この記事の要点:
- 検索順位には「誰が見ても同じ1つの数字」はありません。検索する人の場所・端末・設定によって結果が変わるため、目的に合った確かめ方を選びます。
- 自分のサイトの順位の傾向を知るには、Search Consoleの「平均掲載順位」が基本です。実際に表示されたときの順位を、Google自身のデータで集計した値です。
- 平均掲載順位は「表示されたときの最も上の順位」の平均です。表示回数が少ないと数字が大きく揺れるので、表示回数・クリック数と一緒に読みます。
- 自分で検索した結果は、検索結果の形や上位ページの内容を見るのに使います。順位の数字を報告する用途には向きません。
- 順位計測ツールを使う場合は、地域・端末などの条件と、データの取り方を確認します。Googleのスパムに関するポリシーは、許可のない自動の検索(順位確認のための取得を含む)を禁じています。
検索順位の確認方法は3つ:目的で使い分ける
検索順位の確認方法は、大きく分けて「Search Consoleで見る」「自分で検索する」「順位計測ツールで記録する」の3つです。どれか1つが正しいのではなく、分かることが違います。まず目的を決めてから方法を選びます。
| 方法 | 分かること | 向いている目的 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| Search Console | 実際に表示されたときの平均の順位、表示回数、クリック数、検索語 | 自社サイトの傾向をつかむ、直す記事を探す | 平均値なので、特定の人が見た順位とは一致しない。自社サイトしか見られない |
| 自分で検索する | 検索結果の形(AIによる概要、画像、広告など)、上位ページの内容 | 検索意図を確かめる、見え方を確認する | 自分の場所・端末・設定での結果。人によって違う |
| 順位計測ツール | 決めた条件(地域・端末)での順位の推移、競合の順位 | 大事な検索語を同じ条件で追う | 条件や数え方がツールごとに違う。データの取り方を確認する |
判断に迷ったら、次の順で考えます。
- 自社サイトの順位を知りたい:Search Consoleを使います。無料で、Google自身が集計したデータです。
- なぜその順位なのかを考えたい:自分で検索し、上位のページがどんな疑問に答えているかを見ます。
- 競合も含めて、決めた語の推移を細かく追いたい:順位計測ツールを検討します。
多くの場合、Search Consoleだけで「どの記事が、どんな検索語で、何位前後に表示されているか」は分かります。ツールを入れる前に、まずSearch Consoleで足りるかを確かめるのがおすすめです。登録や基本の画面は「Search Consoleの使い方」で説明しています。
Search Consoleで記事ごと・検索語ごとの順位を見る手順
Search Consoleでは、「検索パフォーマンス」(検索結果のパフォーマンス)レポートで順位を確認します。初期の画面では平均掲載順位が表示されていないことがあるので、表示を切り替えます。
- レポートを開く:左のメニューから「検索パフォーマンス」を開き、検索タイプが「ウェブ」になっていることを確かめます。
- 指標を表示する:グラフの上にある「平均掲載順位」の枠を押して選びます。表示回数・クリック数・CTRも一緒に選んでおきます。
- 期間を決める:直近の数日は数値がそろっていないことがあるため、比べるときは過去の確定した期間(例:直近28日と、その前の28日)を使います。
- 検索語ごとに見る:表の「クエリ」タブで、検索語ごとの平均掲載順位を確認します。
- 記事ごとに見る:「ページ」タブで記事を選ぶと、その記事に絞り込まれます。そのまま「クエリ」タブに戻ると、その記事がどの検索語で何位前後に出ているかが分かります。
特定の検索語だけを確かめたいとき
フィルタで「検索キーワード」(クエリ)を選び、語を指定します。複数の語をまとめて見たいときは、正規表現(文字の並びを条件で指定する書き方)でも絞り込めます。Search Console ヘルプによると、正規表現は部分一致が初期設定で、大文字と小文字は区別しません。
