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オウンドメディアの立ち上げ:準備から公開・最初の3か月までの手順

オウンドメディアの立ち上げは、サイトを公開した日では終わりません。立ち上げ前に決めること、WordPress の初期設定、最初の記事の決め方、公開前のチェックリスト、インデックスされないときの確認順、最初の 3 か月の作業を、当サイトの設定を例に説明します。

オウンドメディアの立ち上げ:準備から公開・最初の3か月までの手順

この記事の要点:

  • オウンドメディアの立ち上げは、「決める → 構築する → 最初の記事を作る → 公開前に確かめる → 公開直後に確かめる → 最初の 3 か月を回す」の 6 段階で進めます。
  • WordPress で構築する場合、記事を書き始める前にパーマリンク・構造化データ・OGP 画像・サイトマップ・計測タグの設定を決めます。URL は公開後に変えると転送の手間が増えるためです。
  • 最初の記事は、検索語を 1 記事 1 語で割り当てたキーワードマップから、まとめ記事とそれを支える記事の順に選びます。
  • 公開前は Search Console の登録・サイトマップの送信・robots.txt・noindex の解除を、公開直後は「ページ」レポートと URL 検査を確かめます。
  • 当サイト(seoagent.jp)の立ち上げで実際に入れた設定と、直した不具合を一覧で示します。

オウンドメディアの立ち上げとは:構築から公開後3か月までの手順

オウンドメディアの立ち上げとは、自社で記事を公開するメディアを新しく作り、検索に登録され、記事を継続して出せる状態にするまでの作業です。サイトを公開した日がゴールではなく、最初の記事がインデックスに登録され、運用の流れが回り始めるまでを立ち上げと考えます。目的やメディアの種類など全体像は「オウンドメディアとは」で説明しています。

段階やること終わったと判断する状態
1. 決める目的・読者・体制・置き場所目的が 1 つに決まり、担当者と確認役の名前が書かれている
2. 構築するCMS の初期設定、URL の形、構造化データ、計測記事のテンプレートで設定が自動で出る
3. 最初の記事を作るキーワードマップ、公開順、最初の記事の制作公開する記事と順番が表になっている
4. 公開前に確かめるSearch Console、サイトマップ、robots.txt、noindex確認表の全項目が済んでいる
5. 公開直後に確かめるURL 検査、「ページ」レポート記事がインデックスに登録されている
6. 最初の 3 か月記事の追加、点検、計測の記録毎週・毎月の作業が決まった日に回っている

上位の解説記事の多くは、目的の決め方や費用を中心に扱います。この記事は、構築の設定と公開前後の確認に絞り、当サイトで実際に入れた設定を例に説明します。費用は、サーバー・CMS・制作の範囲によって大きく変わるため、ここでは金額を書きません。費目の内訳と、サーバーやプラグインの公式の料金の例は「構築・運用の費用の内訳」で説明しています。

立ち上げの前に決めること:目的・読者・体制・置き場所

立ち上げの前に決めることは、目的・読者・体制・置き場所の 4 つです。この 4 つが決まらないまま構築を始めると、作るページやカテゴリーの分け方が途中で変わり、URL の変更や記事の書き直しが発生します。

  1. 目的:問い合わせ、採用、既存顧客の支援など、1 つに絞ります。目的ごとに各社の公開ページを読む方法は「オウンドメディアの成功事例」で説明しています。
  2. 読者:業種・役職・困りごと・検索しそうな言葉を書き出します。読者像の作り方は「ペルソナとは」にまとめています。
  3. 体制:編集責任者・書き手・専門の確認役・公開の担当を決めます。専門の確認役を最初に決めておくと、記事の中身に自社の知見が入ります。
  4. 置き場所:コーポレートサイトのディレクトリ(例:https://example.co.jp/column/)、サブドメイン、別ドメインのどれにするかを決めます。Search Console のドメイン プロパティは、ヘルプの説明ではドメインとすべてのサブドメイン・プロトコルのデータをまとめて取得します。選び方は「サブドメインとサブディレクトリの違い」で説明しています。

サイトの構築:WordPressの初期設定と当サイトの設定一覧

WordPress でオウンドメディアを構築するときは、記事を書き始める前に、URL の形・構造化データ・OGP 画像・サイトマップ・計測タグを決めて設定します。どれも記事が増えてから変えると、全記事に影響するためです。当サイト(seoagent.jp。WordPress・SEO プラグインの Rank Math・Xserver で運用)で入れている設定は次のとおりです。

