日本語 English(Home)

キーワード難易度(SEO難易度)とは:ツールごとの定義の違いと、狙う語を決める読み方

ツールに出るキーワード難易度(KD・SEO難易度)は、何から計算され、どこまで信じてよいのか。各ツールの公式の定義を並べ、数字に入っていない内容の質や検索意図、上位10件の見方、新しいサイト向けの判断表、当サイトがAhrefsの数字を使って書く語を決めた例を紹介します。

キーワード難易度(SEO難易度)とは:ツールごとの定義の違いと、狙う語を決める読み方

この記事の要点:

  • キーワード難易度(KD・SEO難易度)とは、ある語で検索結果の上位に入る難しさを、SEOツールが独自の計算で推定した数字です。Google が公開している指標ではなく、Search Console にも難易度の項目はありません。
  • 計算のもとはツールごとに違います。Ahrefs の KD は上位10件のページへの参照ドメイン数(リンク元のサイトの数)をもとにし、ラッコキーワードの SEO難易度は上位に集客力の強いサイトがどれだけあるかという考え方で作られています。同じ語でも値は一致しません。
  • Ahrefs のヘルプは、KD にはページ内の要素(内容の質など)が入っていないと明記しています。KD が低くても、上位に強いサイトや公式ページが並んでいれば上位に入りにくいことがあります。
  • 新しいサイトは、KD を「候補をふるいにかける最初の目安」として使い、最後は上位10件の顔ぶれ・検索意図・自社が出せる根拠を見て決めます。

キーワード難易度とは:上位に入る難しさをツールが推定した数字

キーワード難易度とは、ある検索語で検索結果の1ページ目(上位10件)に入るのがどれくらい難しいかを、SEOツールが0〜100などの数字で推定したものです。英語では Keyword Difficulty(KD)、日本語のツールでは「SEO難易度」と呼ばれることもあります。数字が大きいほど上位に入りにくいと推定されている、という意味です。

大切なのは、これが Google の数字ではないことです。Google は検索語ごとの難易度を公開していません。Search Console の検索パフォーマンス レポートで選べる指標は、クリック数、インプレッション数(表示回数)、CTR(クリック率)、平均掲載順位で、難易度の項目はありません(Search Console ヘルプ「検索パフォーマンス レポート」、2026年10月13日確認)。難易度は、各ツールが自社で集めたデータから計算した推定値です。

キーワード選定の流れのなかでは、難易度は検索ボリューム(月にどれくらい検索されるか)と並べて、候補を絞り込むために使われます。

主なツールでの定義の違い:何から計算しているか

キーワード難易度の定義は、ツールごとに違います。同じ語を別のツールで調べると値が大きく変わるのは、計算のもとにしているデータと考え方が違うためです。次の表は、各社の公式ヘルプ・公式ブログに書かれている定義だけを並べたものです(並びはアルファベット・五十音順で、優劣や推薦を示すものではありません。2026年10月13日確認)。

ツール指標の名前範囲何から計算しているか(公式の説明)
AhrefsKeyword Difficulty(KD)0〜100その語の上位10件(自然検索の結果のみ)のページが持つ参照ドメイン数(リンク元のサイトの数)をもとにした独自の計算。ページ内の SEO の要素は考慮しない
ラッコキーワードSEO難易度(SD)1〜100(低 1〜33・中 34〜66・高 67〜100)検索上位に、SEO の集客に力を入れているサイト(ドメイン)がどれだけあるかという考え方で作られている
Google(Search Console)なし—検索語ごとの難易度は公開していない

Ahrefs のヘルプは KD を「an estimation of how hard it would be to rank on the 1st page of Google (aka the Top 10 search results)」(Google の1ページ目、つまり上位10件に入る難しさの推定)と説明し、「KD is calculated using our own unique algorithm, and it is based on the number of referring domains (RDs) the Top 10 ranking pages (organic search results only) for a given keyword have」としています(Ahrefs Help Center「What does KD stand for in Keywords Explorer?」)。

