この記事の要点:
- ブログのSEOとは、1 本の記事の書き方ではなく、ブログ全体を検索エンジンに見つけてもらい、読者が目的の記事にたどり着ける状態に整えることです。
- 始めるときは、URL の形(パーマリンク)、サイトマップ、検索に出さないページ(noindex)、記事ごとのタイトルと説明文、計測の 5 つを先に決めます。後から変えるほど手間がかかります。
- 次に書く記事は、Search Console の検索パフォーマンス レポートで、表示されているのにクリックされていない検索語や、答えきれていない検索語から選びます。
- 更新頻度そのものより、古くなった記事を中身から直すことが大切です。Google は、中身を変えずに日付だけを新しくすることを有用性の自己評価の質問に挙げ、大量に記事を足しても順位は上がらないと説明しています。
ブログのSEOとは:ブログ全体を検索で見つけてもらえる状態にすること
ブログのSEOとは、ブログ全体を検索エンジンが見つけやすく、理解しやすい状態に整え、読者が検索から目的の記事にたどり着けるようにする取り組みです。1 本の記事をどう書くかは、その一部です。
ブログは、記事が日付順に並び、カテゴリやタグで分類される形が一般的です。この形には、記事一覧・カテゴリ・タグ・日付別のページなど、記事そのもの以外のページが自動で増えるという特徴があります。ブログのSEOで記事の書き方とは別に考えるのは、この「自動で増えるページ」の扱いと、記事どうしのつなぎ方です。
Google の SEO スターター ガイドは、CMS(WordPress などのコンテンツ管理システム)を使っている場合について「タイトルに関して行う必要のある技術的な作業はないので、適切なタイトルを書くことに集中してください」と説明しています(Google 検索セントラル:SEO スターター ガイド、2026年10月13日確認)。ブログの仕組みが基本の作業を代わりにしてくれる分、設定の確認と記事の中身に時間を使えます。企業ブログで読まれる記事の書き方は「ブログの書き方」で説明しています。この記事では、ブログ全体の設定と運用に絞ります。
ブログを始めるときの設定:最初に決める5つ
ブログを始めるときに決める設定は、URL の形・サイトマップ・検索に出さないページ・タイトルと説明文・計測の 5 つです。どれも公開後に変えられますが、URL の形は変えると全記事の転送が必要になるため、最初に決めておきます。当サイト(seoagent.jp)の WordPress での設定を例に示します。
| 設定 | 決めること | 当サイトの設定 |
|---|---|---|
| URL の形(パーマリンク) | 記事の URL にカテゴリや日付を入れるか | /blog/%postname%/。カテゴリや日付を入れず、分類を組み替えても URL が変わらないようにした |
| サイトマップ | どの種類のページを載せるか | SEO プラグイン(Rank Math)で自動作成。記事のない一覧(noindex)は載せない |
| 検索に出さないページ | 中身の薄い一覧ページなどを noindex にするか | 記事のない一覧は noindex、範囲外のページ番号は 404 |
| タイトルと説明文 | 自動の組み立てに任せるか、記事ごとに書くか | 記事ごとに SEO プラグインの欄に書く |
| 計測 | Search Console と GA4 をいつ入れるか | GA4 の設定が 2 つのプラグインにあったため 1 つにまとめ、計測タグの送信先が 1 つであることを確かめた |
サイトマップについて Google は、WordPress などの CMS では「検索エンジンが利用できるサイトマップがすでに用意されている可能性があります」と説明しています(サイトマップの作成と送信、2026年10月13日確認)。同じページは、サイトマップを送信しても、Google がそれを使ってクロールする「保証」はないとも書いています。
カテゴリ・タグ・URLの決め方
カテゴリは記事の主な分類、タグは横断的な目印として使い、URL には分類を入れないでおくと、後から分類を組み替えやすくなります。WordPress では、パーマリンクの形を「設定」→「パーマリンク」で選びます。WordPress.org の説明では、選べる形は「基本」「日付と投稿名」「月と投稿名」「数字ベース」「投稿名」「カスタム構造」で、カテゴリとタグの一覧の URL の接頭辞(カテゴリーベース・タグベース)も同じ画面で変えられます(WordPress.org 日本語:パーマリンク設定画面、2026年10月13日確認)。URL の形の選び方と変えるときの手順は「パーマリンクとは」にまとめています。
カテゴリやタグの一覧ページを検索に出すかどうかは、そのページに読む価値があるかで決めます。判断の目安は次のとおりです。
| 一覧ページの状態 | どうする | 理由 |
|---|---|---|
| 記事が十分にあり、分類の説明文がある | 検索に出す(index) | テーマの入口として読む価値があるため |
