この記事の要点:
- LP(ランディングページ)でも SEO はできます。ただし、広告から人を呼ぶための縦長の1ページと、検索から人を呼ぶページは作り方が違います。検索から集客するには、検索した人の問いに文章で答えるページとして作ります。
- LP が検索に出にくい主な理由は、本文が画像の中にあって文字として読めない、扱う語が少ない、ほかのページからのリンクが少ない、の3つです。
- 広告専用の LP が検索用のページとほとんど同じ内容なら、noindex(検索結果に出さない指定)か、正規の URL の指定で重複を整理します。
- 成果は GA4 のランディング ページ レポートとキーイベントで、検索からの流入と問い合わせなどの成果を分けて測ります。
LPでSEOはできるか:検索用のページとして作れば集客できる
LP でも SEO はできます。LP(ランディングページ)は、広告や検索などから訪問者が最初に着地するページのことで、検索結果に表示されるかどうかは、ほかのページと同じ仕組みで決まります。LP だから検索に出ない、という決まりはありません。
ただし「LP」という言葉は、広告の着地点として作る縦長の1ページ(申し込みまでを1ページで完結させるもの)を指して使われることが多く、この形のページは検索からの集客に向かない作りになりがちです。検索から集客したいなら、検索した人の問いに文章で答え、サイトのほかのページとつながったページとして作ります。
Google の SEO スターター ガイドは、文章が読みやすくよく整理されていることを勧め、「長い文章は段落や章などに分け、全体を見通せるように見出しを付けてください」と書いています(Google 検索セントラル「SEO スターター ガイド」、最終更新日 2025-12-18、2026年10月13日確認)。これは LP にもそのまま当てはまります。LP の成約率を上げる改善(LPO)はLPOとはで扱い、この記事は検索からの集客に絞ります。
広告用LPと検索用ページの違い
広告用の LP と検索用のページの違いは、「どこから人が来るか」と「来た人が何を知りたいか」にあります。広告用の LP は広告の文言に合わせて1つの行動(申し込み・資料請求)へ導くために作り、検索用のページは検索語に込められた問いに答えるために作ります。
| 比べる点 | 広告用LP | 検索用ページ(サービスページ・解説記事) |
|---|---|---|
| 狙う検索 | 広告で選んだ語。検索結果の自然な表示は狙わないことが多い | サービス名・課題の語など、自然な検索で表示されたい語 |
| 情報量 | 申し込みに必要な情報に絞る。画像で見せる部分が多い | 比較・手順・料金の考え方・よくある質問など、判断に必要な情報を文章で載せる |
| リンク | 離脱を防ぐため、ほかのページへのリンクを減らすことが多い | 関連するページと内部リンクでつなぎ、サイトの中で見つけやすくする |
| URL の数 | 広告ごと・訴求ごとに似たページを複数作ることがある | 1つの問いに1つのページ |
| 計測 | 広告のキャンペーン・UTM パラメータで流入元を分ける | Search Console の検索語と、GA4 の自然検索の流入で見る |
LPが検索に出にくい理由
LP が検索に出にくいのは、LP という形式そのものではなく、よくある作り方に原因があります。主な理由は次の3つです。
- 本文が画像の中にある:見出しや説明を1枚の大きな画像に入れて作ると、その文字はページのテキストとして読めません。Google は AI 機能を含む検索のベスト プラクティスとして「重要なコンテンツはテキスト形式で提示します」と書いています(Google 検索セントラル「AI 機能とウェブサイト」、最終更新日 2025-12-31、2026年10月13日確認)。
- 扱う語と問いが少ない:申し込みに必要な情報に絞るため、検索する人が比べたい点(違い・手順・費用の考え方)を書かないことが多く、検索語とのつながりが弱くなります。
- リンクが少ない:独立したドメインや、サイトのメニューからたどれない場所に置くと、ほかのページからのリンクがほとんどありません。Google は、コンテンツがウェブサイトの内部リンクから簡単に見つけられるようにすることを、AI 機能でも引き続き重要な基本として挙げています(同ページ)。
画像を使うこと自体が悪いわけではありません。画像には代替テキスト(alt 属性)を付けます。Google は、代替テキストを画像に関する情報を伝える「最も重要な属性」とし、alt 属性にキーワードを羅列することは避けるよう説明しています(Google 検索セントラル「画像の SEO ベスト プラクティス」、2026年10月13日確認)。ただし代替テキストは画像の説明であり、本文の代わりにはなりません。
検索から集客するLPの作り方
検索から集客する LP は、1つの検索の問いに答えるページとして作り、サイトの中に置いてほかのページとつなぎます。手順は次のとおりです。
- 狙う問いを1つ決める:サービス名、解決する課題、比べ方など、検索する人の問いを1つ選びます。広告の訴求ごとに似たページを増やさないようにします。
- 最初の見出しで答える:ページの上部で、その問いへの答え(何ができるか、誰に向くか)を文章で書きます。
- 判断に必要な情報を文章で載せる:対象・できること・できないこと・進め方・よくある質問を、見出しで区切って書きます。画像で見せる部分も、要点は文章で残します。
