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SEOリライトのやり方|直す記事の選び方と、原因別の直し方

新しい記事を増やす前に、今ある記事を直す方が近道のことがあります。どの記事を、どんな数字を根拠に、どこまで直すか。Search Consoleでの見つけ方から原因別の直し方、効果の確かめ方までを順に整理します。

SEOリライトのやり方|直す記事の選び方と、原因別の直し方

この記事の要点:

  • SEOリライトとは、公開済みの記事を、検索データと読者の疑問に合わせて直す作業です。言い回しを変えることではなく、足りない答えを足し、古い情報を直し、重なった記事を整理することです。
  • 直す記事は、Search Consoleで「表示されているのにクリックされない」「あと一歩の順位にいる」「以前より下がった」記事から選びます。
  • 直す前に、観測した数字・考えられる原因・最初に確かめることを一文で書きます。原因によって、直すのが題名なのか、1つの節なのか、記事どうしの整理なのかが変わります。
  • 更新日だけを新しくする、今表示されている部分を消す、URLを変える、の3つは避けます。
  • 効果は同じ長さの期間で前後を比べ、何を変えたかの記録と合わせて判断します。

SEOリライトとは、検索データをもとに既存記事を直すこと

SEOリライトとは、公開済みの記事を、検索する人の疑問や最新の情報に合わせて書き直す作業です。対象は文章の言い回しだけではありません。足りない情報の追記、古い情報の修正、構成の見直し、題名と説明文の調整、重なった記事の統合まで含みます。

作業目的リライトに含めるか
足りない答え・手順・条件を足す読者の疑問に答えきる含める
古い数字・仕様・画面を直す正確さを保つ含める
題名・説明文・見出しを直す検索した人の言葉と内容をそろえる含める
同じ疑問に答える記事を1つにまとめるどちらを読めばよいか迷わせない含める
内容を変えずに更新日だけ新しくする新しく見せる含めない
他社の記事の言い換え文字数を合わせる含めない

リライトは「守り」と「攻め」に分けると整理しやすくなります。守りは、古くなった情報を直して記事の正確さを保つ作業です。攻めは、検索データで見つけた不足を補い、読者の疑問により深く答える作業です。

リライトする記事の選び方

すべての記事を直す必要はありません。数字の状態ごとに、考えられる理由と最初の打ち手が違います。

記事の状態(Search Console)考えられる理由最初に検討すること
表示回数は多いが、クリック率が低い題名と説明文が、検索した人の期待と合っていない題名と説明文
平均掲載順位が1ページ目の下のほう〜2ページ目主な問いには答えているが、答えきれていない疑問がある足りない節の追記
以前より順位やクリックが下がった情報が古い、検索結果の顔ぶれや検索意図が変わった情報の更新と、下がった検索語の確認
同じ検索語で自社の複数の記事が入れ替わる同じ疑問に答える記事が重なっている統合か役割分け
表示回数がほとんど無い検索されていない語を狙っている、またはインデックスされていないリライトより先に、登録状況と狙う語の見直し
公開から間もないデータがまだ少ない待つ

表の順位の範囲は判断の目安で、Googleが定めた基準ではありません。すでに上位にある記事は、大きく書き換えると評価されていた部分を失うことがあるため、優先度を下げて小さく直します。クリック率の見方は「クリック率(CTR)の見方」で詳しく説明しています。

候補が多いときの優先順位

候補が多いときは、「表示回数の多さ」と「直す手間」の2つで並べます。表示回数が多く、題名と説明文を直すだけで済む記事がいちばん先です。次に、表示回数が多く1つか2つの節を足す記事、最後に、統合や構成の作り直しが必要な記事です。手間の大きい作業ほど、何を変えたかを細かく記録しておきます。

リライトしない方がよい記事

平均掲載順位が上位で、クリックも安定している記事は、急いで直す理由がありません。直すのは、情報が古くなった箇所を正す守りの作業だけにとどめます。また、データが少ない記事を大きく書き換えると、元の内容が評価されていたのかどうかが分からないまま変えることになります。

Search Consoleで候補と理由を見つける手順

  1. 「検索パフォーマンス」を開き、期間を過去3か月にします。
  2. 「合計クリック数」「合計表示回数」「平均CTR」「平均掲載順位」をすべてオンにします。
  3. 「ページ」タブで、表示回数の多い順に並べ、「表示回数は多いがクリック率が低い」「順位が1ページ目の下のほう〜2ページ目」「以前より下がった」などの状態に当てはまる記事を探します。
  4. 候補の記事をクリックして絞り込み、「クエリ」タブを開きます。どんな言葉で表示されているかが分かります。
  5. 「日付」の比較で、前の期間と比べて下がった検索語を確かめます。

表示されている検索語の中に、記事の見出しで答えていない疑問があれば、それが追記の候補です。

個人を特定できる可能性のある検索語など、一部の検索語は表示されません。クエリの合計がページの合計と一致しないのはそのためで、見えている検索語だけで記事の全体を判断しないようにします。