| 記事が 1〜2 本しかない | 記事が増えるまで noindex | 中身が薄く、記事のページと内容が重なるため |
| タグが記事ごとにばらばらで、1 本しか付いていない | タグを整理するか、タグの一覧を noindex | ほぼ同じ一覧が大量にでき、クロールが無駄になるため |
| 日付別・投稿者別の一覧 | 使わないなら止めるか noindex | 記事の一覧と同じ内容の重複になりやすいため |
Google は、重複コンテンツはスパムポリシーの違反にはならないものの、「重要ではない URL に検索エンジンのクロール リソースを浪費させてしまう可能性があります」と説明しています(SEO スターター ガイド)。また noindex は、robots.txt でページをブロックすると効かないため、ページへのアクセスは許可したまま設定します(noindex を使用してコンテンツをインデックスから除外する、2026年10月13日確認)。
当サイトでは、カテゴリの一覧を、記事の並びだけのページから、テーマの解説文が付いた「トピックページ」に作り替え、パンくずと記事の下から経由できるようにしました。記事の URL は変えずに、分類だけを組み替えています。分類とリンクの組み立て方は「サイト構造とは」で説明しています。
書く記事の決め方:Search Consoleの検索語から選ぶ
ブログで次に書く記事は、思いつきではなく、Search Console の検索パフォーマンス レポートの検索語(クエリ)から選ぶと、読者がすでに探している内容に答えられます。Search Console ヘルプは、このレポートで「サイトがどのような検索クエリで検索結果に表示されやすいか」を把握できると説明しています(検索パフォーマンス レポート(検索結果): 概要と基本設定、2026年10月13日確認)。
- Search Console の[検索パフォーマンス]を開き、期間を過去 3 か月にする
- [クエリ]の表で、表示回数が多いのに掲載順位が低い検索語を探す
- その検索語で表示されているページを[ページ]のタブで確かめる
- 既存の記事が答えきれていないなら、その記事に節を足す(書き直し)
- 既存の記事と検索の意図が違うなら、新しい記事の候補にする
- 候補ごとに、既存の記事と同じ検索語を狙っていないかを確かめる
既存の記事と同じ検索語を狙う記事を足すと、自社の記事どうしで順位を食い合うことがあります。迷ったら新しい記事より、既存の記事の書き直しを先にします。公開したばかりで検索語がほとんど出ないブログでは、事業に関係する語から書く順番を決め、数か月後に同じ手順で見直します。
記事を公開した後にすること
記事を公開したら、検索エンジンに見つけてもらい、ブログの中でほかの記事からたどれるようにします。公開した日に行うことは次のとおりです。
- サイトマップに新しい記事が載っているかを確かめる
- Search Console の URL 検査で、クロールの可否と登録の状態を確かめる(必要ならインデックス登録をリクエストする)
- 関連する既存の記事の本文から、新しい記事へのリンクを張る
- カテゴリ(トピック)の一覧に載っているかを確かめる
- 数週間たってから、表示回数と検索語を確かめる
反映までの時間について、Google は SEO スターター ガイドで「数時間かかる変更もあれば、数か月かかる変更もあります」と説明し、「一般的には、数週間待ってから」効果を確かめることを勧めています。公開した翌日に順位がつかなくても、設定に問題がなければ待ちます。
ブログに多い不備と点検
ブログは記事が増えるにつれて、タイトルの重複、代替テキスト(alt)の無い画像、どこからもリンクされていない記事などの不備が出やすくなります。管理画面では気付きにくいため、公開しているページを巡回して点検します。
当サイト(seoagent.jp)では、公開ページを自動で巡回する点検を行っています。2026年10月13日の実行では 222 ページを点検し、ステータスコードの異常・内部リンクのリンク切れ・h1 の数・タイトルの重複・alt の無い画像・どこからもリンクされていないページは、いずれも 0 件でした。一方、「本文が少ないページ」は 18 件で、お問い合わせや一覧など本文が少ないのが自然なページでした(一覧は noindex)。指摘の件数が多くても、すべてが直すべき問題とは限らず、サイトの方針と照らして 1 件ずつ判断します。
| ブログに多い不備 | よくある原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| タイトル・説明文の重複 | 一覧の 2 ページ目以降、説明文が空欄で既定の文が入る | 記事ごとに説明文を書く。不要な一覧は noindex |
| どこからもリンクされていない記事 | 公開後に関連記事からリンクを張っていない | 関連する記事の本文からリンクを張る |
| alt の無い画像 | 画像を入れるときに代替テキストを空欄にしている | 画像の内容と記事との関係を短く書く |
| サイトマップに古い一覧しか載っていない | サイトマップのキャッシュが古い | サイトマップを作り直す |