項目当サイトの設定決めた理由・直した経緯
パーマリンク(記事の URL)/blog/%postname%/(記事は英小文字の slug)日付を含めず、記事の内容を表す短い URL にする。WordPress の「設定」→「パーマリンク」で変えられる
URL の構成日本語版をトップ / に置き、英語版は /en/検索エンジンに登録される前(2026-10-11)に /ja/ から移した。旧 URL は 1 対 1 で 301 転送
構造化データ全ページに Organization・WebSite・WebPage・BreadcrumbList、記事は BlogPosting当初は記事の型が空で、投稿者欄に管理者のユーザー名が出ていたため差し替えた
サイト名WebSite の name に「SEOAGENT」、代替名に「SEO AGENT」「seoagent.jp」Google のサイト名の説明に沿って、トップページに必ず載せる
OGP・代表画像記事ごとの代表画像(1200×675)を自動で作り、og:image と構造化データに使う共通画像のままの記事をなくすため(2026-10-13 に全 127 記事へ適用)
サイトマップSEO プラグインのサイトマップ。記事の無い一覧(noindex)は除外古いキャッシュで 4 件しか載っていなかったため、反映のたびに作り直すようにした
計測タグGA4 の設定を 1 つのプラグインに一本化2 つのプラグインに設定が重なっていたため

パーマリンクについて、WordPress の公式ドキュメント「Customize permalinks」(2026 年 10 月 13 日確認)は、ダッシュボードの Settings → Permalinks で構造を選ぶか、独自の構造を入力できると説明し、独自の構造は %post_id% か %postname% で終えるよう勧めています。

最初に作る記事の決め方:キーワードマップと公開順

最初に作る記事は、読者の検索語を 1 記事 1 語で割り当てた「キーワードマップ」を作り、その中から公開順を決めて選びます。思いついた順に書くと、同じ語を狙う記事が重なり、記事どうしが検索結果で競う原因になります。

  1. 検索語を集める:営業や問い合わせでよく聞かれる質問と、検索語の候補を集めます。
  2. 意図ごとにまとめる:同じ答えで済む検索語は 1 つの記事にまとめます。主な語の検索結果の上位が大きく重なる語は、同じ記事で扱います。
  3. まとめ記事と支える記事に分ける:テーマ全体を説明する記事(ピラー)と、個別の問いに答える記事に分けます。
  4. 公開順を決める:まとめ記事と、自社にしか書けない一次情報がある記事を先にし、そこから支える記事をつなぎます。

公開時の記事数に、Google が示す下限はありません。数をそろえることより、1 本ごとに問いに答えきり、まとめ記事から各記事へ内部リンクでつなぐことを優先します。

公開前のチェックリスト:Googleの公式ヘルプから

公開前のチェックリストとは、サイトを検索エンジンに見つけてもらえる状態にするための確認項目の一覧です。次の表は、Google の公式ヘルプの記述をもとに、立ち上げで確かめる項目を並べたものです(いずれも 2026 年 10 月 13 日確認)。

確認項目公式の説明確かめ方
Search Console にプロパティを追加したドメイン プロパティはすべてのサブドメインとプロトコル、URL プレフィックス プロパティは指定したパスのデータを扱う(Search Console ヘルプ)所有権の確認が済み、データが表示されるか
サイトマップを送信したサイトマップ レポートでの送信、または robots.txt に Sitemap: の行を書く方法がある。送信は存在を知らせるだけで、クロールを保証しない(Google 検索セントラル)サイトマップ レポートで、送信したサイトマップのステータスと検出された URL の数を確かめる
robots.txt で記事を止めていないrobots.txt でブロックされたページでは、クローラは noindex を認識できない(Google 検索セントラル)robots.txt の Disallow の範囲を確かめる
noindex が残っていないnoindex は meta タグか HTTP ヘッダーで設定する、検索に表示しないためのルール(Google 検索セントラル)記事の HTML と、WordPress の「表示設定」の「検索エンジンでの表示」
title と説明文が記事ごとに違う—(当サイトの点検項目)自動の点検で重複が 0 件か