- サイトの中に置く:自社サイトのディレクトリに置き、メニューや関連する記事からリンクします。関連する記事の本文から自然な語句でリンクすると、読者も検索エンジンもページを見つけやすくなります。
- title と説明文を問いに合わせる:検索結果で何のページかが分かる題名と説明文にします。書き方は「titleとメタディスクリプションの書き方」にまとめています。
- 申し込みの導線は残す:検索用でも、読み終えた人が次に取る行動(資料請求・問い合わせ)へのボタンは必要です。ボタンの置き方は「CTAとは」で説明しています。
広告用LPの扱い:noindexと正規URLの判断
広告専用の LP を検索結果に出すかどうかは、検索用のページとの重なりで決めます。内容がほとんど同じページが複数あると、どれを検索結果に出すかを Google が選ぶことになり、意図しないページが表示されることがあります。
検索結果に出したくないページには noindex を使います。Google は、noindex を検出したページを「他のサイトがそのページにリンクしているかどうかにかかわらず」検索結果から削除すると説明しています。また noindex を有効にするには、robots.txt でページをブロックせず、クローラがページにアクセスできるようにする必要があるとしています(Google 検索セントラル「noindex を使用してコンテンツをインデックスから除外する」、最終更新日 2025-12-31、2026年10月13日確認)。
重複や非常に似たページをまとめたいときは、正規の URL を指定できます。Google は、リダイレクトと rel=”canonical” を「強く示すシグナル」、サイトマップへの記載を弱いシグナルとしています(Google 検索セントラル「正規ページを指定する方法」、2026年10月13日確認)。
| 状況 | どうする | 理由 |
|---|---|---|
| 広告用LPが、検索用のサービスページとほぼ同じ内容 | 広告用LPに canonical でサービスページを指定するか、noindex を付ける | 検索結果に出すページを1つにそろえる |
| 広告の訴求ごとに文言だけ違うLPが複数ある | noindex を付け、検索用には別に1ページを作る | 似たページが検索結果で競合しないようにする |
| 期間限定のキャンペーンLP | noindex を付け、終了後は関連ページへ転送するか削除する | 期限切れの内容が検索結果に残らないようにする |
| LPが、そのサービスを説明する唯一のページ | noindex は付けず、検索用の情報を文章で足す | 検索から見つけられる入口が無くなるのを避ける |
| robots.txt で LP をブロックしている | ブロックを外したうえで noindex を付ける | ブロックされていると noindex が読まれない |
広告の配信や広告の品質の評価への影響は、Google 広告のヘルプで確かめてください。
表示速度と技術面の確認
LP の技術面で確かめることは、表示速度、Google から見た表示(レンダリング)、画像の扱いの3つです。画像が多く、計測タグや動きのある部品を多く読み込む LP は、表示が遅くなりやすい作りです。
表示速度は Core Web Vitals で確かめます。Google は、LCP(最も大きな要素が表示されるまでの時間)を読み込み開始から2.5秒以内、INP(操作への応答の速さ)を200ミリ秒未満、CLS(表示中のずれ)を0.1未満に収めることを目安としています(Google 検索セントラル「Core Web Vitals と Google 検索の検索結果について」、2026年10月13日確認)。PageSpeed Insights で LP の URL を調べると、実際の利用者のデータ(データが十分にある場合)と、ラボで測った値の両方を確認できます。使い方は「PageSpeed Insightsの使い方」にまとめています。
当サイト(seoagent.jp)では、製品を紹介するトップページで次の改善を行いました。いずれも Lighthouse のラボ値で、実際の利用者の値ではありません。
- モバイルの Lighthouse が85、LCP が4.1秒だった状態から、モバイルではヒーロー画像を読み込まない、800px 幅の画像を追加する、画像のキャッシュ期間を延ばす対応で、Lighthouse モバイル100(LCP 約1.5秒)になりました。
- Google タグ(約180KB)がメインスレッドを0.46秒ほど止めていたため、計測の設定は残したまま、タグ本体をページの読み込み後に読むように変えました。Lighthouse モバイルは92から96〜97に、LCP は2.7〜3.2秒から1.9秒になりました。
JavaScript で本文を描く LP は、Google が見た状態を Search Console の URL 検査ツールで確かめます。ライブテストではレンダリングされたページのスクリーンショットを確認できます(Search Console ヘルプ「URL 検査ツール」、2026年10月13日確認)。JavaScript の扱いは「JavaScript SEOとは」で説明しています。
LPの成果の測り方:GA4のランディング ページとキーイベント
