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採用サイトのSEO:求人ページの作り方と、求人情報の構造化データ

自社の採用サイトの求人ページを、仕事を探す人に検索で見つけてもらうための方法をまとめました。求職者が使う職種名の調べ方、1 求人 1 ページの作り方、Google の求人情報の構造化データ、募集が終わった求人の扱い、求人票で守る法律の決まり、応募の計測を説明します。

採用サイトのSEO:求人ページの作り方と、求人情報の構造化データ

この記事の要点:

  • 採用サイトの SEO は、仕事を探す人が使う言葉で求人ページを見つけてもらい、応募につなげる取り組みです。中心は「1 つの求人に 1 つのページ」と、求人情報の構造化データ(JobPosting)です。
  • JobPosting の必須プロパティは datePosted・description・hiringOrganization・jobLocation・title の 5 つで、有効期限のある求人では validThrough も必須です。Google の求人検索機能は日本でも使えます。
  • 募集が終わった求人は、validThrough を過去の日付にする、ページを削除して 404 か 410 を返す、構造化データを外す、のいずれかで終了します。放置すると手動による対策の対象になりえます。
  • 自社のホームページでの募集にも、職業安定法の労働条件の明示の決まりがかかります。2024 年 4 月からは、業務と就業場所の「変更の範囲」などの明示が追加されています。

採用サイトのSEOとは:求人ページを検索で見つけてもらい、応募につなげること

採用サイトの SEO とは、仕事を探している人が Google で検索したときに、自社の求人ページや採用サイトが見つかり、応募につながるように整えることです。求人サイトへの掲載と違い、自社のサイトに求人を載せるので、掲載期間や文字数の制限を受けずに、仕事の内容や働く環境を詳しく伝えられます。

採用サイトの SEO でやることは、大きく 3 つです。1 つ目は、求職者が実際に使う言葉で、職種ごと・勤務地ごとの求人ページを作ること。2 つ目は、求人ページに JobPosting の構造化データを付け、Google の求人検索機能(上位の解説記事では「Googleしごと検索」とも呼ばれます)に表示される対象にすること。3 つ目は、募集の終了や条件の変更を正しく反映し、応募までを計測することです。

Google 検索セントラルの「求人情報(JobPosting)の構造化データ」は、構造化データを求人のページに追加すると、求人情報が Google の求人検索機能の表示対象になり、求職者が場所や役職などの条件で絞り込めるようになると説明しています(Google 検索セントラル:求人情報(JobPosting)の構造化データ、最終更新日 2026-09-12、2026年10月13日確認)。同じ文書の「ご利用いただける地域」には日本が含まれています。

社員のインタビューや働き方の記事で会社の魅力を伝える方法は、記事を作り続けるオウンドメディアの考え方に近く、この記事では扱いません。ここでは、求人ページそのものと、その技術的な設定、守る決まりに絞って説明します。

求職者が使う検索語の調べ方

求人ページの題名や見出しには、社内の呼び方ではなく、求職者が検索に使う職種名を使います。社内で「カスタマーサクセス」と呼ぶ仕事でも、求職者は「既存顧客 営業」や「サポート 事務」と探しているかもしれません。職種名・勤務地・働き方(正社員、パート、在宅など)の組み合わせで、実際に使われている言葉を確かめます。

  1. 職種名の候補を出す:社内の呼び方、求人サイトで同じ仕事に使われている名称、業界で一般的な名称を書き出します。
  2. 検索数を確かめる:Google 広告のキーワード プランナーで、候補の検索数の目安を確かめます。
  3. 検索結果を見る:候補で実際に検索し、どんなページ(求人の一覧、求人サイト、企業の求人ページ)が出ているかを見ます。求人の一覧ばかりなら、求人を探す意図が強い言葉です。
  4. 題名と title に入れる:決めた職種名を、求人ページの題名、title、JobPosting の title に、同じ表記で使います。

当サイト(seoagent.jp)が 2026 年 10 月 13 日に Ahrefs(日本)で確かめたところ、「採用サイト seo」の月間検索数は 50、「求人 seo」は 80 で、どちらもキーワードの難しさ(KD)は 0 でした。「採用サイト seo」の上位 10 件は制作会社や採用支援会社の解説記事で、Google の公式の文書は入っていませんでした。採用サイトを作る側の言葉は検索数が小さく、求職者が使う職種名の言葉のほうが、求人ページにとって重要な入口になります。キーワードの探し方の全体は「キーワード選定のやり方」で説明しています。

