この記事の要点:
- Search Console の削除ツール(ヘルプの日本語版の表記は「非表示ツール」)は、自分が所有するサイトの URL を Google 検索の結果から約 6 か月間、一時的に表示されないようにする機能です。ページそのものを消したり、インデックスから恒久的に外したりする機能ではありません。
- 恒久的に検索結果から外すには、ページを削除して 404 か 410 を返す、パスワードで保護する、noindex を付ける、のいずれかが要ります。robots.txt でのブロックは、消す方法として使いません。
- ツールの画面には「一時的な非表示」「古いコンテンツ」「セーフサーチ フィルタリング」の 3 つのタブがあります。自分で申請するのは 1 つ目だけで、残りの 2 つは他の人からの申請や報告の履歴を見る場所です。
- URL の変更やサイトの移転、重複ページの整理には使いません。当サイト(seoagent.jp)も URL の構成を変えたときは、削除ツールではなく 301 リダイレクトで扱いました。
Search Consoleの削除ツールとは:検索結果から一時的に隠す機能
Search Console の削除ツールは、所有しているサイトのページを、Google 検索の結果から一時的に表示されないようにする機能です。Search Console ヘルプは「非表示ツールを使用すると、所有しているサイトのページを Google 検索結果から一時的にブロックできます」と説明しています(Search Console ヘルプ:非表示ツールとセーフサーチ レポートツール、2026年10月13日確認)。
呼び方には注意が要ります。この機能は 2020 年に「削除レポート」として公開され(Google 検索セントラル ブログ:Search Console の新しい削除レポート)、日本では「削除ツール」と呼ばれてきました。2026年10月13日時点のヘルプの日本語版では「非表示ツール」と表記されています。英語版の名前は Removals で、同じ機能です。画面の表記は言語や時期で変わることがあるため、この記事ではヘルプの表記を併記します。
このツールで隠せるのは Google 検索の結果だけです。ヘルプは、ほかの検索エンジンの結果やインターネット上のページそのものには効かないこと、URL を完全に非表示にするには追加の手順が要ることを明記しています。使う前に「一時的に隠したいのか、恒久的に消したいのか」を決めておくと、手順を誤りません。Search Console の基本的な使い方は「Search Consoleの使い方」で説明しています。
削除ツールの3つのタブと、誰が申請できるか
削除ツールの画面は、「一時的な非表示」「古いコンテンツ」「セーフサーチ フィルタリング」の 3 つのタブに分かれています。サイトの所有者が自分で申請するのは「一時的な非表示」だけです。残りの 2 つは、サイトの所有者ではない人が Google の公開ツールで送った申請や報告の結果を、所有者が確かめる場所です。
| タブ | 何ができるか | 申請する人 |
|---|---|---|
| 一時的な非表示 | URL を約 6 か月間検索結果から隠す、または検索結果のスニペット(説明文)を消す。自分が出した申請の履歴を見る | Search Console のプロパティの所有者 |
| 古いコンテンツ | 「古いコンテンツの更新ツール」で送られた申請の履歴を見る。ページが消えた、または内容が変わったのに検索結果が古いままのときに使われる | 誰でも(サイトの所有者でなくてよい) |
| セーフサーチ フィルタリング | 利用者からアダルト コンテンツとして報告された自サイトの URL と、その判定を見る | Google の利用者(セーフサーチ提案ツール) |
ヘルプは、非表示ツールを「ページや画像がまだ存在しており、Google 検索結果から一定の期間(180 日間)非表示にしたい場合」に、古いコンテンツの更新ツールを「ページまたは画像がウェブ上にすでに存在していない、または更新されたが、古い検索結果が Google 検索結果にまだ表示される場合」に使うものとして区別しています。古いコンテンツの更新ツールは、サイトの所有者でなくても使えます。
古いコンテンツの更新ツールは、ページや画像がすでに存在しない、または大きく変わった場合だけに使えます。ページに情報がまだ残っている場合は承認されません(Search Console ヘルプ:古いコンテンツの更新ツール)。他人のサイトのページは、削除ツールでは隠せません。他人のサイトに自分の個人情報が載っている場合は、Google の「個人情報の削除」の手続きが別に用意されています(Google 検索セントラル:Google 検索結果からのコンテンツの削除)。
一時的な非表示の申請手順
一時的な非表示は、Search Console で削除ツールを開き、隠したい URL を入れて申請します。手順はヘルプの表記で次のとおりです(2026年10月13日確認)。