点検の項目と無料のツールは「SEOチェックのやり方」で説明しています。当サイトでも、SEO プラグインのサイトマップが古いキャッシュのままで 4 件しか載っていなかったことがあり、キャッシュを作り直して反映のたびに作り直すようにしました。
更新頻度と古い記事の扱い
ブログの更新頻度そのものが順位を上げる、という Google の説明はありません。大切なのは、古くなった記事を中身から直すことです。Google は、有用なコンテンツの自己評価の質問として、次の 2 つを挙げています(有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成、2026年10月13日確認)。
- 「コンテンツを実質的に変更していないにもかかわらず、ページを新鮮に見せるためにページの日付を変更していますか。」
- 「なんらかの方法でサイトを「新鮮」に見せれば全体的な検索ランキングが向上すると信じて、大量の新しいコンテンツを追加したり大量の古いコンテンツを削除したりしていますか(そのようなことをしてもランキングは向上しません)。」
一方で Google は、検索の内容によって新しい情報が求められる場合に、鮮度の高いコンテンツを上位に出す仕組み(「検索クエリにふさわしい鮮度」)があると説明しています(Google 検索ランキング システムのご紹介、2026年10月13日確認)。料金・制度・ツールの仕様など、時間で変わる内容を扱う記事は、定期的に事実を確かめ直し、変わった部分を直してから更新日を変えます。
AI検索でブログ記事が使われるために
AI による概要や AI モードでブログの記事が使われるために、ブログに特別な設定を足す必要はありません。前提は通常の検索と同じで、記事がインデックスに登録され、検索結果にスニペット(説明文)が表示できる状態であることです。SEO プラグインの設定で、記事に nosnippet などスニペットを止める指定を付けていないかを確かめます。
AI の回答は、ページの一部を切り出して使うことがあります。ブログの記事でも、見出しごとの最初の文で問いに答え、その節だけ読んでも意味が通るように書いておくと、通常の検索の読者にも AI 検索にも伝わりやすくなります。ブログの記事を外部のブログサービスにも載せる場合の使い分けは「noteのSEO」で説明しています。
よくある質問
ブログはSEOに強いのですか?
ブログという形式だから順位が上がる、という Google の説明はありません。ブログは記事を足しやすく、CMS がタイトルやサイトマップの基本を整えてくれるため、検索で読まれる記事を作り続けやすい形式だといえます。
無料ブログとWordPressはどちらがよいですか?
企業のブログで、自社のドメインで記事を積み上げたい場合は、自社のドメインで運営できる WordPress などが向いています。無料のブログサービスは始めやすい一方、サービスによっては URL や設定の自由が限られます。目的と、使える作業時間で選びます。
カテゴリページはnoindexにすべきですか?
一律には決まりません。記事が十分にあり、分類の説明文があって入口として読む価値があるなら検索に出し、記事が 1〜2 本しかない一覧や、ほぼ同じ内容の一覧は noindex にするのが目安です。
ブログの更新頻度は順位に影響しますか?
更新頻度そのものが順位を上げるという Google の説明はありません。Google は、中身を変えずに日付だけを新しくすることを有用性の自己評価の質問に挙げ、大量に記事を足しても「ランキングは向上しません」と説明しています。古くなった記事を中身から直すことを優先します。
SEOAGENTでできること
SEOAGENT では、テーマの候補選び、記事の作成、公開前の確認、WordPress への投稿、公開後の Search Console・GA4 の数字の確認までを一つの流れで進められます。できないこと:WordPress のテーマ、パーマリンク、SEO プラグイン、サーバーの設定を自動で変えることはできません。
ブログのSEOと関わる記事・サイト改善の記事は「記事・サイト改善の記事一覧」にまとめています。
参考情報
- Google 検索セントラル:SEO スターター ガイド(2026年10月13日確認)
- Google 検索セントラル:サイトマップの作成と送信(2026年10月13日確認)
- Google 検索セントラル:noindex を使用してコンテンツをインデックスから除外する(2026年10月13日確認)
- Google 検索セントラル:有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成(2026年10月13日確認)
- Google 検索セントラル:Google 検索ランキング システムのご紹介(2026年10月13日確認)
- Search Console ヘルプ:検索パフォーマンス レポート(検索結果): 概要と基本設定(2026年10月13日確認)
- WordPress.org 日本語:パーマリンク設定画面(2026年10月13日確認)