求人ページの作り方:1つの求人に1つのページ

求人ページは、1 つの求人(職種と勤務地の組み合わせ)ごとに 1 つのページを作ります。Google の技術に関するガイドラインは、構造化データを「可能な限り最も詳細なリーフページ」に実装し、求人の一覧を目的としたページ(検索結果ページなど)には追加しないよう求めています。1 つのページに複数の職種をまとめると、どの検索にも合わないページになりやすく、構造化データも付けられません。

ページ役割JobPosting
採用トップ・職種一覧会社の紹介と、求人ページへの入口付けない
求人ページ(1 求人 1 ページ)仕事内容・条件・応募方法を 1 件分まとめる付ける
応募フォーム応募を受け付ける付けない
社員インタビュー・働き方の記事会社の様子を伝え、求人ページへ案内する付けない

求人ページの本文には、仕事内容、必要な資格や経験、勤務地、勤務時間、給与、休日、応募の方法を、ログインせずに読める形で載せます。Google の求人情報のコンテンツ ポリシーは、応募方法が示されていない求人や、求人の説明を見るためにログインが必要な求人を掲載できないとしています。画像だけで条件を伝えるのではなく、文字で書きます。

同じ求人を求人サイトにも載せる場合は、自社のページが元のページであることが分かるようにします。Google の文書は、別の URL に同じ求人情報のコピーを掲載する場合は、各コピーで正規 URL(canonical)を使うよう求めています。

求人情報の構造化データ(JobPosting)の書き方

JobPosting の構造化データは、求人ページの HTML に JSON-LD などの形式で、必須プロパティと推奨プロパティを書きます。Google の文書にある必須プロパティは次の 5 つで、有効期限のある求人では validThrough も必須です。

プロパティ区分書く内容(Google の文書の要旨)
datePosted必須雇用主が求人を投稿した最初の日付(ISO 8601 形式)
description必須求人の詳細な説明(HTML 形式)。職務、資格、スキル、業務時間、学歴や経験の要件など。title と同じにしない
hiringOrganization必須求人をしている組織。会社名を書き、所在地は含めない
jobLocation必須従業員の職場となる場所(投稿した場所ではない)。常に在宅勤務の求人では jobLocationType などで示す
title必須職務の名称だけ。求人コード、住所、日付、給与、会社名を入れない
validThrough有効期限があれば必須募集の期限
baseSalary推奨雇用主が提示した実際の基本給(概算額ではない)
employmentType推奨雇用形態(FULL_TIME、PART_TIME、CONTRACTOR、TEMPORARY、INTERN など。複数可)
directApply推奨求人のページの URL から直接応募できるか
identifier推奨採用側の組織での求人の識別子

title の書き方には特に注意します。Google の文書は、title に職務の名称だけを書き、「! や * などの特殊文字を多用しないでください」としています。「急募!駅近の倉庫で高収入」のような宣伝文は、title ではなく description や本文に書きます。構造化データの内容は、求職者がページで読める内容と一致させる必要があります。

書き方の例(JSON-LD)を示します。値は例です。

<script type="application/ld+json">
{
  "@context": "https://schema.org/",
  "@type": "JobPosting",
  "title": "法人営業",
  "description": "<p>既存のお客様への提案営業を担当します。…</p>",
  "datePosted": "2026-10-01",
  "validThrough": "2026-12-31T23:59",
  "employmentType": "FULL_TIME",
  "hiringOrganization": { "@type": "Organization", "name": "例株式会社", "sameAs": "https://www.example.com/" },
  "jobLocation": { "@type": "Place", "address": { "@type": "PostalAddress",
    "addressRegion": "東京都", "addressLocality": "千代田区", "addressCountry": "JP" } }
}
</script>

