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キーイベントとは|GA4での設定方法と、計測されないときの確認

GA4で問い合わせや資料請求などの成果を数えるには、キーイベントを設定します。以前のコンバージョンとの関係、何をキーイベントにするかの選び方、画面での設定手順、正しく計測できているかの確かめ方、数が合わないときの確認項目を整理します。

キーイベントとは|GA4での設定方法と、計測されないときの確認

この記事の要点:

  • キーイベントとは、GA4で計測しているイベントのうち、問い合わせ完了など事業にとって重要な行動として印を付けたものです。以前のGA4で「コンバージョン」と呼ばれていたものにあたります。
  • 「コンバージョン」という言葉は、Google 広告の入札や広告の成果に使うものだけを指すようになりました。広告を使わずSEOの成果を見るなら、GA4ではキーイベントを設定すれば足ります。
  • 設定は「成果を決める → イベントとして計測する → キーイベントとしてマークする → リアルタイムで確かめる」の順です。マークは過去のデータには反映されません。
  • 標準のプロパティでキーイベントにできるのは最大30個です。成果に近い行動に絞ります。
  • 計測されない・数が合わないときは、イベント名、カウント方法、タグの重複、テスト送信の混入を順に確かめます。

キーイベントとは:イベント・コンバージョンとの関係

キーイベントとは、GA4(Google アナリティクス 4)で、問い合わせや資料請求など事業にとって重要な行動として印を付けたイベントです。GA4では、ページの表示もクリックもフォームの送信も、すべて「イベント」として記録されます。その中から「これは成果として数える」と決めたものがキーイベントです。

用語どこで使うか内容
イベントGA4ページの表示、スクロール、クリック、フォームの送信など、計測した行動のすべて
キーイベントGA4イベントのうち、事業にとって重要な行動として印を付けたもの
コンバージョンGoogle 広告など広告キャンペーンの成果を測り、入札の最適化に使う行動。GA4のキーイベントをもとに作ることもできる

以前から「コンバージョン」として印を付けていたイベントは、そのままキーイベントとして表示されます。アナリティクス ヘルプでは、既存の設定について対応は不要で、キーイベントは以前のコンバージョンと同じように作成・レポートされると説明しています。

名前が変わった理由と、Google 広告のコンバージョンとの違い

アナリティクス ヘルプ「Google アナリティクスのコンバージョンとキーイベント」によると、名前を変えた目的は、Google 広告とアナリティクスで「コンバージョン」という言葉の意味をそろえることです。以前は、アナリティクスで「コンバージョン」として印を付けた行動と、Google 広告のコンバージョンの数え方が違い、2つの画面で数字が合わない原因になっていました。

今は、「コンバージョン」は広告の成果を測り入札を最適化する場面で使う言葉、「キーイベント」はGA4で重要な行動を測る言葉、と分けられています。名前が変わった正確な日付は、確かめた範囲の公式ヘルプには書かれていませんでした。

2つの数字が一致しない主な理由

違いGA4のキーイベントGoogle 広告のコンバージョン
何日の成果として数えるか行動が実際に起きた日成果のもとになった広告のクリックの日
数え方イベントごと(推奨)またはセッションごとクリックごとに「すべて」または「1回」
入札への利用そのままでは使われない入札と広告のレポートに使える

広告を使わず、自然検索などの成果を見るだけなら、GA4でキーイベントを設定すれば十分です。Google 広告を使う場合は、GA4のキーイベントをもとに Google 広告のコンバージョンを作れます。そもそも何を成果(CV)にするかの決め方は「コンバージョン(CV)とは」で説明しています。

何をキーイベントにするか:選び方と BtoB サイトの例

キーイベントは、標準のプロパティで最大30個、Google アナリティクス 360 のプロパティで最大50個まで設定できます(アナリティクス ヘルプ「イベントにキーイベントとしてマークを付ける」)。上限まで使う必要はなく、数を絞った方が成果を読み違えにくくなります。

選ぶときの基準

  1. 事業の成果に近いか:その行動が増えたら、売上や商談が増えると説明できるか。
  2. 完了した時点を数えられるか:フォームを開いた時点ではなく、送信が終わった時点で数えられるか。
  3. 1回の行動を1回だけ数えられるか:同じ成果を、完了ページの表示とボタンのクリックの両方で数えていないか。

BtoB サイトでの例

例として、法人向けのサービスサイトでは次のように分けると整理しやすくなります(説明用の例です)。

行動扱い理由
問い合わせフォームの送信完了キーイベント商談に最も近い
資料請求フォームの送信完了キーイベント見込み客の連絡先が得られる
セミナー・相談会の申し込み完了キーイベント商談の手前の行動
電話番号のタップキーイベントにするか検討電話がつながったかまでは分からない
料金ページの表示、資料のダウンロードボタンのクリック通常のイベントのまま関心の目安だが、成果ではない
スクロール、ページの表示通常のイベントのまま数が多く、成果が見えにくくなる

