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GA4のイベントとは:4つの種類と設定・確認の手順

GA4 では、ページの表示もクリックも、すべてイベントとして記録されます。4 つの種類と例、パラメータと名前の決まり、設定の 3 つの方法、リアルタイムと DebugView での確かめ方、表示されないときの確認を、当サイトのイベント設計を例に説明します。

GA4のイベントとは:4つの種類と設定・確認の手順

この記事の要点:

  • GA4 のイベントとは、ページの表示、リンクのクリック、フォームの送信など、サイトで起きた個々の行動を記録する単位です。GA4 では、ページビューも含めてすべてをイベントとして数えます。
  • イベントには、自動収集イベント・拡張計測機能イベント・推奨イベント・カスタム イベントの 4 種類があります。Google のヘルプは、ほかの種類で足りないときだけカスタム イベントを作るよう勧めています。
  • イベントには、何が起きたかの詳細を表すパラメータを付けられます。パラメータをレポートで使うには、多くの場合カスタム ディメンションへの登録が必要です。
  • 設定したイベントは、リアルタイム レポートと DebugView で、送られた直後に確かめます。
  • 当サイト(seoagent.jp)のイベント設計(cta_click・form_start・generate_lead)を例に、名前とパラメータの決め方を示します。

GA4のイベントとは:サイトで起きた行動を記録する単位

GA4 のイベントとは、ウェブサイトやアプリで起きた特定の操作や出来事を測るための記録です。Google アナリティクス ヘルプ「イベントについて」(2026 年 10 月 13 日確認)は、イベントを使うと、ページの読み込み、リンクのクリック、購入の完了、システムの動作などを測定できると説明しています。

GA4 ではページの表示も page_view というイベントとして記録され、セッションの開始(session_start)や初回の訪問(first_visit)もイベントです。このため GA4 の数字を読むときは、「どのイベントが、何回、どんな条件で記録されたか」を押さえることが出発点になります。

イベントのうち、問い合わせの送信などビジネスの成果にとって特に重要なものには、キーイベントの印を付けます。キーイベントの選び方と設定は「キーイベントとは」で説明しています。

イベントの4つの種類と例

GA4 のイベントは、自動で集まる 2 種類と、自分で実装する 2 種類の、合わせて 4 種類に分かれます。次の表は、アナリティクス ヘルプの「イベントについて」「自動的に収集されるイベント」「拡張計測機能イベント」「推奨イベント」(いずれも 2026 年 10 月 13 日確認)の記述を、ウェブサイトのイベントに絞ってまとめたものです。

種類集め方イベント名の例主なパラメータの例
自動収集イベントGA4 を設定すると既定で集まるfirst_visit、session_start、user_engagementpage_location、page_referrer、engagement_time_msec
拡張計測機能イベント管理画面で拡張計測機能を有効にすると集まる(コードの変更は不要)page_view、scroll、離脱クリック、view_search_results、file_download、form_start、form_submit、video_startlink_url、file_name、search_term、form_id
推奨イベント自分で実装するが、名前とパラメータは Google が決めているgenerate_lead、sign_up、login、search、purchaseイベントごとに既定のパラメータ
カスタム イベント名前もパラメータも自分で決めて実装する例:cta_click自分で決める

推奨イベントのヘルプは、generate_lead を「ユーザーが問い合わせのためにフォームまたはリクエストを送信したとき」に使うイベントとして挙げています。「イベントについて」は、カスタム イベントはほとんどの標準レポートに表示されないため、分析にはカスタム レポートやデータ探索が必要だとし、ほかのイベントが適切でない場合にだけ作るよう勧めています。名前を決める前に、推奨イベントに同じ目的のものが無いかを確かめます。

イベントとパラメータ:何を名前にし、何を詳細にするか

イベントの名前は「何が起きたか」を、パラメータは「どこで・どれが・どんな値で起きたか」を表します。たとえば拡張計測機能のファイルのダウンロードは、名前が file_download で、どのファイルかは file_name や file_extension のパラメータで表します。ボタンごとに別のイベント名を作るより、1 つの名前にパラメータで場所を付けるほうが、集計も管理も簡単です。

パラメータの値をレポートの表で使うには、多くの場合、カスタム ディメンションやカスタム指標として登録します。拡張計測機能イベントのヘルプは、フォームの操作のパラメータ(form_id など)について、レポートで使えるのはカスタム ディメンションを作成する場合のみと書いています。登録の手順と上限は「GA4のカスタムディメンションの設定手順」で説明しています。

名前の決まりと上限

アナリティクス ヘルプ「イベントの命名規則」と「イベント収集の制限」(2026 年 10 月 13 日確認)にある主な決まりは次のとおりです。

項目決まり
大文字と小文字区別される(my_event と My_Event は別のイベント)
使える文字英字で始め、英数字とアンダースコアを使う。スペースは使えない
予約済みの名前page_view、session_start、first_visit、form_start、form_submit、file_download などは予約済み。予約済みの接頭辞もある
イベント名の長さ40 文字まで。超えた名前は処理されない
1 イベントのパラメータ数25 個まで
パラメータ名・値の長さ名前は 40 文字、値は 100 文字まで(page_title は 300 文字、page_location は 1,000 文字などの例外あり)
イベント名の種類の数ウェブ データ ストリームでは上限なし