- Search Console で対象のプロパティを選び、削除ツール(非表示ツール)を開きます。
- 「一時的な非表示」タブで「新しいリクエスト」を押します。
- 「URL を一時的に非表示にする」か「検索結果のスニペットを消去する」を選びます。
- URL を入れ、「この URL のみを非表示」か「このプレフィックスで始まる URL をすべて非表示」を選びます。
- 「次へ」で送信し、同じタブの履歴で状態を確かめます。
URL は検索結果に出ている形と完全に同じに入れます。ヘルプによると、「この URL のみ」は拡張子やパラメータまで完全に一致する URL だけが対象で、# 以降(アンカー)は無視されます。一方、http と https、www の有無の違いはまとめて対象になります。m. などほかのサブドメインは対象になりません。
「このプレフィックスで始まる URL をすべて非表示」は、ディレクトリ単位でまとめて隠すときに使います。たとえば https://example.com/foods/ を指定すると、その下の URL がすべて対象になります。https://example.com/ を指定するとサイト全体が隠れるため、入力した URL をもう一度確かめてから送信します。
同じページが複数の URL で表示される場合(大文字と小文字の違い、パラメータ付きの URL など)は、ヘルプが案内しているとおり、URL ごとに申請します。同じ内容が別の URL で検索結果に残ることがあるためです。
スニペットの消去を使う場面
「検索結果のスニペットを消去する」は、ページは残したまま、検索結果に出ている説明文だけを消したいときに使います。たとえば、ページから誤った電話番号や公開してはいけない情報を消したのに、検索結果の説明文に古い内容が残っている場合です。
ヘルプによると、スニペットの消去は、ページが再びインデックスに登録され、新しい内容からスニペットが作られるまで続きます。その間、検索結果には「ページ説明は利用できません」などと表示されます。先にページの内容を直しておかないと、再登録のときに同じ説明文が作られてしまうため、順番は「ページを直す → スニペットの消去を申請する」です。
ページの内容を直していない段階で説明文だけを変えたい場合は、スニペットの消去ではなく、メタディスクリプションや本文を直します。説明文の決め方は「メタディスクリプションとは」で説明しています。
効果は約6か月:恒久的に検索結果から外す方法
削除ツールの効果は約 6 か月で切れるため、恒久的に検索結果から外すには、その期間中にページ側の対応が必要です。ヘルプは「リクエストによってページがブロックされる期間は約 6 か月間です。この期間が経過すると、ブロックされていた情報が再び Google 検索結果に表示されるようになります」と書いています。
恒久的な方法として Google が挙げているのは、次の 3 つです(Google 検索結果からのコンテンツの削除、最終更新日 2025-12-31、2026年10月13日確認)。
| 方法 | 向く場面 | 注意点 |
|---|---|---|
| ページを削除し、404 か 410 を返す | ページが不要になった。情報そのものを誰にも見せたくない | Google は「最も安全な方法」としている。ほかの検索エンジンにも効く |
| パスワードで保護する | 社内や会員だけに見せたい | Googlebot もほかのクローラーもページを読めなくなる |
| noindex を付ける | ページは残し、検索結果にだけ出したくない | noindex に対応していない検索エンジンや、URL を知っている人は見られる。ヘルプは「他の方法と比較して安全性が低くなります」としている |
ページの場合、robots.txt で URL をブロックする方法は、検索結果から外す手段になりません。Google は「ページをブロックする目的で robots.txt を使用しないでください」としています。robots.txt でクロールを止めると、Google がページの noindex を読めなくなり、かえって検索結果に URL が残ることがあります(noindex を使用してコンテンツをインデックスから除外する)。
順番にも決まりがあります。ヘルプによると、恒久的な対応より先に一時的な非表示を申請した場合は、恒久的な対応を済ませたあと、いったん申請を取り消してから申請し直します。そうすると、ブロック後に再クロールされたときにインデックスから消えます。また、申請した URL が 404 や 503 を返して Google が読めなくなると、その申請は失効します。
目的別の消し方の選び方
検索結果から何かを消したいときは、「ページを残すか」「急ぐか」「自分のサイトか」の 3 点で方法が決まります。次の表は、Search Console ヘルプと Google 検索セントラルの説明をもとに、よくある目的と方法を対応させたものです。
