合わせまでを続けて測りたいか
  5. 将来、メディアを売却・分社する可能性があるか

当サイト(seoagent.jp)は、1 つのドメインの中を、サブディレクトリで分ける構成にしています。日本語のページはトップ(/)、英語は /en/、機能の説明は /features/、記事は /blog/ の下に置き、WordPress のパーマリンクは「/blog/%postname%/」に設定しています(リポジトリの反映用スクリプトの設定)。

製品の説明と記事を同じ CMS・同じ担当で更新し、記事から機能ページへ内部リンクでつなぐためです。Search Console も、サブドメインとプロトコルをまとめて含むドメイン プロパティ(seoagent.jp)で見ています。

なお、当サイトは 2026 年 10 月 11 日、検索エンジンに登録される前に、日本語版の置き場所を /ja/ からトップ(/)へ移し、/ja/ で始まる URL を対応するページへ 1 対 1 で 301 リダイレクトしました。サブディレクトリの構成でも、置き場所を変えると転送の設定と確認が必要になります。オウンドメディアの始め方は「オウンドメディアとは」で説明しています。

サイトの評判の不正使用とサブドメイン貸しの注意

自社のサブドメインやサブディレクトリを他社に貸し、他社のコンテンツを載せる場合は、Google の「サイトの評判の不正使用」に当たらないかを確かめます。Google 検索セントラル「スパムに関するポリシー」は、このポリシーが、ホスト サイトがファーストパーティ コンテンツで獲得したランキング シグナルの利用を主な目的として、サードパーティ コンテンツが公開されている場合に適用されると説明しています(2026 年 10 月 13 日確認)。

同じポリシーは、サードパーティ コンテンツを使っているというだけでは違反にならないことも明記しています。違反と見なされない例として、ニュースやプレスリリースのサイト、ユーザーが投稿できるように設計されたフォーラム、編集記事などが挙がっています。違反の例として挙がっているのは、たとえば医療サイトが、サイトに統合されていない「最高のカジノ」に関する低品質な第三者の広告ページを載せる場合です。

状況判断の目安
自社の編集部が書き、自社が責任を持つ記事ファーストパーティのコンテンツ。このポリシーの対象ではない
外部のライターに依頼し、自社が編集・監修して自社のテーマで公開する記事Google のブログは、フリーランスのコンテンツであるだけでは違反にならないと説明
自社と関係のないテーマの記事を、他社が自社のドメインの下で運営する自社の評価を利用する目的と見なされるおそれがある。載せない判断も含めて検討

Google 検索セントラル ブログ(2024 年 11 月 19 日)は、手動による対策を受けたコンテンツを、同じドメインのサブディレクトリやサブドメインに移しても根本的な解決にならず、スパムポリシーを回避しようとする行為と見なされる場合があると説明しています。サブドメインに移せば本体と切り離される、という考え方は通用しません。スパムポリシーの全体は「ブラックハットSEOとは」で説明しています。

Search Console・GA4での計測の違い

サブドメインとサブディレクトリでは、Search Console のプロパティの作り方と、GA4 の計測の設定に違いが出ます。結論として、Search Console はドメイン プロパティで全体をまとめて見て、必要な部分だけ URL プレフィックスのプロパティで分けて見ると、どちらの構成でも対応できます。

ツールサブディレクトリサブドメイン
Search Console(ドメイン プロパティ)含まれる含まれる(すべてのサブドメインを含む)
Search Console(URL プレフィックス プロパティ)example.com/blog/ のように、そのパスだけのプロパティを作れるblog.example.com のプロパティを別に作る
GA4本体と同じデータ ストリームで測れる同じタグ ID を使えば同じプロパティで測れる。Cookie ドメインの設定を確かめる

Search Console ヘルプは、URL プレフィックス プロパティには指定したプレフィックスで始まる URL だけが含まれ、ドメイン プロパティにはすべてのサブドメインと複数のプロトコルが含まれると説明しています。また、確認できる対象として「ウェブサイトの特定のサブパス(example.com/clothing/ など)」も挙げています(2026 年 10 月 13 日確認)。