文字数の上限は、英語などの半角文字の言語と、日本語などの全角文字の言語で同じです。命名規則のヘルプは、一覧に載っていない予約済みの名前もあり、一覧は定期的に更新されるとしています。

イベントの設定方法:3つのやり方

イベントを増やす方法は、拡張計測機能を有効にする、コードやタグで送る、GA4 の管理画面で既存のイベントから作る、の 3 つです。目的に合うものから順に検討します。

  1. 拡張計測機能を有効にする:[管理] の [データの収集と修正] で [データ ストリーム] を開き、ストリームを選んで [拡張計測機能] をオンにします。項目ごとの設定で、個別にオフにもできます。スクロール、離脱クリック、ファイルのダウンロード、フォームの操作などは、これだけで集まります。
  2. コードやタグで送る:推奨イベントとカスタム イベントは、サイトのコード(Google タグの gtag('event', …))か、Google タグ マネージャーのタグで送ります。タグ マネージャーでの設定は「Googleタグマネージャーとは」で説明しています。
  3. 管理画面で作る:[管理] の [データの表示] で [イベント] を開き、[イベントを作成] から、既存のイベントが特定の条件を満たしたときに新しいイベントを作れます。例:お礼ページの page_view から問い合わせ完了のイベントを作る。

管理画面でのイベントの作成について、アナリティクス ヘルプ「イベントの名前を変更して新しいイベントを生成する」(2026 年 10 月 13 日確認)は、過去のデータには適用されないこと、変更できるイベントと作成できるイベントはそれぞれ最大 50 個であること、有効になるまで 1 時間以上かかることを注意点に挙げています。過去にさかのぼって数えたい行動は、早めに設定しておく必要があります。

設定したイベントの確かめ方:リアルタイムとDebugView

設定したイベントは、送った直後にリアルタイム レポートか DebugView で確かめます。「イベントについて」は、リアルタイム レポートの「イベント名別のイベント数」カードに、過去 30 分間にトリガーされたイベントと回数が表示され、イベントをクリックするとパラメータも確認できると説明しています。

DebugView は、1 台の端末から送られたイベントを順に見られる画面です。ヘルプ「DebugView でイベントをモニタリングする」(2026 年 10 月 13 日確認)によると、使うにはデバッグモードを有効にします。

  1. Google Tag Assistant(tagassistant.google.com)かタグ マネージャーのプレビュー モードでサイトを開き、自分の端末のデバッグモードを有効にする
  2. GA4 の [管理] の [データの表示] で [DebugView] を開く
  3. サイトで、計測したい操作(ボタンを押す、フォームに入力するなど)を 1 回ずつ行う
  4. Seconds ストリーム(過去 60 秒)にイベントが出るか、イベントをクリックしてパラメータの名前と値が正しいかを確かめる(出典:アナリティクス ヘルプ:DebugView でイベントをモニタリングする)
  5. 1 回の操作で同じイベントが 2 回出ていないかを確かめる

同じヘルプは、同意モードでユーザーがアナリティクスの Cookie に同意していない場合などは、イベントがデバッグモードに表示されないとしています。また、デバッグ中のデータがレポートに影響しないよう、開発者のトラフィックを除外するよう勧めています。

イベントが表示されないときの確認

イベントがレポートに出ないときは、送られていない、名前やパラメータが決まりに合っていない、レポートに反映されていない、のどれかを順に切り分けます。

状況確かめること理由
リアルタイムにも DebugView にも出ないタグが読み込まれているか、発火の条件が合っているか、Cookie の同意の状態送られていない可能性が高い
リアルタイムには出るが、標準レポートに出ない時間をおいて確かめる。カスタム イベントは標準レポートに出ないことがあるカスタム イベントはほとんどの標準レポートに表示されない
イベント名は出るが、パラメータが表で使えないカスタム ディメンションに登録したかパラメータは登録してからレポートで使える
一部のイベントだけ記録されない名前が 40 文字を超えていないか、予約済みの名前・接頭辞を使っていないか、パラメータが 25 個を超えていないか上限を超えたものは記録されない
同じ行動が 2 回数えられている拡張計測機能とコードで同じ名前を送っていないか、プラグインとタグで二重に送っていないか送信元が 2 つあると重複する

「イベントについて」は、イベントは最大 20 個ずつまとめて送られることがあり、キーイベントはまとめられていても即時に送られると説明しています。送信元が 2 つになる二重計測は、サイトの設定で起きやすい問題です。当サイトでは、GA4 の設定が Site Kit と SEO プラグインの 2 か所にあった状態を、Site Kit の 1 つ(測定 ID は 1 つ)に一本化し、Google タグの送信先が 1 つであることを確かめました。