| 状況 | どうする | 理由 |
|---|---|---|
| 個人情報など、公開してはいけない内容を載せてしまった | ページから内容を消す → 一時的な非表示を申請 → ページを削除するか保護する | 一時的な非表示は申請から長くて 1 日ほどで反映されるが、6 か月で切れる |
| 不要になったページを検索結果から外したい(急がない) | ページを削除して 404 か 410 を返す | 次のクロールで自然に検索結果から外れる。ヘルプは、この場合にツールを使う必要は無いとしている |
| ページは残すが、検索結果には出したくない | noindex を付ける。急ぐときだけ一時的な非表示を併用 | noindex はクロールされたときに反映される |
| URL を変えた、サイトを移転した | 旧 URL から新 URL へ 301 リダイレクト | ヘルプは、コンテンツの移動にこのツールを使わないよう案内している |
| 同じページが複数の URL で出ている(http と https など) | canonical で正規の URL を示す | 削除ツールを使うと、残したい URL も含めてすべての版が隠れるおそれがある |
| 自社サイトの画像だけを検索結果から外したい | robots.txt で Googlebot-Image を禁止するか、画像に noindex の X-Robots-Tag ヘッダーを返す。急ぐときは画像の URL で一時的な非表示を申請 | 画像はページと違い、Google が robots.txt での除外を方法の 1 つとして案内している |
| 他人のサイトに古い情報が残っている | 古いコンテンツの更新ツールを使う。個人情報は個人情報の削除の手続きを使う | 削除ツールは自分が所有するプロパティの URL だけが対象 |
申請後の確かめ方と取り消し
申請の結果は、削除ツールの「一時的な非表示」タブの履歴で確かめます。ヘルプによると、リクエストの処理には通常、長くて 1 日ほどかかり、必ず承認されるとは限りません。履歴の「ステータス」は次のように表示されます。
| ステータス | 意味 |
|---|---|
| リクエストの処理中 | 処理を待っている |
| 一時的に非表示になりました | 検索結果から隠れている。恒久的な対応をしなければ、約 6 か月後に再び表示されうる |
| リクエストが拒否されました | 承認されなかった。多くは同じ内容の別のリクエストがすでに適用されているため。「詳細」から理由を見る |
| 非表示の期限が切れました | 期間が終わった |
| リクエストをキャンセルしました | 取り消した |
| 消去しました | スニペットの消去が完了した |
間違えて申請したときは、取り消せます。履歴の表で該当のリクエストを見つけ、横のメニューから「リクエストをキャンセル」を選びます。プレフィックスでの申請を誤ってサイト全体に出してしまった場合などは、すぐに取り消します。
恒久的な対応ができたかは、別に確かめます。noindex を付けた場合や 404 を返すようにした場合は、URL 検査ツールで Google が読んだページの状態を見て、ページのインデックス登録レポートで「URL に noindex が指定されています」や「見つかりませんでした(404)」の理由に載るかを確かめます(ページ インデックス登録レポート)。インデックスに登録されているページ数の見方は「インデックス数とは」で説明しています。
URL変更やサイト移転では使わない理由
URL の変更やサイトの移転で古い URL を消したいときは、削除ツールではなく 301 リダイレクトを使います。ヘルプは、このツールを使うべきでない場合として「コンテンツを移動する場合」を挙げ、「このツールでは、古いコンテンツや URL は非表示になりません」としています。旧 URL を隠しても、移転先の URL が評価を引き継ぐわけではなく、旧 URL への外部リンクから来た人が行き場を失います。
当サイト(seoagent.jp)も、2026-10-11 に日本語版を /ja/ からトップ / に置く構成へ変えたとき、削除ツールは使っていません。/ja/ で始まる URL を対応するページへ 1 対 1 で 301 リダイレクトし、記事内のリンクも新しい URL に直しました。反映のたびに、/ja/ から / への 301 と、全ページの canonical が新しい URL を指すことを確かめています。変更は検索エンジンに登録される前に行いましたが、登録後に変える場合も手順は同じです。
同じように、ヘルプは次の場面でもツールを使わないよう案内しています。
- 404 になった古いページの整理:次のクロールで自然に消えるため、申請は要らない