当サイトでは、記事のない一覧ページを noindex にしてサイトマップから外し、範囲外のページ番号は 404 を返すようにしています。公開のたびに、転送・404・noindex が意図どおりかを自動で確かめています。AI による概要や AI モードでリンクとして表示されるための要件も、Google 検索セントラル「AI 機能とウェブサイト」(2026 年 10 月 13 日確認)では、ページがインデックスに登録され、スニペットを表示できる状態であることとされ、追加の要件は無いと説明されています。立ち上げの段階で AI 検索のために別の設定を足す必要はなく、上の項目を確かめることがそのまま備えになります。

公開直後に確かめること:インデックスされないときの確認順

公開直後は、記事がインデックスに登録されたかを Search Console の URL 検査と「ページ」レポートで確かめます。Search Console ヘルプ「ページ インデックス登録レポート」は、新しいページやサイトのクロールとインデックス登録が始まるまでに 1 週間程度かかることがあると説明しています。公開した翌日に表示されなくても、すぐに問題とは判断しません。

数日たっても登録されないときは、次の順で確かめます。

  1. URL 検査でページの状態を見る:「URL が Google に登録されていません」なら、理由の欄を読みます。
  2. noindex と robots.txt を確かめる:公開前の設定が残っていることが多い原因です。
  3. canonical が自分の URL を指しているか:別の URL を指していると、その記事は登録されません。
  4. サイトマップに載っているか:当サイトでは、サイトマップのキャッシュが古く、記事が載っていなかったことがありました。
  5. インデックス登録をリクエストする:URL 検査の「インデックス登録をリクエスト」を使います。ヘルプは、リクエストには 1 日あたりの上限があり、送っても登録されるとは限らず、ページが多い場合はサイトマップの送信を勧めています。

レポートの理由ごとの対処は「インデックスされない原因と確認手順」で説明しています。

最初の3か月の作業表

最初の 3 か月は、記事を予定どおりに出すことと、登録・計測が正しく動いていることを確かめることが中心です。成果の数字はまだ動かないため、作業が回っているかで進み具合を判断します。

時期記事点検計測
1 か月目キーワードマップの上位から公開。まとめ記事を先に出す公開した記事を毎回 URL 検査始める前の数字を基準値として記録する
2 か月目支える記事を追加し、まとめ記事からリンクする「ページ」レポートで未登録の理由を確認表示された検索語を記録し、マップと照らす
3 か月目表示された検索語に合わせて企画を見直す自動の点検(title・h1・alt・リンク切れ)を実行月次報告の形を決め、毎月同じ項目で記録する

当サイトでは改修前の Search Console の数字(2025 年 6 月 16 日〜2026 年 10 月 6 日の表示回数 10、クリック 0)を基準値として残し、毎週自動で記録しています。

よくある質問

オウンドメディアの立ち上げにはどのくらいの期間がかかりますか?

決まった期間はありません。新しく作るページの量、デザインの作り込み、社内の確認の手順によって変わります。構築とは別に、Search Console ヘルプは、新しいサイトのクロールとインデックス登録が始まるまでに 1 週間程度かかることがあると説明しています。

WordPressで構築するときに最初に設定することは?

パーマリンク(記事の URL の形)を最初に決めます。公開後に変えると、すべての記事の URL が変わり、転送の設定が必要になるためです。続いて、構造化データ、OGP 画像、サイトマップ、計測タグを設定します。

公開時に記事は何本あればよいですか?

Google が示す下限はありません。本数より、まとめ記事と、自社の知見がある記事を先に用意し、内部リンクでつなげることを優先します。公開後に毎月続けられる本数から逆算して、最初の本数を決めます。

立ち上げを外部に頼むとき、自社で持つべきことは?

目的と読者の決定、最初の記事の内容の確認、公開後の数字から次の作業を決める判断です。サイトの構築や入稿は外部に任せやすい作業です。

SEOAGENTでできること

SEOAGENT では、テーマ選び、自社資料を使った記事の作成、WordPress への公開を一つの流れで進められます。できないこと:サイト全体のデザインやサーバーを自動で構築する機能ではありません。オウンドメディアの立ち上げと関わる記事・サイト改善の記事は「記事・サイト改善の記事一覧」にまとめています。

  • キーワード調査・テーマ選定:サイトの方針を登録し、テーマ候補を「新規」「既存の更新」「統合検討」などの推奨とあわせて確認できます。
  • 自社資料を活かす記事作成:商品資料やよくある質問を URL・PDF・テキストで登録し、記事づくりの材料にできます。
  • WordPress投稿・予約公開:接続した WordPress へ、すぐに公開するか日時を指定して予約公開できます。下書きとして送る機能はありません。

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