日本語 English(Home)

Googleペナルティとは:手動による対策の確認と再審査の手順

順位が急に落ちてペナルティを疑ったときや、手動による対策の通知を受けたときに確かめることをまとめます。Search Consoleヘルプとスパムに関するポリシーを原文で確かめ、当サイトのスパムの被リンクの記録とともに、確認・解除・切り分けの手順を説明します。

Googleペナルティとは:手動による対策の確認と再審査の手順

この記事の要点:

  • 「Googleペナルティ」は通称で、Google の文書が仕組みとして説明しているのは「手動による対策」です。Google の担当者がページを審査し、スパムに関するポリシーに違反すると判断したときに行われ、Search Console に通知されます。
  • 手動による対策を受けているかは、Search Console の[手動による対策]レポートで確かめられます。対策が無ければ緑色のチェックマークが表示されます。通知が無いのに順位が下がった場合は、コアアップデートや技術的な問題などを順に疑います。
  • 解除するには、影響を受けたすべてのページで問題を直し、レポートから再審査をリクエストします。リクエストには、問題の説明・直した手順・その結果の 3 点を書きます。審査は多くの場合、数日から数週間かかります。
  • スパムの被リンクが多くても、手動による対策の原因になっていなければ、否認はほとんどのサイトで不要です。当サイトも 400 を超える参照ドメインの大半が自動生成のスパムですが、否認していません。

Googleペナルティとは:公式の仕組みの名前は「手動による対策」

Googleペナルティとは、Google の検索で、サイトやページの掲載順位が下がる、または検索結果に表示されなくなる措置を指す通称です。Google が Search Console で通知する仕組みの名前は「手動による対策」で、Search Console ヘルプは「Google の担当者が特定のサイトのページを目視で審査し、Google のスパムに関するポリシーに準拠していないと判断した場合、そのサイトに対して手動による対策を行います」と説明しています(2026-10-13 確認)。

Google のスパムに関するポリシーは、違反の検出について「自動システムと、必要に応じて行われる人間による審査によって」行い、「場合によっては、手動による対策を実施します」と書いています。ポリシーに違反しているサイトは、掲載順位が下がったり、まったく表示されなかったりすることがあります。ポリシーの対象には、検索のランキングを上げる試みだけでなく、「Google 検索の生成 AI 応答を操作する試み」も含まれています(最終更新日 2026-09-02)。

なお、同じポリシーの一部(サイトの評判に関するポリシーのよくある質問)には「手動ペナルティ」という日本語の表記もありますが、確認と解除の手順はすべて「手動による対策」として説明されています。この記事も、その言葉で説明します。ポリシーに挙がっている手法の一覧は「ブラックハットSEOとは」で説明しています。

手動による対策とアルゴリズムによる変動の違い

手動による対策とアルゴリズムによる順位の変動の違いは、通知があるかどうかです。手動による対策は、Search Console の[手動による対策]レポートとメッセージ センターで知らされます。アルゴリズムの更新(コアアップデートなど)やスパムの自動の検出による変化には、サイトごとの通知はありません。

比べる点手動による対策アルゴリズムによる変動
誰が判断するかGoogle の担当者がページを審査する自動のシステム
通知Search Console のレポートとメッセージ センター無い(大きな更新は Google 検索ステータス ダッシュボードで公表)
原因スパムに関するポリシーへの違反違反とは限らない。他のページとの比べ方が変わることもある
戻し方問題を直して再審査をリクエストする再審査の仕組みは無い。サイトを改善し、次の評価を待つ

コアアップデートについて、Google は「これらの変更は広範囲にわたるもので、特定のサイトや個々のウェブページを対象とするものではありません」と説明しています(「Google 検索のコア アップデート」、2026-10-13 確認)。コアアップデートで順位が下がったことは、ペナルティを受けたことを意味しません。下落したときの見方は「コアアップデートとは」で説明しています。

手動による対策の確認方法

手動による対策を受けているかは、Search Console の[手動による対策]レポートを開けば確かめられます。ヘルプによると、行われた対策の数がレポートの上部に表示され、対策が行われていない場合は緑色のチェックマークと適切なメッセージが表示されます。

  1. Search Console にログインし、確かめたいサイトのプロパティを選びます。
  2. 左のメニューから[手動による対策]レポートを開きます。
  3. 緑色のチェックマークが出ていれば、手動による対策はありません。
  4. 対策がある場合は、説明のパネルを展開し、問題の種類・説明・影響を受けるページのパターン(例:https://example.com/real-estate/*、または「すべてのページに影響があります」)を記録します。
  5. メッセージ センターと、Search Console に登録したメールアドレスに届いた通知も確かめます。
  6. あわせて[セキュリティの問題]レポートも開きます。ハッキングやマルウェアなどの問題は、こちらに別に表示されます。