GA4 について、アナリティクス ヘルプ「クロスドメイン測定の設定」は、クロスドメイン測定をしていないと、異なるルートドメイン(www.example.com と www.anotherexample.com など)をまたいだ 1 人の利用者が別々に数えられると説明しています。

同じヘルプは、サブドメイン間で別の Cookie ドメインが使われていると、自己参照(自分のサイトが参照元として表示される状態)が起きる場合があり、すべてのサブドメインで同じ Cookie ドメインが使われているかを確かめるよう案内しています(2026 年 10 月 13 日確認)。

Search Console の基本は「Search Consoleの使い方」で説明しています。

途中でサブドメインからサブディレクトリに移すとき

サブドメインからサブディレクトリへ(またはその逆へ)移すことはできますが、URL が変わるため、サイトの移転として手順を踏みます。Google 検索セントラル「サイトを移転する方法」は、旧 URL から新 URL への転送の対応表を作り、リダイレクトを設定し、リダイレクトをできるだけ長く(一般的には 1 年以上)保持するよう説明しています(2026 年 10 月 13 日確認)。

  1. 旧 URL(例:blog.example.com/article/)と新 URL(例:example.com/blog/article/)の対応表を作ります。
  2. 旧 URL から新 URL へ 1 対 1 で 301 リダイレクトを設定します。関係の薄い 1 つのページにまとめて転送しないようにします。
  3. 新しいページの canonical が新 URL を指しているか、noindex が残っていないかを確かめます。
  4. 記事の中の内部リンクを新 URL に書き換えます。
  5. Search Console で、旧 URL と新 URL の表示とクリックの移り変わりを確かめます。

同じ文書は、ドメインやサブドメインを変更する移転(例:a.example.com から b.example.com)では、Search Console で旧サイトのアドレス変更を送信するよう案内しています。ドメインそのものを変えるときの手順は「ドメインとSEOの関係」にまとめています。サブドメインからサブディレクトリへの移転でこのツールが使えるかは、ツールの条件を Search Console ヘルプで確かめてください。

よくある質問

サブドメインはドメインの評価を引き継ぎますか?

Google の公式の文書で、引き継ぐ・引き継がないと断定した説明は確認できません。SEO スターター ガイドは、サブドメインかサブディレクトリかは「ビジネス上意味があればどちらでも構いません」と説明しています。評価を目的に選ぶより、運用のしやすさで選びます。

オウンドメディアはサブディレクトリにすべきですか?

本体と同じ CMS・同じ担当で運営し、本体のサービスにつなぐことが目的なら、サブディレクトリが管理しやすい方法です。メディアに本体と違う名前を付けて検索結果に出したい、別のシステムで運営したい、といった理由があればサブドメインを選びます。

サブドメインにSSL証明書は別に必要ですか?

使っている証明書が、そのサブドメインを含んでいるかで変わります。サブドメインを含む証明書(複数のサブドメインに使える証明書など)なら追加は要りません。含まない場合は、サブドメイン用の証明書が必要です。サーバー会社の案内で確かめてください。

途中でサブドメインからサブディレクトリに移せますか?

移せます。旧 URL から新 URL へ 1 対 1 で 301 リダイレクトを設定し、canonical と内部リンクを新 URL に直し、Search Console で表示とクリックの移り変わりを確かめます。リダイレクトは、Google の説明では一般的に 1 年以上保持します。

SEOAGENTでできること

SEOAGENT の戦略・キーワード調査では、登録したサイトの方針をもとにテーマの候補を集め、候補ごとに「ページの役割」「既存ページ」「推奨の行動」を一覧で確かめられます。推奨の行動には「新規」「既存の更新」「統合検討」などがあり、どのページに何を書くかを決める材料になります。

SEO 分析・効果測定では、Search Console と GA4 を連携し、サイト全体と記事ごとにクリック、表示回数、CTR、平均順位、ユーザー、PV などを確認できます。サブドメインかサブディレクトリかの構成を決めたり、DNS やサーバーを設定したりする機能はありません。

サイトの構造や URL に関するほかの記事は「テクニカルSEOの記事一覧」にまとめています。

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