例:「順位」と「ランキング」を含む検索語だけを見たいときは、正規表現に 順位|ランキング と入れます。
社名や商品名で検索された分を分けたいとき
Search Consoleには、社名などを含む「指名検索」と、それ以外の検索を分けて見るフィルタがあります(Google 検索セントラル ブログ、2025年11月の発表)。ただし、表示回数が少ないサイトや、URLのパスやサブドメイン単位で登録したプロパティでは使えないと説明されています。
端末や国で分けて見る
同じ記事でも、パソコンとスマートフォンで順位が違うことがあります。「デバイス」タブで端末ごとの平均掲載順位を比べ、差が大きい記事は、その端末での表示や読みやすさを確かめます。海外からの表示がある場合は「国」タブで、主な読者の国に絞ってから順位を見ると、数字が読者の実態に近づきます。
平均掲載順位の計算方法と、実感とずれる理由
平均掲載順位は、検索結果に自分のサイトが表示されたときの「最も上にあったリンクの順位」を、表示されたすべての検索で平均した値です。表示されなかった検索は計算に入りません。
Search Console ヘルプでは、次のような例で説明されています。ある検索で自社のリンクが2位・4位・6位に出たら、その検索の順位は2位として数えます。別の検索で3位・5位・9位に出たら3位です。この2つの平均で、平均掲載順位は2.5になります。
実感とずれる主な理由
| 理由 | 起きること | 確かめ方 |
|---|---|---|
| 人によって順位が違う | ある人には2位、別の人には6位でも、平均は4位になる。誰も4位を見ていないこともある | 期間を短く区切って推移を見る |
| 新しい検索語で表示され始めた | 低い順位の表示が加わり、記事全体の平均が下がって見える | 「クエリ」タブで、新しく出てきた検索語を確かめる |
| サイト全体とページで集計が違う | サイト全体では最も上のリンクだけを数えるため、ページ別より高く出ることがある | 記事の評価は「ページ」で絞り込んで見る |
| AIによる概要に表示された | AIによる概要は検索結果の中で1つの位置を占め、中のリンクはすべて同じ順位として扱われる | Search Consoleの生成AI機能のレポートで表示状況を確かめる |
| 表示回数が少ない | 数回の表示で平均が大きく動く | 表示回数と並べて見る |
最後の点は、公開して間もないサイトでよく起こります。当サイト(seoagent.jp)では、改修前の2025-06-16〜2026-10-06の期間、Search Consoleでの表示回数は10、クリックは0で、表示されたのはトップページだけでした。このときの平均掲載順位は42.7です。表示が10回しかないと、この数字から順位の傾向を読み取ることはできません。平均掲載順位は、表示回数がある程度たまってから意味を持つ数字だと考えます。
表示回数の数え方は「インプレッション(表示回数)とは」で詳しく説明しています。
自分で検索すると順位が違うのはなぜか
自分で検索した結果は、自分の環境での結果です。Google 検索ヘルプでは、検索結果は人によって異なることがあり、その理由として、検索履歴などによるパーソナライズのほか、言語の設定や地域に合わせた結果を挙げています。
- パーソナライズ:Googleアカウントの設定や、過去の検索・閲覧によって結果が変わることがあります。
- 地域:検索している場所のおおまかな地域が使われます。「近くの〜」のような語ほど影響を受けます。
- 言語と端末:言語の設定や、パソコンかスマートフォンかでも変わることがあります。
- 検索結果の形:AIによる概要、広告、画像、動画などが上にあると、1位のリンクでも画面の下のほうに表示されます。
自分で検索するときの手順
- パーソナライズの影響を減らします。Google 検索ヘルプによると、ログイン中はアカウントの設定で、ログアウト中は「検索のカスタマイズ」でパーソナライズを止められます。設定の名前は変わることがあるので、ヘルプの最新の説明を見ます。
- パーソナライズを止めても、地域・言語・端末の影響は残ります。読者が多い地域と端末を想定して見ます。
- 順位の数字より、上位のページの種類(解説、比較、手順、公式ページなど)と、答えている疑問を記録します。