Ahrefs の公式ブログは、ほとんどのツールが同じ0〜100の目盛りを使いながら、それぞれ計算方法が違うため、同じ語でも値が大きく変わると説明しています。目安として「KD 0-5」は上位ページにほとんど被リンクがない状態、「KD ~50」は数百の被リンク、「KD 90+」は数千の被リンクがある状態とされています(Ahrefs Blog「Keyword Difficulty」、2025年12月15日更新)。

ラッコキーワードのヘルプは「あくまでも相対的に比較できる一つの指標としてお役立てください」と書いています(ラッコキーワード「『SEO難易度』指標の使い方」)。どのツールも、難易度だけで判断しないことを前提にしています。比べるときは、同じツールの値どうしで比べます。

難易度の数字に入っていないもの

キーワード難易度に入っていないのは、主に「上位ページの内容の質」「検索意図に合っているか」「自分のサイトの強さ」の3つです。数字が低くても上位に入れない、あるいは数字が高くても入れる、ということが起きるのはこのためです。

  • 内容の質:Ahrefs のヘルプは「KD does not take into consideration any “on-page SEO” factors」(ページ内の SEO の要素は考慮しない)と明記しています。上位の記事がどれだけ詳しいか、情報が新しいかは数字に出ません。
  • 検索意図:同じ語でも、上位が道具のページなのか、解説記事なのか、公的機関のページなのかで、書くべきページの形が変わります。ラッコキーワードのヘルプも、上位表示できるかは「検索意図や性質によって大きく変わります」と書いています。
  • 自分のサイトの強さ:Ahrefs のブログは、KD は平均的なサイトにとっての難しさで、自分のサイトの強さは考慮していないと説明しています。同じ KD でも、そのテーマで記事が多く被リンクもあるサイトと、始めたばかりのサイトでは難しさが違います。
  • データの新しさ:Ahrefs のヘルプによると、灰色で表示される KD は、検索結果のデータが20日以上更新されていない古い値です。検索数の多い語ほど更新の頻度が高いとされています。

なお、Google 広告のキーワードプランナーに出る「競合性」は広告の入札の指標で、自然検索の難易度ではありません。この違いは「キーワードプランナーの使い方」で説明しています。

難易度だけで決めない:上位10件を見て判断する

難易度だけで狙う語を決めないためには、実際の上位10件を開いて、どんなサイトのどんなページが並んでいるかを確かめます。Ahrefs のヘルプ自身も、KD は「first filter」(競争が激しすぎる語を外す最初のふるい)や、優先順位をつける手段として使うものだとし、KD だけで SEO の判断をすることは勧めていません。

上位10件で確かめることは次のとおりです。

  1. ページの種類:解説記事・道具(無料ツール)・商品ページ・公的機関・辞書・動画・Q&A のどれが多いか。記事で答えられる語かを判断します。
  2. サイトの強さ:上位のサイトのドメインの強さ(Ahrefs の Domain Rating など)の幅。強いサイトだけが並ぶのか、小さなサイトも入っているのか。
  3. 公式ページの有無:Google のヘルプや官公庁のページが上位にあれば、定義を説明するだけの記事では並びにくくなります。
  4. 内容の足りない点:上位の見出しを並べ、扱われていない問い(手順、判断の表、一次データ)があるか。
  5. 自社の根拠:自社の資料・計測・事例など、上位にない情報を出せるか。

新しいサイトのキーワード難易度の読み方:判断の表

ドメインの強さが低い新しいサイトは、キーワード難易度を「上位10件の顔ぶれ」とあわせて読みます。次の表は、難易度・上位のサイトの強さ・公式ページの有無・自社の根拠の4つを並べた判断の目安です。数値の区切りはツールや分野で変わるため、目安として使ってください。