LP の成果は、「検索から何人が来たか」と「来た人のうち何人が問い合わせなどの行動をしたか」を分けて測ります。GA4 のランディング ページ レポートは、訪問者が最初にアクセスしたページごとに、アクティブ ユーザー数、セッション、キーイベントなどを表示します(アナリティクス ヘルプ「[GA4] ランディング ページ レポート」、2026年10月13日確認)。
- 問い合わせ・資料請求の完了をイベントとして送り、キーイベントに指定します。
- GA4 の[レポート]→[エンゲージメント]→[ランディング ページ]を開き、LP の URL で絞り込みます。
- 比較やフィルタで、セッションのデフォルト チャネル グループが自然検索(Organic Search)のものに絞り、広告からの流入と分けて見ます。
- Search Console と GA4 をリンクしている場合は、Google オーガニック検索トラフィック レポートで、ランディング ページごとの Google 検索のクリック数・表示回数も並べて確認できます。このレポートは初期状態では左のメニューに表示されず、ライブラリからコレクションを公開して表示します(アナリティクス ヘルプ「Google オーガニック検索トラフィック レポート」)。
当サイトでは、ボタンのクリック(cta_click)は記録だけにとどめ、成果(generate_lead)は、問い合わせをサーバーで受け付けられたときだけ送るようにテーマを作っています。クリックした数と、実際に受け付けた数を混ぜないためです。なお当サイトは計測の開始が新しく、2025-06-16〜2026-10-06 の GA4 は全体46セッション、自然検索は0でした。数字が小さい時期は、割合(CVR)より件数と流入元を記録します。CVR の見方は「CVRとは」で説明しています。
AI検索でのLPの扱い
AIによる概要や AI モードでも、LP が参照されるための条件は通常の検索と同じです。Google は、AI 機能でサポートリンクとして表示されるには、ページがインデックスに登録され、スニペットを表示でき、検索の技術要件を満たしている必要があり、追加の技術要件はないと説明しています(Google 検索セントラル「AI 機能とウェブサイト」)。
このため、noindex を付けた広告用 LP は AI 機能でも参照されません。サービスについて AI の回答で正しく紹介されたい場合は、検索用のページに、対象・できること・できないこと・料金の考え方を文章で書いておきます。画像の中の文字だけで説明しているページは、内容を読み取られにくくなります。
よくある質問
LPはSEOに不利ですか?
LP という形式そのものが不利になるわけではありません。本文が画像の中にある、扱う問いが少ない、ほかのページからのリンクが少ないといった作り方が、検索に出にくい原因になります。検索からの集客を狙うなら、問いに文章で答え、サイトの中でリンクされたページとして作ります。
LPにnoindexを付けるべきですか?
広告専用で、検索用のページとほぼ同じ内容なら、noindex か canonical で重複を整理します。その LP がサービスを説明する唯一のページなら、noindex は付けずに検索用の情報を足します。noindex を付けるときは robots.txt でブロックしないようにします。
LPとサービスページは分けるべきですか?
広告で訴求ごとに文言を変えたい場合は、広告用 LP とサービスページを分けると管理しやすくなります。その場合、検索結果に出すのはサービスページに1つにそろえ、広告用 LP は noindex にします。1ページで両方を兼ねることもできます。
縦長のLPは評価されませんか?
ページの長さだけで評価が下がるという説明は、Google の公式の資料にはありません。問題になるのは、文章が画像の中にあって読めないこと、見出しがなく内容の区切りが分からないこと、表示が遅いことです。
SEOAGENTでできること
SEOAGENT では、Search Console と GA4 を連携し、記事ごとのクリック、表示回数、CTR、平均順位、検索語の推移と、GA4 の自然検索からの訪問と設定したキーイベントを確認できます。AI 検索・表示速度の診断では、実際の利用者のデータ(CrUX)の判定と、計測ツールの点数を分けて表示します。
できないこと:LP のデザインの作成や A/B テストの出し分け、テーマやサーバーの設定の自動変更は行いません。順位や成約を保証するものではありません。記事やページの改善に関するほかの記事は「記事・サイト改善の記事一覧」にまとめています。
参考情報
- Google 検索セントラル:SEO スターター ガイド
- Google 検索セントラル:noindex を使用してコンテンツをインデックスから除外する
- Google 検索セントラル:rel=”canonical” などを利用して正規ページを指定する方法
- Google 検索セントラル:画像の SEO ベスト プラクティス
- Google 検索セントラル:Core Web Vitals と Google 検索の検索結果について
- Google 検索セントラル:AI 機能とウェブサイト
- Search Console ヘルプ:URL 検査ツール
- アナリティクス ヘルプ:[GA4] ランディング ページ レポート
- アナリティクス ヘルプ:Google オーガニック検索トラフィック レポート