書いた後の確かめ方

書いた構造化データは、リッチリザルト テストで検証し、公開後に URL 検査ツールで Google から見えるかを確かめます。Google の文書は、数ページで試したうえで、robots.txt・noindex・ログインでページがブロックされていないことを確かめるよう求めています。公開後は、Search Console の該当するリッチリザルトのレポートで、有効な項目が増え、無効な項目が増えていないかを見ます。テストの手順はリッチリザルトとは、JSON-LD の書き方の全体は「構造化データとは」で説明しています。

当サイト(seoagent.jp)では、構造化データをテーマ(WordPress)の側でページの種類ごとに JSON-LD として出しています。以前は記事の構造化データの型が空で、投稿者の欄に管理者のユーザー名が出ていたため、記事を BlogPosting にし、著者を運営組織に変えました。反映のたびに、ユーザー名が出ていないことを自動で確かめています。求人ページでも、テンプレートで JobPosting を出す場合は、テンプレートを変えるたびに同じ確認を行うと、無効な項目が増えるのを防げます。

募集が終わった求人の扱い

募集が終わった求人は、すぐに終了の処理をします。Google の文書は、応募を受け付けていない求人を次のいずれかの方法で終了する必要があるとし、「終了した求人に対してタイムリーな措置を講じないと、手動による対策が必要になる場合があります」としています。

方法向いている場面
validThrough を設定し、その日付を過ぎさせる期限を決めて募集しているとき
ページを削除し、404 または 410 を返す同じ職種をもう募集しないとき
JobPosting の構造化データをページから外すページは「募集終了」の案内として残したいとき

終了を Google に早く伝えるには、Indexing API を使えます。Indexing API は、求人情報やライブ配信動画のページを追加・削除したときに、サイトの所有者が Google に直接通知できる仕組みです(Google 検索セントラル:Indexing API クイックスタート、最終更新日 2026-08-02、2026年10月13日確認)。JobPosting の文書は、求人の URL ではサイトマップより Indexing API を勧め、そのうえでサイト全体のためにサイトマップも送るよう勧めています。Indexing API の利用には、Google Cloud のサービス アカウントと Search Console での所有権の確認が必要です。

Indexing API を使わない場合は、サイトマップの lastmod(最終更新日時)を正確に出し、終了した求人をサイトマップから外します。ページを削除したときのステータスの返し方は「404エラーとは」で説明しています。

求人票で守る決まり:職業安定法の労働条件の明示

自社の採用サイトで労働者を募集するときも、職業安定法の決まりを守る必要があります。職業安定法第 5 条の 3 は、労働者の募集を行う者に、募集に応じて労働者になろうとする者に対し「その者が従事すべき業務の内容及び賃金、労働時間その他の労働条件を明示しなければならない」と定めています。第 5 条の 4 は、広告等で募集の情報を提供するときに虚偽の表示や誤解を生じさせる表示をしてはならず、「正確かつ最新の内容に保たなければならない」と定めています(e-Gov 法令検索:職業安定法、2026年10月13日確認)。

厚生労働省のリーフレット「求人企業の皆さま」は、ハローワーク等への求人の申込みや「自社ホームページでの募集」、求人広告の掲載を行う場合、求人票や募集要項で少なくとも定められた労働条件を明示しなければならないと説明しています。2024 年 4 月 1 日からは、次の 3 つが追加されました(厚生労働省:募集時などに明示すべき労働条件が追加されます(PDF)、2026年10月13日確認)。

  • 従事すべき業務の変更の範囲
  • 就業場所の変更の範囲
  • 有期労働契約を更新する場合の基準(通算契約期間または更新回数の上限を含む)

同じリーフレットは、「変更の範囲」は雇い入れ直後だけでなく、将来の配置転換などの見込みも含めた範囲としています。また、募集広告などで情報を提供する場合は、掲載した時点を明示するなどして、正確かつ最新の内容に保つ義務があるとしています。求人ページに掲載日や更新日を載せ、条件を変えたらページと構造化データの両方を直すことは、SEO のためだけでなく、この決まりを守るためにも必要です。具体的な書き方は、厚生労働省の資料や労働局に確かめてください。

Google の求人情報のコンテンツ ポリシーも、実際とは異なる雇用主の説明、偽の求人、実際と異なる勤務地、応募者から支払いを求める求人などを掲載できないとしています。法律の決まりと Google のポリシーは別のものですが、どちらも「求人の内容を正確に、最新に保つ」ことを求めています。