直す前に、理由を一文で決める

数字を眺めるだけでは、何を直せばよいかは決まりません。直す前に、次の3つを一文で書きます。

  1. 観測:何が起きているか。例:「『費用』を含む検索語で表示されているが、クリック率が低い」
  2. 考えられる原因(まだ確かめていない):例:「記事に費用の説明が無く、題名にも費用の語が無い」
  3. 最初に確かめること:例:「検索結果の上位のページが、費用をどう説明しているか」

原因は、確かめるまでは仮説です。サイト全体で同時に下がっているなら、記事の内容より先に、インデックスの状況やGoogleの更新を確かめます。この順で考えると、直す範囲がぶれません。

上位のページは「答えている範囲」を見る

狙う検索語で検索し、上位のページがどんな疑問に答えているかを確認します。目的は真似ではなく、読者が知りたいことの範囲を確かめることです。多くのページが扱っている問いで自社の記事に無いものは追記の候補、どのページも答えていない問いは差をつける候補になります。

差を表にして、足す問いを決める

上位のページと自社の記事を見比べたら、問いごとに表にすると、足すものと残すものが一目で分かります。

読者の問い(例)上位のページ自社の記事判断
費用はどのくらいかかるか多くが説明している無い節を足す
自分で進める手順多くが説明しているある残す
失敗したときの戻し方ほとんど無い無い自社の経験があれば足す(差になる)
関係の薄い用語の解説一部だけ長く書いてある短くするか別の記事へ任せる

この表は説明用の例です。実際の問いは、Search Consoleの検索語と上位のページの見出しから作ります。

原因別の直し方

題名と説明文だけを直す

内容は検索語に答えているのにクリック率が低い場合は、題名と説明文から直します。検索した人の言葉で、何が分かる記事かを前半に示します。Googleは題名の文字数の上限を定めていませんが、検索結果で切れずに読めるよう、主な語を前に置くと伝わりやすくなります。

当サイト(seoagent.jp)では、日本語の記事9本の題名が、自社で決めた40字の上限を超えていました。主キーワードを前に出して40字以内に直し、点検の仕組み(seo-check)で40字を超える題名が0件であることを確かめています。40字は当サイトの決まりで、Googleの基準ではありません。

足りない節だけを足す

答えていない疑問が1つか2つなら、記事全体を書き直さず、その問いに答える節を足します。足す内容は、手順・条件・比較・よくある失敗など、読者が次の行動に使えるものにします。自社で確かめた手順や写真、自社の数字など、自社だから書ける情報があれば優先して入れます。

図・表・写真を足す

手順や比較は、文章だけより表や図の方が早く伝わります。自社で撮った画面や写真、自社でまとめた比較表は、ほかのページに無い情報になります。画像には内容が分かる alt を付け、説明用の図であれば「例」と明記します。

古い情報を直す

料金・仕様・画面・法令など、変わりうる情報は、公式の発表と照らして直します。直した箇所には確認した日付を添えると、読者が情報の新しさを判断できます。見直しの予定を新しい記事の予定と同じ表で管理する方法は「コンテンツカレンダーの作り方」で説明しています。

検索意図からずれた記述を削る・移す

記事の主な問いと関係の薄い説明が長いと、読者は答えにたどり着く前に離れてしまいます。主な問いに答えない段落は、短くするか、その話題を扱う別の記事へ任せてリンクで案内します。ただし、その段落に答えている検索語で表示されていないかを、消す前にクエリのタブで確かめます。

誰が書いたか・何を根拠にしたかを示す

数字や仕様には出典を、手順には確かめた日付を添えます。自社で試した内容なら、どんな条件で行ったかを書きます。Googleの有用なコンテンツに関する文書は、情報の出典や、書き手の経験・専門性が読者に分かることを重視しています。

重なった記事を整理する

同じ疑問に答える記事が複数ある場合は、残す記事を決め、もう一方の内容を統合して301リダイレクトでまとめるか、それぞれの役割を分けます。判断の手順は「カニバリゼーションの直し方」で説明しています。

内部リンクを見直す

直した記事の話題に触れている関連記事から、直した記事へのリンクがあるかを確かめます。段落がその話題に触れている場所だけに置くのが基本です。考え方は内部リンクの貼り方と判断基準で紹介しています。

リライトで避けたいこと

  • 更新日だけを新しくする:Googleの有用なコンテンツに関する文書は、内容をほとんど変えずに日付だけを変えて新しく見せることを、避けたい行為として挙げています。
  • 今表示されている部分を消す:表示されている検索語に答えている段落は、評価されている部分かもしれません。残したうえで、足りない部分を足します。
  • URLを変える:URLを変えると、これまでのリンクや評価の引き継ぎに手間がかかります。どうしても変える場合は、古いURLから新しいURLへ301リダイレクトを設定します。
  • 言い換えと水増し:他社の記事の言い換えや、文字数を増やすための繰り返しは、読者の疑問に新しく答えません。
  • ほかの記事の担当まで広げる:関連する話題をすべて1つの記事に詰め込むと、別の記事と同じ疑問に答える記事になり、重なりを生みます。詳しい話は担当の記事へリンクで任せます。
  • 一度に何でも変える:題名・本文・構成・URLを同時に変えると、何が効いたのか分からなくなります。