アナリティクス ヘルプは、見込み客の獲得(フォームの送信、ニュースレターの登録、デモの申し込みなど)には推奨イベントの generate_lead を使い、キーイベントとしてマークすることを紹介しています。推奨イベントとは、Google が名前と使い方をあらかじめ決めているイベントのことで、決められた名前で送ると、対応するレポートで扱いやすくなります。

決めたキーイベントは、名前・数える条件・決めた日を社内の文書に残しておきます。担当者が替わっても、どの数字が何を表すかを説明できるようにするためです。

キーイベントの設定方法

キーイベントにするには、まずその行動がイベントとして計測されている必要があります。イベントの種類と送り方は「GA4のイベントとは」で説明しています。画面の名前は変わることがあるため、迷ったらアナリティクス ヘルプで最新の手順を確認します。

すでに計測しているイベントをキーイベントにする

  1. GA4の「管理」から「データの表示」の「イベント」を開きます。
  2. 一覧から対象のイベントを探し、キーイベントとしてマークする印(星のアイコン)をオンにします。
  3. 「キーイベント」の一覧に追加されたことを確かめます。

まだ一度も記録されていないイベントは一覧に出ません。その場合は「データの表示」の「キーイベント」で、新しいキーイベントとしてイベント名を先に登録しておく方法があります。イベント名は大文字・小文字も含めて、実際に送られる名前と完全に一致させます。また、アナリティクス ヘルプでは、40字を超えるイベント名はキーイベントとして報告されないと説明しています。

完了ページの表示からイベントを作る

送信後に完了ページ(サンクスページ)に移るフォームなら、GA4の画面だけでイベントを作れます。

  1. 「データの表示」の「イベント」で「イベントを作成」を選びます。
  2. 新しいイベント名を決めます(例:contact_complete)。
  3. 条件に「event_name が page_view に等しい」と「page_location が /contact/thanks/ を含む」を設定します(URLは例です)。
  4. 保存し、作ったイベント名をキーイベントとしてマークします。

完了ページがないフォーム・電話のタップ

送信してもURLが変わらないフォームでは、GA4の拡張計測機能の form_submit イベントか、Google タグ マネージャー(GTM)で送信の完了を検知して、イベントを送る方法を使います。拡張計測機能は、フォームを初めて操作したときに form_start、送信したときに form_submit を自動で記録します。この記録が実際の送信完了と一致するかはフォームの作りによって異なるため、入力に誤りがある状態と正しい状態の両方でテスト送信し、送信が完了したときだけ記録されるかを確かめます。

電話番号のタップは、GTMで tel: から始まるリンクのクリックを条件にイベントを送る方法が一般的です。GTMの操作は、サイトにタグを入れられる担当者と相談して進めます。

正しく計測できているかを確かめる

設定したら、本番の数字を見る前に、テストで記録されることを確かめます。

確かめる場所分かること反映の目安(アナリティクス ヘルプによる)
リアルタイム レポート「イベント名別のキーイベント」で、キーイベントとして扱われているか操作から数分後
DebugView送られたイベントとパラメータを1つずつ見られる。デバッグモードを有効にして使う操作した直後
標準のレポート・探索日ごとの集計新しくマークしたキーイベントは最大24時間、レポートの処理には24〜48時間かかることがある

キーイベントとしてマークした効果は、マークした時点以降のデータにだけ表れ、過去のデータは変わりません。また、設定が反映されるまで数分から数時間かかることがあります。設定前の期間と比べて「増えた」と判断しないようにします。

完了ページが検索から直接開かれないようにする

完了ページの表示をキーイベントにしている場合、そのページが検索結果に出て直接開かれると、フォームを送っていないのに成果として数えられます。完了ページは検索結果に出す必要がないため、noindex を設定しておくと防げます。ブックマークや再読み込みで完了ページが何度も開かれる場合も数が増えるため、完了ページの表示よりフォームの送信完了をイベントにする方が確実な場合もあります。

テスト送信を成果に混ぜない

テストで送ったフォームが成果として数えられたままだと、実際より多く見えます。GA4には、デバッグモードの通信(開発者のトラフィック)や、社内のIPアドレスからの通信(内部トラフィック)を除外するデータフィルタがあります。アナリティクス ヘルプによると、フィルタはまず「テスト」の状態で動作を確かめられ、有効にすると除外したデータは後から戻せません。また、過去のデータには適用されません。