キーワード難易度上位10件のサイトの強さ公式ページ/自社の根拠どうする理由
低い強弱が混ざっている(小さなサイトも上位にいる)ある優先して書く被リンクが少なくても内容で並べる余地がある
低い強いサイトだけが並ぶあり/ある書くが、定義だけの記事にしない数字は低くても、サイト全体の強さと公式の説明で上位が固まっている
低い上位が道具・商品・地図など、記事以外のページ—/—記事にするかを見直す検索意図が記事と合っていない
中〜高強いサイトだけが並ぶ—/ない後回しにし、関連の小さな語から始める被リンクと記事の蓄積が必要になる
中〜高強弱が混ざっている—/ある中期の目標として書く一次データで差をつけ、関連記事からのリンクで支える
表示なし(「-」・取得なし)——/—上位10件を直接見て判断するデータが無いだけで、易しいとは限らない

ドメインの強さの指標(Domain Rating など)もツールの推定値で、Google の評価そのものではありません。この点は「ドメインパワーとは」で説明しています。

検索ボリュームと組み合わせた優先順位の付け方

キーワード難易度は、検索ボリュームと事業との関係とあわせて、書く順番を決めるために使います。難易度が低くても検索されない語や、自社の商品と関係のない語を先に書く理由はありません。検索数の大きい語を狙う順番は「ビッグキーワードの狙い方」で説明しています。

  1. 事業との関係で候補を絞る:自社の商品・サービスを使う人が調べる語か、読んだ人が次に何をするか。
  2. 検索ボリュームで語の大きさを比べる:同じツールの値どうしで比べます。小さな語でも、具体的な悩みの語は成果につながりやすいことがあります。検索ボリュームの調べ方は「検索ボリュームとは」にまとめています。
  3. 難易度で「今のサイトで届くか」をふるいにかける:難易度の高い語は、関連する小さな語の記事を先に積み上げてから狙います。小さな語の考え方は「ロングテールキーワードとは」で説明しています。
  4. 上位10件を確かめて最終判断する:前の節の判断の表に当てはめます。
  5. 書いた後に Search Console で確かめる:表示回数と平均掲載順位の推移で、狙いが合っていたかを見ます。難易度の予想より、実際の表示のデータを優先します。

当サイトでの使い方の例:Ahrefs の数字と上位10件

当サイト(seoagent.jp)では、2026年10月13日に記事の追加計画を作る際、Ahrefs(日本の検索結果)で各語の検索ボリューム・KD・上位ページを調べ、「KD 0〜5 の語」と「上位5件にドメインの強さが低いページがある語」を優先し、強いサイトだけが並ぶ語は後回しにしました。同じ日に、書く直前の確認として主な語の上位10件を取り直しています。その結果の一部が次の表です。

検索語検索ボリューム(月)KD通常の検索結果のドメインの強さ(DR)の幅上位の様子
seo 難易度450036〜77難易度を調べる道具のページと解説記事が混ざる
seo lp300039〜73解説記事が中心
グローバルナビゲーション800123〜93解説記事と、サービスの操作ガイド・デザイン例が混ざる
表示速度1,200021〜95地図アプリの速度表示・交通機器など、Web以外のページが上位に入る

出典:Ahrefs の Keywords Explorer と SERP の概要(日本、2026年10月13日取得)。DR は Ahrefs の Domain Rating で、AIによる概要・関連する質問などの枠を除いた通常の検索結果のみ。数値は月によって変わります。

4語とも KD は0〜1ですが、上位10件には DR 70を超えるサイトが複数あります。KD は上位ページへのリンク元のサイトの数をもとにしているため、ページ自体への被リンクが少なければ、強いサイトのページが並んでいても低く出ることがあります。また「表示速度」のように、Webページの速さを知りたい人と、交通や地図の速度表示を知りたい人が混ざっている語は、KD では検索意図の割れ方が分かりません。当サイトはこうした語について、上位10件を見て、Webの解説を求める読者に答える記事として書くかを決めています。

AI検索の時代のキーワード難易度の扱い

AIによる概要や AI モードが表示される検索でも、キーワード難易度の意味は変わりません。難易度は通常の検索結果の上位10件をもとにした推定で、AI の回答に引用されるかどうかは計算に入っていません。