- 何度も同じ語で検索し、順位を数えることはしません。数字はSearch Consoleで確かめます。
シークレットウィンドウ(履歴を残さない画面)でも地域などの影響は残るため、「誰が見ても同じ結果」にはなりません。自分で検索するのは、順位を測るためではなく、検索した人が何を求めているかを確かめるためだと割り切ると迷いません。
AIによる概要がある検索での見え方
検索結果の上にAIによる概要が表示される検索では、通常の1位のリンクでも、画面を下へ動かさないと見えないことがあります。一方で、自社のページがAIによる概要の中で参照元として示されることもあります。自分で検索するときは、順位の数字だけでなく、どの枠に自社のリンクがあるかを記録しておくと、クリック率の変化を考える材料になります。
順位計測ツールを使うときに確かめること
順位計測ツールは、登録した検索語の順位を、決めた条件で定期的に記録するツールです。多くの語を同じ条件で追える一方、Search Consoleの数字とは測り方が違うため、数字が合わないのは自然なことです。
| 確かめること | 理由 |
|---|---|
| 地域と端末の条件 | 読者の実際の環境と違う条件で測ると、参考にならない |
| AIによる概要などの数え方 | 検索結果の特別な枠を順位に含めるかは、ツールによって違う |
| 測る頻度と記録の期間 | 推移を比べるには、同じ条件で続けて記録する必要がある |
| データの取り方 | Googleの検索結果を許可なく自動で取得する方法は、Googleのポリシーに反する |
最後の点は見落とされがちです。Googleの「ウェブ検索のスパムに関するポリシー」は、Googleに自動で検索を送ることを「機械生成トラフィック」として挙げ、その中に「順位確認のために検索結果を取得すること」を含めています。許可なく行うと、スパムに関するポリシーとGoogleの利用規約に反すると説明されています。ツールを選ぶときは、データをどう集めているかを提供元の説明で確かめます。
登録する検索語は、多ければよいわけではありません。事業の成果につながる語や、記事で狙った語に絞ると、変化を読み取りやすくなります。
検索順位チェックツールの種類と、Search Consoleでの記録
検索順位チェックツールは、使い方で分けると「その場で1回ずつ調べる型」「パソコンに入れて定期的に記録する型」「オンラインのサービスで定期的に記録する型」「SEOツールの機能の1つ」があります。どの型でも、地域・端末の指定、記録が残るか、データをどう集めているかを提供元の説明で確かめます。この記事では、特定のツールの推薦や順位付けはしません。
自社サイトの順位の記録は、Search Consoleでも残せます。検索パフォーマンスの平均掲載順位は、検索結果でのサイトの最上位の位置の平均です。検索語とページで絞って定期的に書き出すか、Search Console API の検索アナリティクスでクエリ・ページ・日付ごとに取り出します。API は上位の行だけを返すとされています(2026年10月14日に確認)。
ツールとSearch Consoleの数字が違うときの考え方
例:順位計測ツールでは「5位」、Search Consoleの平均掲載順位では「8.3」と出ることがあります。ツールは決めた1つの条件での順位、Search Consoleは実際に表示された多くの場面の平均なので、どちらかが誤りとは限りません。比べるのは数字そのものではなく、同じ方向に動いているかどうかです。両方が下がっていれば、順位が下がった可能性が高いと考えられます。
順位を確認するタイミングと頻度
順位は日々上下します。毎日の小さな動きで記事を書き直すと、何が効いたのか分からなくなります。Googleの「SEO スターター ガイド」でも、変更の効果が表れるまでの時間は数時間から数か月まで幅があり、効果を見極めるには数週間待つことを勧めています。
| タイミング | 見ること |
|---|---|
| ふだん(週ごと・月ごと) | サイト全体と主な記事の表示回数・クリック数・平均掲載順位の推移 |
| 記事を直した後 | 直す前と後で、同じ長さの期間を比べる。数週間たってから見る |
