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GA4とSearch Consoleの権限:種類と付与の手順、最小限の渡し方

社外の制作会社やツールにGA4・Search Consoleのデータを見せるとき、どの権限を渡せばよいかは目的で決まります。両サービスの権限を公式ヘルプで確かめた表、目的別の最小限の権限、付与と削除の手順、所有者を1人にしない注意をまとめます。

GA4とSearch Consoleの権限:種類と付与の手順、最小限の渡し方

この記事の要点:

  • GA4 の権限は「管理者・編集者・マーケティング担当者・アナリスト・閲覧者」の 5 つの役割と、「費用指標なし」「収益指標なし」の 2 つのデータ制限の組み合わせで決まります。アカウント単位とプロパティ単位で付与できます。
  • Search Console の権限は「所有者(確認済み・委任)」「フルユーザー」「制限付きユーザー」に分かれます。ユーザーを追加できるのは所有者だけです。
  • 社外の制作会社やツールには、目的に足りる最小限の権限を渡します。数字を見るだけなら GA4 は閲覧者、Search Console は制限付きユーザーかフルユーザーが目安です。
  • 取引の終了や担当者の退職のときは権限を外し、所有者・管理者が 1 人だけにならないようにします。Search Console の確認済み所有者は、確認用のトークンも外す必要があります。

GA4とSearch Consoleの権限とは:誰に何を許すかの設定

GA4 と Search Console の権限とは、データを見たり設定を変えたりできる人を、Google アカウントごとに決める設定です。担当者・制作会社・分析ツールなど、サイトのデータを使う相手が増えるほど、誰がどこまで操作できるかを決めておく必要があります。

2 つのサービスは権限の仕組みが別々で、GA4 で付けた権限は Search Console には効かず、その逆もありません。どちらも、相手の Google アカウント(メールアドレス)を登録して権限を付けます。付与する前に、次の 3 点を決めておくと迷いません。

  • 相手は何をするのか(数字を見るだけか、設定を変えるか、ほかの人を追加するか)
  • どの範囲か(GA4 ならアカウント全体か特定のプロパティか、Search Console ならどのプロパティか)
  • いつまでか(取引の期間・担当の期間。外す日を記録しておく)

GA4 と Search Console をつなぐ設定(リンク)そのものは「GA4とSearch Consoleの連携」で説明しています。この記事では、人やツールに渡す権限の種類と手順に絞ります。

GA4の権限の種類:5つの役割と2つのデータ制限

GA4 の権限は、役割(何ができるか)とデータ制限(どの数字を見せないか)の組み合わせです。アナリティクス ヘルプは「次の 5 つの役割と 2 つのデータ制限が使用可能です」と説明しています(アクセス権とデータ制限の管理、2026年10月13日確認)。

役割できること(ヘルプの説明の要約)含む役割
管理者すべてを管理できる。ユーザーの追加・削除、役割とデータ制限の割り当てができる編集者
編集者プロパティ単位の設定をすべて管理できる。ユーザーの管理はできないアナリスト
マーケティング担当者オーディエンス・イベント・キーイベントの作成・編集・削除、アトリビューション モデルの設定の編集ができるアナリスト
アナリスト作成したデータ探索をプロパティの他のユーザーと共有できる閲覧者
閲覧者設定とデータの表示、比較の追加などレポートの表示の変更、自分のデータ探索の作成・編集・削除ができる―

データ制限は「費用指標なし」と「収益指標なし」の 2 つです。制限を付けると、その相手にはレポート・データ探索で費用や収益の指標が表示されません。ヘルプによると、レポートでは制限付き指標の値の代わりに「0」が表示されます。広告費や売上を社外に見せたくない場合に使います。

役割はアカウント単位とプロパティ単位で付与でき、ヘルプは「親レベルの役割はデフォルトで継承されます」と説明しています。アカウント単位で編集者にした人は、そのアカウントのすべてのプロパティで編集者になります。また「ユーザーの有効な権限は、そのリソースに対する最も制限の少ない役割に相当します」とされ、プロパティ単位で閲覧者にしても、アカウント単位の編集者のほうが優先されます。特定のサイトだけを見せたいときは、アカウントではなくプロパティ単位で付与します。

人が直接追加したユーザーのほかに、ほかの Google のサービスとのリンクで役割が付く場合もあります。ヘルプによると、Google 広告のアカウントを GA4 のプロパティにリンクすると、Google 広告のユーザーにアナリティクスの役割が自動的に付与され、管理者がその役割を変更できます。Firebase のプロジェクトをリンクした場合も同様です。権限を見直すときは、人のユーザーだけでなく、リンクで付いた役割も一覧で確かめます。