応募の計測:GA4のキーイベント

採用サイトの成果は、検索での表示やアクセスの数ではなく、応募の数で見ます。GA4 では、応募フォームの送信完了などのイベントを作り、キーイベントとしてマークします。アナリティクス ヘルプは、キーイベントを測定するには、重要なユーザー操作を測るイベントを作成または特定し、キーイベントとしてマークを付ける必要があると説明しています(アナリティクス ヘルプ:イベントにキーイベントとしてマークを付ける、2026年10月13日確認)。

  1. 応募の完了を表すイベントを決めます(例:応募完了のページの表示、フォームの送信の成功)。
  2. GA4 の「管理」→「データの表示」→「イベント」で、そのイベントをキーイベントとしてマークします。
  3. 求人ページごと・流入元ごとに、応募の数を見ます。自然検索から応募につながった求人ページが分かります。

Google の JobPosting の文書は、求人検索機能の求人の詳細から自社サイトに来た人を区別するために、utm_source=google_jobs_apply などの UTM パラメータを使えると説明しています。当サイトでは、GA4 の設定が 2 つのプラグインに分かれていたため、Site Kit の 1 つ(測定 ID は 1 つ)にまとめ、Google タグの送信先が 1 つであることを確かめました。計測が二重になると応募の数も二重に数えられるため、採用サイトでも計測の設定は 1 か所にまとめます。キーイベントの設定の詳細は「GA4のキーイベントとは」で説明しています。

AI検索と求人ページ

AI による概要や AI モードで求人ページが参照されるために、特別な設定は必要ありません。Google は、AI 機能に表示されるための追加の要件は無く、ページがインデックスに登録され、スニペットを表示でき、検索の技術的要件を満たしていればよいとしています。求人ページを 1 求人 1 ページで作り、仕事内容や条件を文字で書いておくことが、そのまま AI 検索への備えになります。

AI の回答は、求人の条件を要約して示すことがあります。古い給与や終了した求人が残っていると、誤った条件が伝わるおそれがあります。募集の終了や条件の変更を、ページ・構造化データ・サイトマップのすべてに素早く反映することが、AI 検索の時代にはいっそう大切になります。

よくある質問

Googleの求人検索に載せるには何が必要ですか?

1 つの求人ごとのページに、JobPosting の構造化データ(必須の datePosted・description・hiringOrganization・jobLocation・title)を付け、Google がクロールできる状態にします。リッチリザルト テストで検証し、URL 検査で公開後の状態を確かめます。構造化データを付けても、表示されることは保証されません。

募集が終わった求人ページはどうすればよいですか?

validThrough を過去の日付にする、ページを削除して 404 か 410 を返す、構造化データを外す、のいずれかで終了します。Google は、終了した求人を放置すると手動による対策が必要になる場合があるとしています。終了は Indexing API かサイトマップで Google に伝えます。

求人のSEOと求人サイトへの掲載はどちらがよいですか?

どちらか一方ではなく、役割で使い分けます。求人サイトはそのサイトを使う求職者に向けて掲載でき、自社サイトの求人ページは掲載期間や形式の制限を受けずに、詳しい情報を載せられます。両方に載せる場合は、自社のページを正規 URL にし、条件の表記をそろえます。

求人ページに給与を載せないといけませんか?

職業安定法では、募集の際に賃金などの労働条件を明示する必要があります。厚生労働省のリーフレットは、自社ホームページでの募集も対象としています。JobPosting では baseSalary は推奨のプロパティで、雇用主が提示する実際の基本給を書きます。

SEOAGENTでできること

SEOAGENT は、記事の企画から作成、公開前の確認、WordPress への公開までを支援するツールです。社員のインタビューや仕事の紹介などの記事を、自社の資料をもとに作り、本文の主張と出典を照らして確かめてから公開できます。

できないこと:JobPosting の構造化データの作成や Indexing API への通知、求人票の法令の確認は行いません。求人の条件は、自社で労働条件を確かめたうえで掲載してください。応募の数や検索順位を保証するものではありません。採用サイトのSEOと関わる記事・サイト改善の記事は「記事・サイト改善の記事一覧」にまとめています。

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