影響を受けるページのパターンに一致するすべてのページが、必ずしも影響を受けるわけではないとヘルプは説明しています。最近購入したドメインに、前の所有者の時代の違反があった場合も、このレポートに表示されます。その場合は、問題を直したうえで、サイトを最近取得したことを再審査リクエストに書きます。Search Console の基本は「Search Consoleの使い方」で説明しています。

対策の種類と原因

手動による対策には、問題の種類ごとに名前があり、Search Console ヘルプの「手動による対策の一覧」に、それぞれの説明と推奨される対応が載っています。主なものを、スパムに関するポリシーの項目と対応させると次のとおりです(2026-10-13 確認。ニュースと Discover だけに関わる項目は省略)。

手動による対策の名前対応するポリシーの項目よくある原因
サイトへの不自然なリンクリンクスパム順位を上げる目的のリンクの購入、リンク プログラムへの参加
サイトからの不自然なリンクリンクスパム他サイトへの有料リンクに sponsored・nofollow が無い
価値のない質の低いコンテンツ内容の薄いアフィリエイト サイト、スクレイピング、誘導ページ独自の価値の無いアフィリエイトのページ、他サイトの無断複製、質の低いゲスト投稿
誘導ページ誘導ページの不正使用地名だけを変えたような、ほぼ同じページの量産
クローキング、不正なリダイレクトクローキング、不正なリダイレクトGoogle とユーザーに違うページを見せる
隠しテキスト、キーワードの乱用隠しテキストと隠しリンク、キーワードの乱用背景と同じ色の文字、語の詰め込み
手動による対策の名前対応するポリシーの項目よくある原因
ユーザー生成スパムユーザー生成スパムコメント欄・掲示板・プロフィールへの宣伝の投稿
サイトが第三者のスパムにより悪用されているユーザー生成スパム、ハッキングされたコンテンツサイト内検索ページやアップロード機能の悪用
構造化データに関する問題構造化データに関するガイドラインページに見えない内容のマークアップ、内容と違うマークアップ
サイトの評判に関するポリシーサイトの評判の不正使用本体と関係の薄い第三者のページで本体の評価を利用する
スパムに関する重大な問題複数の項目悪質な手法の繰り返し、または著しい違反

一覧には、このほか[戻る]ボタンのハイジャック、不正なモバイル リダイレクト、AMP コンテンツの不一致、画像のクローキング、スパム行為のある無料ホストなどもあります。自分で行っていなくても、ハッキングや投稿機能の悪用で対象になることがあります。

直し方と再審査リクエスト

手動による対策を解除するには、レポートに書かれた問題を、影響を受けたすべてのページで直してから、レポートの[審査をリクエスト]から再審査を依頼します。ヘルプは「一部のページでのみ問題を解決しても、検索結果は変わりません」と説明しています。複数の対策がある場合は、すべてを直します。

  1. レポートの説明パネルを展開し、問題の種類と影響を受けるページを確かめます。[詳細]のリンクから、その種類の推奨される対応を読みます。
  2. 影響を受けるすべてのページで問題を直します。
  3. Google がそのページにアクセスできることを確かめます。ログインが不要で、有料のコンテンツでなく、robots.txt や noindex でブロックされていないことを、URL 検査ツールで確かめます。
  4. レポートで[審査をリクエスト]を選び、直した内容を書いて送ります。
  5. 確認のメッセージが届いたら、最終の決定が通知されるまで、リクエストを送り直さずに待ちます。

ヘルプは、再審査リクエストを明快にするための 3 点として「サイトの品質に関する問題を正確に説明する」「問題を修正するために行った手順を記述する」「取り組みの結果を記述する」を挙げています。次のような形で書くと、3 点がそろいます。

【問題】
2026年○月に通知された「サイトへの不自然なリンク」について、
過去に外部の業者を通じて購入したリンクが原因であることを確認しました。

【直した手順】
1. Search Console のリンクレポートを書き出し、全リンク元を確認しました。
2. 購入したリンクの掲載元○件に削除を依頼し、○件が削除されました。
3. 削除できなかった○件のドメインを、リンクの否認ツールで否認しました。
4. 今後リンクを購入しないよう、社内の発注の決まりを改めました。

【結果】
削除の依頼と回答の記録を、次の共有ファイルにまとめています:(URL)

上の文面は説明のための例で、○の部分は実際の数を書きます。審査の期間について、ヘルプは「ほとんどの再審査は、数日から数週間かかりますが、リンク関連の再審査リクエストなどの一部のケースでは、リクエストの審査に通常よりも時間がかかる場合もあります」と説明しています。

スパムの被リンクへの考え方:当サイトの記録

スパムのように見える被リンクが多くても、手動による対策の原因になっていなければ、否認する必要はほとんどありません。Search Console ヘルプは「ほとんどの場合、Google は詳しい情報を提供されなくても、どのリンクが信頼できるものかを評価することができます。そのため、ほとんどのサイトではこのツールを使う必要はありません」と説明しています。否認が必要なのは、スパムや人為的なリンクが数多くあり、かつ、それが手動による対策の原因になっている、またはなりうる場合に限られます。否認ツールの使い方と、否認の後に確かめることは「リンク否認ツールの使い方」で説明しています。

