この記事の要点:
- オーガニック検索(自然検索)とは、検索結果のうち広告ではない部分、またはそこからサイトに来た訪問のことです。広告費を払っても、オーガニック検索の順位は上げられません。
- GA4 の「オーガニック検索」は、参照元が検索サイトのリストに一致するか、メディアが「organic」の訪問です。Google の AI による概要と AI モードからの訪問もここに含まれ、ChatGPT などは「AI アシスタント」という別のチャネルになります。
- 流入の数は GA4 のトラフィック獲得、どの検索語で来たかは Search Console で確かめます。検索語を GA4 で見るには Search Console とのリンクが必要です。
- 報告では、Search Console のクリック数と GA4 のセッション数を混ぜず、どちらの数字かを明記します。
オーガニック検索とは:広告ではない検索結果と、そこからの訪問
オーガニック検索とは、検索エンジンの結果のうち、広告として費用を払って表示される枠ではない部分のことです。日本語では「自然検索」とも呼ばれ、同じ意味で使われます。そこからサイトに来た訪問を「オーガニック流入」「自然検索流入」と呼びます。
報告書や会議でこの言葉が出てくるときは、①検索結果の中の広告以外の枠、②その枠から来たサイトへの訪問の数、のどちらかを指していることがほとんどです。オーガニック検索での表示や順位を良くするための取り組みが SEO(検索エンジン最適化)です。SEO の全体像は「SEO対策とは」で説明しています。
検索エンジンが結果を並べる仕組み(クロール・インデックス・順位付け)は検索エンジンとはにまとめています。
有料検索(検索広告)との違い
オーガニック検索と有料検索(検索広告)の違いは、費用を払って枠を買うかどうかと、その費用が順位に関係するかどうかです。Google の「Google 検索の広告の仕組み」(2026 年 10 月 13 日確認)は、広告主は広告用と明示された部分に広告を掲載できるとしたうえで、「Google が販売するのは広告スペースのみのため、いくらお金を払っても、オーガニック検索結果内での順位を上げることはできません」と書いています。同じページは、広告には「広告」というラベルを明示していると説明しています。
| 比べる点 | オーガニック検索(自然検索) | 有料検索(検索広告) |
|---|---|---|
| 表示の費用 | かからない(記事の制作などの費用は別) | クリックなどに応じて広告費がかかる |
| 表示の決まり方 | Google のシステムが検索語との関連性や有用性で並べる | 広告主の設定と広告の仕組みで決まり、「広告」の枠に出る |
| 表示の目印 | 通常の検索結果 | 「広告」のラベル |
| 止めたときの影響 | ページが残っていれば表示は続きうる | 配信を止めると表示されない |
| GA4 のチャネル | オーガニック検索(Organic Search) | 有料検索(Paid Search)など |
どちらが良いかは目的によります。すぐに特定の語で表示したいときは広告、時間をかけて継続的に読者を集めたいときはオーガニック検索、と役割を分けて考えるのが一般的です。オーガニック検索で成果が見えるまでの期間は、サイトや語によって異なります。考え方は「SEOの効果が出るまでの期間」で説明しています。
検索結果ページのどこがオーガニック検索に入るか
Google の検索結果ページには、通常の結果のほかに、広告、AI による概要、強調スニペット、「他の人はこちらも質問」などが並びます。「どこからの訪問をオーガニック検索として数えるか」は、使う道具によって決まっています。
| 検索結果の中の表示 | GA4 のチャネル | Search Console |
|---|---|---|
| 通常の検索結果(青いリンク) | オーガニック検索 | 検索パフォーマンスの「ウェブ」に含まれる |
| AI による概要・AI モードのリンク | オーガニック検索に含まれる(アナリティクス ヘルプ) | 検索タイプ「ウェブ」に含まれる(Google 検索セントラル) |
| 検索広告 | 有料検索など(広告側の設定による) | 含まれない |
| ChatGPT・Gemini・Copilot などの AI アシスタントのリンク | AI アシスタント(別のチャネル) | 含まれない |
Google 検索セントラル「AI 機能とウェブサイト」(最終更新日 2025-12-31、2026 年 10 月 13 日確認)は、AI 機能(AI による概要や AI モードなど)に表示されるサイトも Search Console の全検索トラフィックに反映され、検索タイプが「ウェブ」のパフォーマンス レポートに含まれると書いています。AI による概要の仕組みは「AI Overviews(AIによる概要)とは」で説明しています。
検索結果の上で答えが分かり、クリックされない検索もあります。表示はされたがクリックされなかった分は、GA4 には現れず、Search Console の表示回数にだけ現れます。考え方は「ゼロクリック検索とは」にまとめています。