Search Consoleの権限の種類:所有者とユーザー

Search Console の権限は、所有者とユーザーの 2 種類に分かれ、ユーザーはさらにフルユーザーと制限付きユーザーに分かれます。Search Console ヘルプは「他のユーザーに権限を付与できるのは、プロパティの所有者のみとなります」と説明しています(所有者、ユーザー、権限の管理、2026年10月13日確認)。

権限ヘルプの説明(要約)向いている相手
確認済み所有者サイトにトークン(HTML ファイル・HTML タグ・DNS レコードなど)を置いて所有権を確認した人。すべての操作ができるサイトの運営責任者
委任された所有者確認済み所有者がトークンなしで所有者にした人。所有者と同じ権限を持つ社内の管理担当者
フルユーザーすべてのデータを表示でき、一部の操作ができる改善の作業まで任せる相手
制限付きユーザーほとんどのデータを表示できる数字を見るだけの相手

ヘルプによると、プロパティには「1 人以上の確認済み所有者が必要」で、所有者以外のユーザー(フル・制限付き・協力者)は 1 つのプロパティに最大 100 名まで設定できます。サイトマップの送信、URL の削除、ユーザーの追加など、操作ごとにできる・できないが決まっているため、細かい範囲はヘルプの権限の表で確かめます。Search Console の画面の使い方は「Search Consoleの使い方」で説明しています。

目的別に渡す最小限の権限:GA4とSearch Consoleを1つの表で

権限は、相手の仕事に足りる範囲で最も弱いものを選びます。強い権限を渡すと、設定の変更やユーザーの追加など、意図しない操作ができてしまうためです。目的別の目安は次のとおりです(役割の中身は各ヘルプの説明に基づきます。最終的には自社の運用ルールで決めます)。

相手がすることGA4Search Console理由
月次の報告のために数字を見る閲覧者(必要ならデータ制限)制限付きユーザー表示だけで足りるため
分析ツールにデータを読ませる(AI を使う分析ツールを含む)閲覧者制限付きユーザー読み取りだけで足りる。ツールの案内で必要な権限を確かめる
作ったデータ探索を社内で共有するアナリスト―共有はアナリスト以上の権限が必要なため
キーイベントやオーディエンスを設定するマーケティング担当者―設定全体を任せずに済むため
サイトマップの送信など改善の作業をする―フルユーザー制限付きユーザーは表示だけの機能があるため(操作ごとの可否はヘルプの表で確かめる)
計測の設定全体を任せる編集者(プロパティ単位)―ユーザーの管理は任せないため
ほかの人の追加・削除まで任せる管理者委任された所有者社内の管理担当者に限る

SEO の外注先に渡す権限は、依頼する作業の範囲で決まります。

GA4で権限を付与する手順

GA4 で権限を付与するには、アカウントかプロパティの「アクセス管理」でユーザーを追加します。付与できるのは、その単位で管理者の役割を持つ人です。手順はアナリティクス ヘルプのとおりです(アナリティクスのユーザーおよびユーザー グループの追加、編集、削除、2026年10月13日確認)。

  1. GA4 の[管理]を開き、[アカウント]または[プロパティ]の[アクセス管理]をクリックする(特定のサイトだけなら[プロパティ]側)
  2. 権限のリストで[+]、[ユーザーを追加]の順にクリックする
  3. 相手の Google アカウントまたは Google Workspace アカウントのメールアドレスを入力する
  4. 必要なら[新規ユーザーにメールで通知する]を選ぶ
  5. 役割と、必要ならデータ制限を選ぶ
  6. [追加]をクリックする

ヘルプは「メールアドレスが Google アカウントに登録されているユーザーのみが追加の対象となります」と説明しています。相手が会社のメールアドレスを使う場合は、そのアドレスで Google アカウントが作られているかを先に確かめてもらいます。

Search Consoleでユーザーを追加する手順

Search Console でユーザーを追加するには、所有者が[設定]の[ユーザーと権限]から追加します。このページは所有者にしか表示されません。手順は Search Console ヘルプのとおりです。

  1. Search Console で対象のプロパティを開く
  2. [設定]>[ユーザーと権限]を開く
  3. [ユーザーを追加]をクリックする
  4. 相手の Google アカウント名(メールアドレス)を入力する
  5. 権限(フル・制限付き、または所有者)を選び、保存する

ヘルプによると、メールグループをユーザーとして追加することはできません。また、相手がすでに上位のプロパティ(ドメイン プロパティなど)の所有者である場合は、「所有者」としてしか追加できないというエラーになります。

権限を外すときの注意:所有者・管理者を1人にしない

取引の終了や担当者の異動・退職のときは、その日のうちに権限を外します。外し忘れた権限は、数字や設定を見られる状態のまま残ります。外すときに気を付ける点は次のとおりです。