計測されない・数が合わないときの確認項目

キーイベントが0のまま、または思ったより多い・少ないときは、次の順で確かめます。

症状確かめること
まったく記録されないイベントがリアルタイムに出ているか。イベント名が完全に一致しているか(大文字・小文字、40字以内)。完了ページのURLの条件が正しいか
昨日設定したのに出ない標準のレポートは反映に時間がかかる。リアルタイムかDebugViewで確かめる
実際の件数より多い完了ページの表示とボタンのクリックの両方を数えていないか。完了ページの再読み込みで数が増えていないか。テスト送信が混ざっていないか
同じ人の繰り返しが1回にまとまるカウント方法が「セッションごとに1回」になっていないか
同じ送信が重なって記録される計測タグが二重に入っていないか(テーマとプラグインの両方、など)
Google 広告の数字と合わない数える日付と数え方が違う。一致しないことを前提に、傾向で見る

カウント方法:イベントごと/セッションごと

キーイベントの数え方は2種類あります。「イベントごとに1回」(推奨)は、起きるたびに数えます。「セッションごとに1回」(以前からの方式)は、1回の訪問の中で何回起きても1回と数えます。ユニバーサル アナリティクスの目標から移した場合などは「セッションごと」が初期設定になっていることがあります。変更はこれからのデータにだけ反映され、過去のデータは変わりません。

当サイトでの例:計測の設定を一本化

当サイト(seoagent.jp)では、GA4の設定が2つのプラグイン(Site Kit と SEO プラグイン)にありました。Site Kit の1つ(測定IDは1つ)に一本化し、もう一方の分析機能を停止して、Google タグの送信先が1つであることを確かめました。同じ測定IDへ2か所から送ると、イベントが重なって記録されるおそれがあるため、キーイベントを設定する前に、計測タグがどこから入っているかを確かめておくと安心です。

SEOでの使い方:自然検索の入口ページと組み合わせる

キーイベントは、「ランディング ページ」レポート(訪問の最初に開かれたページ別の集計)と組み合わせると、検索から入った記事が成果につながっているかを確かめられます。

  1. 「ランディング ページ」レポートを開き、セッションのデフォルト チャネル グループを自然検索(Organic Search)に絞ります。
  2. キーイベントの列を表示し、対象のキーイベントを選んで、記事ごとの数を確かめます。
  3. 訪問は多いのにキーイベントが少ない記事は、資料請求や関連ページへの案内を見直す候補です。試用登録の画面が別のドメインにある SaaS での測り方は「SaaSのSEOと成果の測り方」で説明しています。
  4. キーイベントは多いのに訪問が少ない記事は、検索からの訪問を増やす価値があります。

キーイベント率で記事どうしを比べる

記事によって訪問数が大きく違うため、キーイベントの数だけで比べると、訪問の多い記事が有利に見えます。GA4には、訪問(セッション)のうちキーイベントが起きた割合を表す「セッションのキーイベント率」という指標があります。表に追加すると、訪問数の違う記事どうしを比べやすくなります。

ただし、訪問数が少ない記事では、1件の問い合わせで率が大きく動きます。率を見るときは、訪問数とキーイベントの数も必ず並べて表示し、少ない数で判断しないようにします。

また、記事を読んだ人が別の日に戻って問い合わせることもあり、入口のページだけで成果のすべてを説明できるわけではありません。アトリビューションの設定で記事に割り当てられる数が変わる点は「記事の貢献の数え方」で説明しています。記事には知ってもらう役割もあるため、キーイベントの数だけで記事の価値を決めず、コンテンツSEOの全体の流れの中で見ます。

よくある質問

以前「コンバージョン」として設定したものは、設定し直す必要がありますか?

アナリティクス ヘルプでは、既存の設定について対応は不要と説明しています。以前コンバージョンとして印を付けたイベントは、キーイベントとして表示されます。

キーイベントを設定する前の期間の成果は見られますか?

キーイベントとしてマークした効果は、マークした時点以降のデータにだけ表れます。イベント自体を計測していれば、過去の期間はイベントの数として確かめられますが、キーイベントの列には入りません。

キーイベントの数はいくつぐらいが適切ですか?

決まった数はありません。標準のプロパティの上限は30個ですが、成果に近い行動に絞る方が読み違えにくくなります。まず問い合わせや資料請求など、営業の成果に直結する行動から設定します。

Search Console のデータとキーイベントは一緒に見られますか?

GA4とSearch Consoleを関連付けると、GA4の中で検索語などのSearch Consoleのデータを見られます。ただし、クリック数とGA4の訪問・キーイベントは別の仕組みで数えた数字のため、一致しません。

SEOAGENTでできること

SEOAGENTでは、GA4と連携して、記事ごとにGA4の自然検索からの訪問と、成果として設定したキーイベントを「流入と成果」で確認できます。記事詳細の「次の一手」には「流入はあるが成約が弱い」などの項目があり、見直しに進めます。記事内のリンクのクリックを数えるには、お客様のGoogle タグ マネージャーでの設定が必要です。SEOAGENTがサイトにタグを入れることはありません。

キーイベントと関わる分析・効果測定の記事は「分析・効果測定の記事一覧」にまとめています。

参考情報

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