| 新しい記事を公開した後 | まず検索結果に表示され始めたかを確かめる。順位の評価は表示回数がたまってから |
| 訪問が急に減ったとき | どの記事・どの検索語で下がったかを切り分ける |
大きく下がったときの原因の切り分け方は「検索順位が下がったときの確認手順」にまとめています。
社内に報告するときのまとめ方
順位を社内に報告するときは、「何位になったか」だけを伝えると誤解を生みやすくなります。次の項目をそろえて伝えると、数字の意味が共有しやすくなります。
- 測り方:Search Consoleの平均掲載順位か、ツールの順位か。ツールなら地域と端末の条件
- 期間:比べた2つの期間(例:直近28日と、その前の28日)
- 表示回数とクリック数:順位と一緒に、見つけてもらえた量と選ばれた量
- 変えたこと:期間中に記事を直した、公開した、などの出来事
- 次にすること:数字から決めた作業と、次に確かめる時期
順位の数字から次に何をするか
順位を確認したら、表示回数・クリック率(CTR)と組み合わせて、次の作業を決めます。順位だけを見ても、何を直すべきかは決まりません。
| 状態 | 考えられること | 次にすること |
|---|---|---|
| 順位は上のほうだが、クリック率が低い | 検索結果の題名や説明が、検索した人の疑問に合っていない。AIによる概要などで画面の下に押し出されている | 検索結果の見え方を確かめ、題名と説明文を見直す |
| 表示回数は多いが、順位が低い | 検索語には関係があるが、疑問に十分答えていない | その検索語で上位のページが答えている疑問と比べ、足りない節を補う |
| 狙っていない検索語で表示されている | 記事の主題が、狙いとずれて伝わっている | 見出しと本文が狙った問いに答えているかを見直す |
| 表示回数がほとんどない | インデックスされていない、または検索される語を扱っていない | URL検査でインデックスの状態を確かめる |
クリック率の見方と直し方はクリック率(CTR)とは、記事の直し方は「SEOリライトのやり方」で説明しています。検索順位の確認方法と、平均掲載順位の見方と関わる分析・効果測定の記事は「分析・効果測定の記事一覧」にまとめています。
よくある質問
平均掲載順位が下がったのは、記事の評価が落ちたからですか?
そうとは限りません。新しい検索語で低い順位に表示され始めると、平均は下がって見えます。表示回数とクリック数が減っていないか、どの検索語の順位が動いたかを「クエリ」タブで確かめてから判断します。
Search Consoleで、競合サイトの順位も見られますか?
見られません。Search Consoleで確認できるのは、自分が所有を確認したサイトのデータだけです。競合の様子は、自分で検索して上位のページを見るか、競合の順位を記録できるツールで確かめます。
順位を確認する回数が多いと、順位に影響しますか?
自分で検索する回数が、自分のサイトの順位を上げたり下げたりする仕組みについて、Googleの公式な説明は確認できませんでした。ただし、プログラムで自動の検索を繰り返す方法は、Googleのスパムに関するポリシーに反します。
スマートフォンとパソコンの順位は別々に見られますか?
Search Consoleの検索パフォーマンスでは、「デバイス」タブで、パソコン・モバイル・タブレットに分けて確認できます。端末によって順位が違う記事は、それぞれでの見え方を確かめます。
Search Consoleに出てこない検索語の順位を知るには、どうすればよいですか?
Search Consoleの検索語に出てこない場合、その期間に自社のページがその語で表示されなかったか、表示が少なくデータに現れていない可能性があります。自分で検索して検索結果の様子を確かめるか、決めた語を記録できるツールで条件をそろえて確かめます。
SEOAGENTでできること
SEOAGENTでは、Search Consoleと連携して、サイト全体と記事ごとのクリック、表示回数、CTR、平均順位と、検索語の推移を確認できます。期間は「直近の確定した月」と「直近7日(3日前まで)」から選べます。数値は原因を断定するものではなく、記事詳細の「次の一手」から、関連する改善項目へ進むための入口です。