記事の更新とSEO:更新日の示し方とサイトマップ

記事を更新したときは、ページに見える更新日、構造化データの日付、XMLサイトマップの lastmod を、実際に内容を直した日でそろえます。Googleは、ページが公開された日や大幅に更新された日を複数の要素から推定し、検索結果に日付を表示することがあると説明しています(2026年10月14日に確認)。

場所Googleの説明
ページに見える日付目立つ位置に置き、「公開日」「最終更新日」などのラベルを付ける。公開日と更新日の両方か一方を示せる
構造化データArticle などの datePublished・dateModified を使う。ページに見える日付と食い違わないようにする
サイトマップの lastmod本文・構造化データ・リンクなど重要な更新の日を書く。著作権の年の変更は重要な更新に当たらない。値が正確だと確かめられる場合に使う

Googleは、日付を示しても検索結果に必ず表示されるとは限らないとしています。内容を変えずに日付だけを新しくしても、読者の役に立つ変化にはなりません。

効果の確かめ方と、見直す時期

変えた後の検索結果への反映には時間がかかります。Googleは、再クロールの依頼をしても、クロールには数日から数週間かかることがあると説明しています。直した直後の数字で判断せず、次の手順で比べます。

  1. 直した日と、変えた内容(題名だけ・節を足した・統合した など)を記録します。
  2. Search Consoleで、そのページに絞り、直す前と後で同じ長さの期間を比べます。曜日の偏りを避けるため、週の単位でそろえます。
  3. クリック数だけでなく、表示回数・平均掲載順位・表示されている検索語の変化を見ます。新しく答えた疑問の検索語が増えているかが手掛かりになります。
  4. 季節やGoogleの更新など、記事の外の要因が重なっていないかを確かめます。

クリックが増えても、問い合わせや資料請求など、サイトの目的につながっているとは限りません。GA4で、その記事から入った訪問が成果(キーイベント)に至っているかも合わせて見ると、「流入は増えたが成約は弱い」記事を見分けられます。その場合の直し先は、検索語への答えより、記事の後半の案内や導線です。

記録の例

項目書く内容(例)
直した日直した内容を公開した日
理由(観測)「費用」を含む検索語で表示されているが、クリック率が低い
変えた範囲題名と説明文、「費用の目安」の節を追加
変えなかった範囲手順の節(表示されている検索語に答えているため)
比べる期間直す前と後の、同じ長さの期間

見直す頻度に決まった正解はありません。情報が変わりやすい記事は定期的に守りの点検を行い、攻めのリライトはデータで候補が見つかったときに行う、と分けると無理なく続けられます。リライトや点検を週・月・四半期の作業として組み込む方法は「オウンドメディアの運用:体制と毎月の作業」にまとめています。

SEOAGENTでできること

SEOAGENTでは、記事ごとに「次の一手」と理由を示します。「タイトルと説明を見直す」「見出しを足す」「記事どうしを整理」「リンクを検討」「流入はあるが成約が弱い」などに分かれ、書き直す前に接続や掲載状態、記事の重なりを確かめるべき場合もあります。

「AIでリライト」で作るのは改善案で、この時点ではWordPressの記事は変わりません。改善案では「書き直した節」「数字の直し」「変えなかった節」「入れなかった変更」を分けて確認できます。置き換えた原稿は「これまでの原稿」に残り、SEOAGENTで行った操作は「履歴」に記録されます。記事の重なりは候補であり、必ず統合すべきとは限りません。

関連する記事は「記事・サイト改善の記事一覧」にまとめています。

SEOリライトのよくある質問

公開してからどのくらいでリライトを考えればよいですか?

決まった期間はありません。Search Consoleで、その記事の表示回数と検索語がある程度たまり、傾向が読めるようになってから判断します。データが少ないうちは、誤字や古い情報の修正にとどめます。

リライトと新しい記事の作成は、どちらを優先すべきですか?

すでに表示されているのにクリックされない記事や、あと一歩の順位の記事がある場合は、既存記事の改善が先の候補になります。どの記事も答えていない新しい疑問があるなら、新しい記事の候補です。

リライトしたら順位が下がりました。元に戻すべきですか?

反映の途中で数字が揺れることがあるため、すぐに戻さず、同じ長さの期間で比べます。そのうえで、消した段落に答えていた検索語の表示が減っている場合は、その段落を戻すことを検討します。

更新日は書き換えてもよいですか?

内容を実際に直したときに更新日を変えるのは問題ありません。避けたいのは、内容をほとんど変えずに日付だけを新しくすることです。

AIでリライトしてもよいですか?

AIを使うこと自体は問題ではありません。Googleは、作り方より、読者の役に立つかどうかを見ると説明しています。AIの案をそのまま公開せず、数字や仕様の正しさ、自社の情報が入っているかを人が確かめてから反映します。

参考情報

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