場面どうする理由(ヘルプの説明)
GA4 のユーザーを外す[アクセス管理]で対象を選び[削除]する。アカウント単位の管理者が行うユーザーの削除にはアカウント レベルの管理者の役割が必要
GA4 の管理者が自分 1 人先に別の管理者を追加するほかに管理者がいない場合、自分自身は削除できない
Search Console のユーザー・委任された所有者を外す[ユーザーと権限]で相手の横のメニューから[権限の削除]変更はすぐに反映される
Search Console の確認済み所有者を外すサイトに置いた確認用のトークン(HTML タグ・ファイル・DNS レコード)も外すトークンが残ると、相手がアクセスを回復できる
確認済み所有者が 1 人だけ社内の別の人も所有権を確認しておく確認済みの所有者が全員アクセスを失うと、すべてのユーザーがプロパティにアクセスできなくなる

最後の点について、Search Console ヘルプは「確認済みのすべての所有者が Search Console のプロパティに対するアクセス権を失った場合、すべてのユーザーがそのプロパティにアクセスできなくなります」と説明しています(サイトの所有権を確認する、2026年10月13日確認)。会社の共有アカウントや、管理の担当者の個人アカウントだけに所有権が集まっていないかを、年に一度は確かめます。

見直しは、次の順に行うと漏れが減ります。

  1. GA4 のアカウントとプロパティ、Search Console のプロパティごとに、ユーザーの一覧を書き出す
  2. 一人ずつ、今も必要か、役割が強すぎないかを確かめる
  3. 取引が終わった会社、異動・退職した人の権限を外す
  4. GA4 の管理者と Search Console の確認済み所有者が、社内に 2 人以上いるかを確かめる
  5. 見直した日と、外した権限を記録する

当サイトの権限の構成:読み取りだけでデータを取る

当サイト(seoagent.jp)では、Search Console と GA4 の数字を、WordPress の Site Kit の接続を使って毎週自動で取得しています。接続に使っているのは、Search Console と GA4 の両方で所有者・管理者の権限を持つサイトの管理者のアカウントで、取得の処理はデータを読む API だけを呼び、サイトや Google の設定は変更しません(当サイトの運用の取り決め)。

Site Kit の接続そのものには、Site Kit が求める編集の範囲も含めて権限が付いています。そのため当サイトでは、接続の権限とは別に、取得の処理で呼ぶ操作を読み取りに限ることで範囲を絞っています。別の方法として、取得専用の Google のサービス アカウントを使う場合は、Search Console には「制限付き」、GA4 には「閲覧者」で追加すると決めています。不要になったらサービス アカウントの鍵を削除し、両方のサービスからユーザーを外します。

よくある質問

GA4の閲覧者とアナリストの違いは何ですか?

どちらもデータを見て、自分のデータ探索を作れます。違いは共有で、アナリストは作成したデータ探索をプロパティのほかのユーザーと共有できます。社内で分析の結果を見せ合う担当者にはアナリスト、数字を見るだけの相手には閲覧者が目安です。

Search Consoleの所有者とフル権限の違いは何ですか?

所有者はユーザーの追加・削除を含むすべての操作ができます。フルユーザーはすべてのデータを見られ、一部の操作ができますが、ほかの人に権限を付けることはできません。

外部の会社にはどの権限を渡せばよいですか?

数字を見るだけなら、GA4 は閲覧者(費用・収益を見せないならデータ制限も)、Search Console は制限付きユーザーが目安です。設定まで任せる場合は、依頼の範囲に合わせて一段ずつ上げ、取引の終了日に外します。

Search Consoleには何人まで追加できますか?

Search Console ヘルプによると、所有者以外のユーザー(フルユーザー・制限付きユーザー・協力者)は、1 つのプロパティに最大 100 名まで設定できます。委任された所有者は、確認済み所有者との合計が 500 名になるまで追加できます。

権限を付与したのに相手が見られないのはなぜですか?

付与したメールアドレスと、相手がログインしている Google アカウントが違うことがよくあります。GA4 ではプロパティ単位で付与した場合、ほかのプロパティは見られません。相手にログイン中のアカウントと、対象のプロパティを確かめてもらいます。

SEOAGENTでできること

SEOAGENT では、サイトを登録して Search Console と GA4 を接続し、接続の状態と取得できるデータの範囲を確認できます。取得できない値は「不明」として表示します。一方、GA4 と Search Console の権限の付与や削除そのものは、各サービスの管理画面で行います。接続に必要な権限は、接続の画面の案内で確かめてください。

GA4とSearch Consoleの権限と関わる分析・効果測定の記事は「分析・効果測定の記事一覧」にまとめています。GA4 の基本の画面は「GA4の使い方」で説明しています。

参考情報

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