GA4での「オーガニック検索」の定義
GA4 の「オーガニック検索」は、決まったルールで訪問を振り分けたチャネルの 1 つです。アナリティクス ヘルプ「デフォルト チャネル グループ」(2026 年 10 月 13 日確認)は、オーガニック検索を「ユーザーがオーガニック検索結果で広告以外のリンクを介してサイト / アプリにアクセスする際のチャネル」とし、「Google の AI による概要と AI モードも含まれます」と書いています。
振り分けのルールは、次のどちらかに当てはまることです。
- 参照元が、Google が持つ検索サイトのリストに一致する
- メディアが「organic」に完全に一致する
同じページは、ChatGPT・Gemini・Deepseek・Copilot・Grok などから来た訪問を「AI アシスタント」という別のチャネルとし、Google の AI による概要と AI モードはここから除くとしています。広告から来た訪問は、参照元が検索サイトのリストに一致し、メディアが「cpc」「ppc」などの形に一致すると「有料検索」になります。デフォルト チャネル グループは編集できず、独自の分け方が必要なときはカスタム チャネル グループを作ります。
3 つの単位:イベント・セッション・ユーザー
チャネルは、何の単位で見るかで 3 種類あります。同じヘルプによると、「セッションのデフォルト チャネル グループ」は新しいセッションを始めたときのチャネル、「ユーザーの最初のデフォルト チャネル グループ」は最初に来たときのチャネル、「デフォルト チャネル グループ」はキーイベントを記録したときのチャネルで、アトリビューション モデルの設定に従います。オーガニック流入の数を見るときは、通常セッションの単位を使います。参照元・メディアの決まり方は「GA4の参照元とは」で詳しく説明しています。
オーガニック流入の数を確かめる手順(GA4)
オーガニック流入の数は、GA4 の「トラフィック獲得」レポートで、セッションのデフォルト チャネル グループが「オーガニック検索」の行を見て確かめます。アナリティクス ヘルプ「トラフィック獲得レポート」(2026 年 10 月 13 日確認)は、このレポートを、新規ユーザーとリピーターのアクセス元が表示されるレポートと説明し、オーガニックの Google 検索だけを見るときは表の上の検索バーに「google / organic」と入れるよう案内しています。
- GA4 の「レポート」→「集客」→「トラフィック獲得」を開きます。
- 表の左の列が「セッションのデフォルト チャネル グループ」になっていることを確かめます。
- 「オーガニック検索」(英語の画面では Organic Search)の行で、セッション数・エンゲージメント率・キーイベントを見ます。
- 検索エンジンごとに分けたいときは、左の列を「セッションの参照元 / メディア」に変え、「google / organic」「yahoo / organic」「bing / organic」などの行を見ます。
- どのページに着いたかを見るときは、2 つ目の項目に「ランディング ページ + クエリ文字列」を追加します。
流入キーワードを確かめる手順(Search Console)
どの検索語でオーガニック検索から来たかは、Google 検索については Search Console の検索パフォーマンス レポートで確かめます。Search Console ヘルプ「検索パフォーマンス レポート(検索結果)」(2026 年 10 月 13 日確認)は、このレポートで「サイトにトラフィックを集めているクエリを把握」できると説明しています。
- Search Console で「検索パフォーマンス」(検索結果)を開きます。初期の表示は過去 3 か月です。
- グラフの上で「合計クリック数」と「合計表示回数」を選びます。
- 表の「クエリ」タブで、クリック数の多い検索語を確かめます。
- 特定のページの検索語を見るときは、「ページ」タブでページを選んでから「クエリ」タブに戻ります。
同じヘルプは、クリック数を「ユーザーが Google 検索の検索結果からサイトをクリックした回数」、インプレッション数を「サイトが検索結果に表示された回数」と定義しています。
GA4 で検索語を見るには Search Console とのリンクが必要
アナリティクス ヘルプ「Search Console を Google アナリティクスに接続する」は、リンクすると「Google オーガニック検索クエリ」と「Google オーガニック検索トラフィック」の 2 つのレポートが使えるようになると説明しています。データは Search Console に集まってから 48 時間後に使えるようになり、最大 16 か月分が表示されます。Search Console の指標と組み合わせられる GA4 のディメンションは、ランディング ページ・デバイス・国に限られます。