当サイトのイベント設計の例

当サイト(seoagent.jp)では、クリック、フォームの入力開始、問い合わせの受付の 3 つを、名前を分けて送る設計にしています。テーマとプラグインのコード(2026 年 10 月 13 日時点)で送っているイベントは次のとおりです。

イベント名種類送る条件パラメータ扱い
cta_clickカスタム資料請求・相談などのボタン(data-cta の印があるリンク)を押したときcta_id(ボタンの場所)、link_urlクリックの記録だけで、成果ではない
form_start拡張計測機能と同じ名前問い合わせフォームに最初に入力したとき(1 回だけ)form_idフォームを使い始めた人の数を見る
generate_lead推奨フォームの送信をサーバーが受け付けたときだけ。受付の画面の再表示では送らないform_id、inquiry_type、page_language成果のイベント

設計で決めたことは 3 つです。1 つ目は、成果には推奨イベントの generate_lead を使い、ボタンを押しただけでは成果にしないこと。2 つ目は、ボタンの場所ごとにイベント名を増やさず、cta_id の値で区別すること。3 つ目は、問い合わせの内容などの個人情報をパラメータに入れないことです。

一方で、form_start は拡張計測機能の「フォームの操作」でも自動で集まる名前で、命名規則のヘルプでは予約済みのイベント名に挙がっています。拡張計測機能のフォームの操作が有効なら、同じ名前が二重に記録される可能性があるため、DebugView で 1 回の入力あたりの件数を確かめる必要があります。この記事の時点で、当サイトのプロパティでの実際の記録は確認していません。また、generate_lead をキーイベントにする設定は GA4 の管理画面で行うもので、コードからは確認できません。

イベントを作りすぎないための判断

イベントは、その数字で何を判断するかが決まっているものだけを作ります。ウェブ データ ストリームではイベント名の種類に上限はありませんが、名前が増えると、どれが成果でどれが参考かが分かりにくくなります。

計測したい行動どうする理由
問い合わせ・資料請求の完了推奨イベント generate_lead で送り、キーイベントにする成果の数として使う。推奨イベントは既存のレポート機能を使える
読了・スクロールまず拡張計測機能の scroll を使う90% までのスクロールは設定だけで集まる。細かい割合が要るときだけ追加する
外部サイトへのリンクのクリック拡張計測機能の離脱クリックを使う新しいイベントを作らずに済む
サイト内のボタンのクリック1 つのカスタム イベントにまとめ、場所はパラメータで分けるボタンごとに名前を増やさない
判断に使う予定が無い操作作らない見ない数字は管理の手間だけが増える

表の出典:アナリティクス ヘルプ:拡張計測機能イベント

スクロールの測り方はGA4のスクロール率の測り方で、イベントを使った成果の考え方は「CV(コンバージョン)とは」で説明しています。SEO の評価では、検索から入った記事ごとに、成果のイベントが起きたかを見ます。AI による概要などから来た訪問も、Google の「AI 機能とウェブサイト」によれば Search Console の「ウェブ」の検索タイプに含まれ、サイトに入った後の行動は GA4 のイベントで同じように測れます。

よくある質問

GA4のイベント数とは何ですか?

イベント数は、ユーザーがイベントをトリガーした回数を表す指標です。アナリティクス ヘルプの「ディメンションと指標」にこの定義があります。同じ人が同じ操作を 3 回すれば 3 と数えるため、人数を知りたいときはユーザー数の指標と組み合わせます。

カスタムイベントと推奨イベントの違いは何ですか?

推奨イベントは名前とパラメータを Google が決めているイベントで、既存のレポート機能や今後の機能を使えます。カスタム イベントは名前もパラメータも自分で決めるイベントで、ほとんどの標準レポートには出ません。同じ目的の推奨イベントがあれば、そちらを使います。

クリックを計測するには?

外部サイトへのリンクのクリックは、拡張計測機能の離脱クリックで集まります。サイト内のボタンのクリックは、コードかタグ マネージャーでカスタム イベントを送ります。ボタンの場所はパラメータで区別すると、1 つのイベント名で管理できます。

設定したイベントがレポートに出ないのはなぜですか?

まずリアルタイム レポートか DebugView で、送られているかを確かめます。送られていれば、カスタム イベントは標準レポートに出ないこと、パラメータはカスタム ディメンションの登録が必要なこと、名前や数の上限を超えていないかを順に確かめます。

SEOAGENTでできること

SEOAGENT では、Search Console と GA4 の数字を記事ごとに確認し、改善の項目へ進められます。できないこと:GA4 のイベントやタグを設定する機能はありません。イベントの実装は、GA4 の管理画面、サイトのコード、またはタグ マネージャーで行います。分析・効果測定の関連記事は「分析・効果測定の記事一覧」にまとめています。

  • SEO分析・効果測定:Search Console と GA4 の数字を記事ごとに確認し、記事詳細の「次の一手」から改善項目へ進めます。

参考情報

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