当サイト(seoagent.jp)では、2026-10-13 に Ahrefs で、現在リンクのある参照ドメインが 409 件、過去を含めると 541 件と表示されました。アンカーテキストで分類すると、同じ英語の宣伝文が約 220、ドメイン名だけが 78、「被リンクを購入」系の宣伝文が 46、その他の宣伝文が約 70 で、正当な紹介は旧サイト時代の数件と、運営会社のサイトからのリンクでした。上位の多くは 2025〜2026 年に新しく見つかった自動生成のサイトで、リンク販売やカジノのドメインを含みます。現在の 409 件のうち、nofollow などの属性が付いていないリンクを持つドメインは 82 件でした。

当サイトはリンクを購入しておらず、手動による対策の通知も無いため、ヘルプの説明に沿って否認しないと判断しました。数字は Ahrefs の推定で、Google が認識しているリンクとは一致しません。

状況どうするか理由
見覚えの無いスパムのリンクがあるが、通知は無い何もしない(記録だけ残す)ほとんどのサイトで否認は不要とヘルプが説明している
過去に自社や業者がリンクを購入した掲載元に削除を依頼し、残るものを否認する手動による対策の原因になりうる
「サイトへの不自然なリンク」の通知がある削除の依頼を尽くし、残りを否認して再審査をリクエストするすべてをやみくもに否認するだけでは承認されないことがある

順位が下がったときの切り分け

順位が下がったときは、手動による対策 → セキュリティの問題 → 技術的な問題 → アルゴリズムの更新 → 季節性や需要の変化、の順に確かめると、通知で確かめられるものから片付きます。Google の「Google 検索トラフィックの減少をデバッグする」は、減少の主な原因として、アルゴリズムの更新、技術的な問題、セキュリティの問題、スパムに関する問題、季節性や興味の変化、サイトの移転と移行を挙げています(2026-10-13 確認)。

順確かめること見る場所
1手動による対策の通知[手動による対策]レポート、メッセージ センター
2ハッキング・マルウェア[セキュリティの問題]レポート
3noindex の誤り・サーバーの停止・robots.txtページのインデックス登録レポート、クロールの統計情報、URL 検査
4コアアップデートなどの時期との一致Google 検索ステータス ダッシュボード、検索パフォーマンスの期間の比較
5季節や需要の変化検索パフォーマンスの過去 16 か月、Google トレンド

コアアップデートとの関係を見るときは、Google は更新の完了から 1 週間以上待ち、開始前の 1 週間と比べることを勧めています。順位が少し下がっただけ(2 位から 4 位など)なら、抜本的な変更は勧めていません。切り分けの詳しい手順は「検索順位が下がったときの確認手順」で説明しています。

よくある質問

Googleペナルティを受けているか確かめるには?

Search Console の[手動による対策]レポートを開きます。対策が無ければ緑色のチェックマークが表示されます。通知が無いのに順位が下がった場合は、手動による対策ではなく、技術的な問題やアルゴリズムの更新などを順に確かめます。通知が無い場合に、価値の低いページが無いかを確かめる方法は「低品質コンテンツとは」で説明しています。

手動による対策が解除されるまでどのくらいかかりますか?

Search Console ヘルプは、ほとんどの再審査は数日から数週間で、リンク関連の再審査などは通常より時間がかかる場合があると説明しています。結果はメールと Search Console で通知されます。決定が届くまで、リクエストは送り直しません。

スパムの被リンクは否認すべきですか?

ほとんどのサイトでは不要です。否認が必要なのは、スパムや人為的なリンクが数多くあり、それが手動による対策の原因になっている、またはなりうる場合です。自分で購入していないリンクだけなら、記録を残して様子を見ます。

コアアップデートで順位が下がったのはペナルティですか?

いいえ。コアアップデートは特定のサイトを対象にした変更ではなく、通知もありません。Google は、アルゴリズムの更新が原因と思われる場合はコンテンツに根本的な問題が無いかもしれないとしており、完了の 1 週間以上後に、前後の数字を比べて判断するよう勧めています。

SEOAGENTでできること

SEOAGENT では、Search Console と GA4 の数字を記事ごとに確認でき、表示回数やクリックが下がった記事から、検索語とその推移を見て次の作業へ進めます。被リンクのデータは Ahrefs から書き出した CSV を取り込み、リンク元やアンカーテキスト、nofollow・dofollow で絞り込んで確認できます。

手動による対策の有無の確認や、再審査のリクエスト、リンクの否認は、Search Console で行ってください。SEOAGENT はそれらを代わりに行う機能を持たず、検索順位を保証するものでもありません。

Search Console や GA4 の見方に関するほかの記事は「分析・効果測定の記事一覧」にまとめています。

参考情報

AIでSEO対策を、もっと続けやすく。

機能と使い方、料金・契約条件は、サービス資料でご案内します。