- Search Console のクロール エラーへの対応:ツールが消すのは検索結果で、レポートのエラーではない
- 重複した URL の整理:すべての版の URL が隠れ、残したい版も消えるおそれがある
- 買ったドメインで「ゼロから再スタート」したい場合:再審査リクエストで変更を伝える
サイトのリニューアルで URL が変わるときの手順は「サイトリニューアルのSEO」にまとめています。
AI検索の回答に出る内容との関係
Google の AI による概要や AI モードの回答から自社のページだけを外す専用の申請は、削除ツールにはありません。Google は、AI 機能は検索に組み込まれているとし、「検索に表示されるページからの情報を制限するには、nosnippet、data-nosnippet、max-snippet、noindex コントロールを使用します」と説明しています(Google 検索セントラル:AI 機能とウェブサイト、最終更新日 2025-12-31、2026年10月13日確認)。これらの設定は、通常の検索結果のスニペットや表示にも同じように効きます。
ChatGPT など Google 以外の AI サービスには、Google の削除ツールは効きません。各社のクローラーへの robots.txt の設定や、各社が用意している申請の窓口を確かめます。AI のクローラーの扱いは「AIクローラーとは」で説明しています。
よくある質問
削除ツールで消したページは、ずっと表示されませんか?
表示されなくなるのは約 6 か月間です。期間が終わると、ページが残っていれば再び検索結果に出ることがあります。恒久的に外すには、期間中にページを削除して 404 か 410 を返す、パスワードで保護する、noindex を付けるのいずれかを行います。
削除の反映にはどのくらいかかりますか?
Search Console ヘルプは、リクエストの処理には通常、長くて 1 日ほどかかるとしています。必ず承認されるとは限らないため、送信後に「一時的な非表示」タブの履歴でステータスを確かめます。noindex や 404 による恒久的な対応は、Google が再びクロールしたときに反映されるため、時期はページによって異なります。
間違えて削除の申請をしたら戻せますか?
戻せます。削除ツールの「一時的な非表示」タブの履歴で該当のリクエストを探し、横のメニューから「リクエストをキャンセル」を選びます。プレフィックスの指定を誤ってサイト全体を申請した場合などは、すぐに取り消します。
他人のサイトのページも削除申請できますか?
削除ツールで申請できるのは、自分が所有する Search Console プロパティの URL だけです。他人のサイトでページが消えた、または内容が変わったのに検索結果が古いままの場合は、古いコンテンツの更新ツールを使えます。個人情報が載っている場合は、Google の個人情報の削除の手続きを確かめます。
Search Consoleのプロパティを削除すると、サイトも検索結果から消えますか?
消えません。プロパティの削除は、Search Console の一覧から自分のアクセスを外す操作で、検索結果には影響しません。ヘルプによると、プロパティの最後の所有者が削除すると、ほかのユーザーもそのプロパティにアクセスできなくなります。
SEOAGENTでできること
SEOAGENT では、Search Console と GA4 をつないで、記事ごとのクリック・表示回数・CTR・平均順位と、検索語の推移を確かめられます。検索結果から外したページの表示回数が減っているか、残したいページの表示が続いているかを、記事単位で見る作業に使えます。
- SEO分析・効果測定:サイト全体と記事別の数字を見て、改善項目へ進めます。
できないこと:Search Console の削除ツールへの申請や取り消しを代わりに行う機能はありません。サイトの noindex・リダイレクト・robots.txt の設定を自動で変更することもありません。検索結果からの削除や順位を保証するものではありません。分析と効果測定に関するほかの記事は「分析・効果測定の記事一覧」にまとめています。
参考情報
- Search Console ヘルプ:非表示ツールとセーフサーチ レポートツール
- Google 検索セントラル:Google 検索結果からのコンテンツの削除
- Google 検索セントラル:noindex を使用してコンテンツをインデックスから除外する
- Google 検索セントラル ブログ:Search Console の新しい削除レポート(2020年1月28日)
- Search Console ヘルプ:ページ インデックス登録レポート
- Search Console ヘルプ:プロパティを削除する
- Search Console ヘルプ:古いコンテンツの更新ツール
- Google 検索セントラル:Google 検索から自分のサイトの画像を削除する