Google は、AI 機能でサポートリンクとして表示されるには、ページがインデックスに登録され、スニペットを表示でき、検索の技術要件を満たしていることが必要で、それ以外の追加の要件はないと説明しています。AI による概要や AI モードは、関連する複数のサブトピックに検索を広げて回答を組み立てる「クエリ ファンアウト」を使う場合があるとも書いています(Google 検索セントラル「AI 機能とウェブサイト」、最終更新日 2025-12-31、2026年10月13日確認)。

このため、難易度の高い大きな語を避けて、具体的な問いに答える小さな語の記事をそろえる進め方は、AI 検索でも意味があります。一方で、AI の回答に引用されることを難易度から予測することはできません。AI 検索での見え方は「AIによる概要(AI Overviews)とは」で説明しています。

よくある質問

キーワード難易度はいくつ以下なら狙えますか?

一律の基準はありません。計算方法がツールごとに違い、自分のサイトの強さも考慮されていないためです。新しいサイトは、同じツールで難易度の低い語から始め、上位10件に小さなサイトや自社と同じ規模のサイトが入っているかを確かめて判断します。

ツールによって難易度が違うのはなぜですか?

計算のもとにするデータが違うためです。Ahrefs の KD は上位10件のページへの参照ドメイン数、ラッコキーワードの SEO難易度は上位に集客力の強いサイトがどれだけあるかという考え方で作られています。比べるときは同じツールの値どうしで比べます。

難易度が0なのに上位に入れないのはなぜですか?

難易度にページの内容の質や検索意図、上位サイト全体の強さが入っていないためです。KD が0でも、強いサイトや公式ページ、道具のページが上位を占めていることがあります。上位10件を開いて、記事で答えられる語かを確かめてください。

キーワード難易度は無料で調べられますか?

無料で一部を調べられるツールもありますが、範囲は各社の条件によります。Google の Search Console やキーワードプランナーには、自然検索の難易度の項目はありません。無料でも、検索結果の上位10件を自分で開いて確かめることはできます。

SEOAGENTでできること

SEOAGENT では、サイトの方針(提供する商品・サービス、解決する顧客の課題、対応しない領域など)を登録し、キーワード・テーマの候補を集められます。候補ごとに「具体的な疑問」「ページの役割」「既存ページ」「推奨の行動」「根拠の準備」「検索数」を一覧で確認でき、推奨の行動は「新規」「既存の更新」「ページの強化」「統合検討」などに分かれます。検索数が取れていない語は「不明」と表示します。

より詳しく調べたいときは、ご自身の Ahrefs の契約を接続し、月と1回ごとの利用量の上限を決めたうえで、競合が獲得している語や検索結果の形などを調べられます(Ahrefs の契約は別途必要です)。

できないこと:SEOAGENT は独自のキーワード難易度を計算するものではなく、順位を保証するものでもありません。キーワード選定に関するほかの記事は「記事・サイト改善の記事一覧」にまとめています。

参考情報

関連する記事

「記事・サイト改善」の記事をすべて見る →

コンテンツ監査(記事の棚卸し)のやり方:一覧の作り方と、残す・直す・統合・削除の判定
記事・サイト改善

コンテンツ監査(記事の棚卸し)のやり方:一覧の作り方と、残す・直す・統合・削除の判定

記事が増えると、古くなった記事や同じ問いに答える記事が生まれます。公開済みの記事を一覧にし、記事ごとに残す・直す・統合する・noindex にする・削除するを決める手順を、Google の説明と当サイト(seoagent.jp)の棚卸しの記録をもとに説明します。

執筆レギュレーションの作り方:表記ルール・文体・出典の決まりを社内で統一する
記事・サイト改善

執筆レギュレーションの作り方:表記ルール・文体・出典の決まりを社内で統一する

書き手が増えると、表記や文体、出典の示し方が記事ごとにばらつきます。執筆レギュレーションに入れる項目のひな形、公的な表記の基準の使い方、出典と法令に関わる表現の決まり、当サイト(seoagent.jp)の書き方の決まりと確かめ方を説明します。

AIでSEO対策を、もっと続けやすく。

機能と使い方、料金・契約条件は、サービス資料でご案内します。