報告に使う数字の選び方:クリック数とセッション数
オーガニック検索の成果を報告するときは、Search Console のクリック数と GA4 のセッション数を別の数字として扱い、どちらを使ったかを明記します。数え方が違うため、2 つは一致しません。
| 知りたいこと | 使う数字 | 理由 |
|---|---|---|
| Google の検索結果にどれだけ出たか | Search Console の表示回数 | クリックされなかった表示も数える |
| Google の検索結果から何回押されたか | Search Console のクリック数 | 検索結果の側で数えた回数 |
| 検索から来た訪問がサイトで何をしたか | GA4 のオーガニック検索のセッション・キーイベント | サイトの中の行動と成果を結び付けられる |
| Bing・Yahoo! など Google 以外も含めた検索からの訪問 | GA4 のオーガニック検索(参照元別) | Search Console は Google 検索だけを数える |
| どの検索語で来たか | Search Console のクエリ | 検索語は Search Console のデータ |
計測タグが読み込まれる前に離れた訪問や、同意の設定で計測されない訪問は GA4 に記録されないため、GA4 のセッションは Search Console のクリックより少なく出ることがあります。差の大きさはサイトによって異なるため、毎月同じ数字を同じ条件で並べ、増減の傾向で見ます。
当サイト(seoagent.jp)のオーガニック検索の数字
当サイトでは、Search Console と GA4 の数字を毎週自動で取得しています。改修前の基準値として、2025 年 6 月 16 日〜2026 年 10 月 6 日の Search Console の表示回数は 10、クリック数は 0 で、表示されたのはトップページだけ(平均掲載順位 42.7)でした。同じ期間の GA4 は全体で 46 セッション、そのうちオーガニック検索は 0 でした。
この数字は、検索からの訪問がほぼ無い状態から測り始めたことを示すものです。当サイトは 2026 年 10 月に日本語のガイド記事を増やし、URL の構成も変えたため、変化はこの基準値と比べて見ます。数字は週ごとに大きく動くことがあるため、効果の判断はトピックごとに 3 か月以上たってから行う方針です。検索からの流入が増えたかどうかは、まだ測定前のため書いていません。
| 確かめる数字 | 取得元 | 当サイトの見方 |
|---|---|---|
| 表示回数・クリック数・平均掲載順位 | Search Console(毎週) | トピックの記事ごとに、表示が出始めたかを見る |
| オーガニック検索のセッション | GA4(毎週) | 0 から増えたか、どのページに着いたかを見る |
| キーイベント(問い合わせなど) | GA4 | オーガニック検索からの成果があるかを見る |
よくある質問
オーガニック検索と自然検索は同じですか?
同じ意味で使われます。どちらも検索結果のうち広告ではない部分、またはそこからの訪問を指します。GA4 の画面では「オーガニック検索」(英語では Organic Search)と表示されます。
オーガニック流入とは何ですか?
広告ではない検索結果のリンクから、サイトに来た訪問のことです。GA4 では、セッションのデフォルト チャネル グループが「オーガニック検索」の訪問として数えられます。参照元が検索サイトのリストに一致するか、メディアが organic の訪問がこれにあたります。
GA4で流入キーワードが見えないのはなぜですか?
Google 検索で使われた語は、Search Console のデータとして提供されているためです。GA4 で見るには、GA4 と Search Console をリンクし、「Google オーガニック検索クエリ」レポートを使います。リンクしていなければ、Search Console の検索パフォーマンスで確かめます。
AIによる概要からの流入はオーガニック検索に入りますか?
入ります。アナリティクス ヘルプは、オーガニック検索のチャネルに Google の AI による概要と AI モードが含まれると説明しています。ChatGPT や Gemini などの AI アシスタントから来た訪問は、「AI アシスタント」という別のチャネルに入ります。
SEOAGENTでできること
SEOAGENT は、自社サイトで記事を作る企業向けの記事制作の支援ツールです。SEO 分析の機能では、検索での表示やクリックなどの数字を記事ごとに確かめ、改善する記事を選ぶ材料にできます。記事改善の機能では、数字を見て選んだ記事の書き直しを進められます。
GA4 や Search Console の設定(リンクやチャネルの定義)を代わりに行うものではありません。数字の取得には、それぞれのサービスでの権限が必要です。検索順位や流入の増加を保証するものではありません。
分析と効果測定のほかの記事は「分析・効果測定の記事一覧」にまとめています。



