この記事の要点:
- UU(ユニークユーザー)とは、決めた期間の中でサイトを訪れた人を、重複を除いて数えた数です。同じ人が期間中に何回訪れても 1 と数えます。
- GA4 の画面に「UU」という名前の指標はありません。近いのは「合計ユーザー数」「アクティブ ユーザー数」「新規ユーザー数」で、アナリティクス ヘルプによると、標準のレポートに表示されるのはアクティブ ユーザーです。
- GA4 は、User-ID・デバイス ID・モデリングの順で同じ人を見分けます。別の端末やブラウザ、Cookie の削除で同じ人が 2 人に数えられることがあるため、UU は「人数の目安」として扱います。
- 報告に UU を使うときは、GA4 のどの指標を指すか、期間、絞り込みの条件を定義メモに書いておきます。月ごとの UU を足しても、年間の UU にはなりません。
UU(ユニークユーザー)とは:期間内に訪れた人を重複なしで数えた数
UU(ユニークユーザー、Unique User)とは、決めた期間の中で Web サイトを訪れた人を、重複を除いて数えた数です。同じ人が 1 か月に 5 回訪れても、その月の UU は 1 と数えます。「UU 数」「ユニークユーザー数」とも呼ばれ、サイトに何人が来たかを表す基本の指標です。
UU は、ほかの指標と組み合わせて使うと意味がはっきりします。
- 何人に届いたか:UU そのもの
- 1 人が何回来たか:セッション数 ÷ UU
- 1 人が何ページ見たか:表示回数(PV)÷ UU
- 何人が成果に至ったか:問い合わせなどの成果に至ったユーザーの数 ÷ UU
ただし、アクセス解析のツールは「人」を直接数えているわけではありません。ブラウザや端末に保存された識別子などをもとに「同じ人」と判断した単位を数えています。このため、UU は実際の人数そのものではなく、人数の目安です。
なお、「UU」は検索するとブランド名などほかの意味でも使われます。この記事で扱うのは、Web サイトのアクセス解析の指標としての UU です。
UU・PV・セッションの違い
UU・PV・セッションは、同じアクセスを「人」「ページの表示」「訪問」という違う単位で数えた数字です。UU は人の数、PV(ページビュー、GA4 では「表示回数」)はページが表示された回数、セッションはサイトを訪れてから離れるまでの一続きの利用の回数です。
| 指標 | 数える単位 | 同じ人が 1 日に 2 回訪れ、毎回 3 ページ見た場合 | 答える問い |
|---|---|---|---|
| UU(ユーザー) | 人(GA4 が同じ人と判断した単位) | 1 | 何人に届いたか |
| セッション | 訪問 | 2 | 何回訪問されたか |
| PV(表示回数) | ページの表示 | 6 | ページが何回見られたか |
表の例は説明用です。通常は「UU ≦ セッション ≦ PV」の大小関係になります。UU が多いのに PV が少なければ、1 人が 1 ページだけ見て離れていることが多いと読めます。反対に、UU が少なくセッションが多ければ、同じ人が何度も来ていると読めます。PV がどんなときに記録されるかと、目安の作り方は「PV数とは」で説明しています。
セッションがいつ区切られるか(GA4 では操作の無い状態が初期設定で 30 分続くと終わる)や、日付をまたいだときの扱いは「GA4のセッションとユーザーの違い」で詳しく説明しています。
GA4ではどの数字がUUにあたるか
GA4 の画面には「UU」という名前の指標はありません。UU にあたるのは「ユーザー」と名の付く指標で、アナリティクス ヘルプ「[GA4] ユーザーに関する指標を理解する」では、主な指標を次のように説明しています(2026 年 10 月 13 日確認)。
| GA4 の指標 | ヘルプの説明(要約) | UU として使う場面 |
|---|---|---|
| 合計ユーザー数 | 指定した期間にイベントをトリガーしたユニーク ユーザーの数 | 訪れた人を漏れなく数えたいとき。探索レポートで指標に加えて見る |
| アクティブ ユーザー数 | 指定した期間にサイトまたはアプリを利用したユニーク ユーザーの数。エンゲージメントのあったセッションが発生するか、first_visit イベントや engagement_time_msec パラメータが収集されると数えられる | 標準レポートの「ユーザー」と同じ数字で報告したいとき |
| 新規ユーザー数 | 期間中に first_visit(アプリは first_open)が記録された、新しいユニーク ユーザーの数 | 新しく届いた人の数を見たいとき |
| リピーター | 期間中に、過去のセッションを 1 回以上開始したことのあるユニーク ユーザーの数 | 再訪した人の数を見たいとき |
ヘルプは「Google アナリティクスのレポートにはアクティブ ユーザーのみが表示されます」と説明しています。つまり、標準レポートの表に「ユーザー」と出ている数は、アクティブ ユーザー数です。ヘルプでは「合計ユーザー数」と書かれていますが、日本語の解説記事では「総ユーザー数」と呼ばれることもあります。
ヘルプによると、新規ユーザー数もアクティブ ユーザー数も、合計ユーザー数を超えることはありません(データのしきい値などで差が出る場合を除く)。一方、新規ユーザーがすべてアクティブとは限らないため、新規ユーザー数がアクティブ ユーザー数を上回ることはあります。
どの指標を UU として使うかの判断
| 状況 | 使う指標 | 理由 |
|---|---|---|
| 社内の定例報告で「月間 UU」を求められた | アクティブ ユーザー数 | GA4 の標準レポートの「ユーザー」と一致し、誰が見ても同じ数字を再現できる |
| 少しでも訪れた人を漏れなく数えたい | 合計ユーザー数 | エンゲージメントの条件を満たさなかった人も含まれる |
| 記事が新しい読者に届いているかを見たい | 新規ユーザー数 | 初めて訪れた人だけを数える |
| 他社の媒体資料の「UU」と比べたい | 比べない(定義を確かめる) | ツールごとに数え方と識別の方法が違い、同じ名前でも中身が違う |
GA4 で UU にあたる数字を見る手順
- GA4 の「レポート」で見たいレポートを開き、右上で期間を選びます。表の列名を確かめ、どのユーザー指標が表示されているかを確認します。
- 合計ユーザー数や新規ユーザー数を並べて見たいときは、「探索」で空白のデータ探索を作ります。
- 指標に「合計ユーザー数」「アクティブ ユーザー数」「新規ユーザー数」を追加し、表に並べます。
- 行にディメンション(例:セッションのデフォルト チャネル グループ)を入れると、流入経路ごとの UU を比べられます。
GA4がユーザーを見分ける仕組み
GA4 は、User-ID、デバイス ID、モデリングという 3 つの手段で、同じ人の行動を 1 人のユーザーとしてまとめます。アナリティクス ヘルプ「レポート用識別子」では、これらを「ユーザー識別スペース」と呼び、プロパティが使うものを「レポート用識別子」と呼んでいます(2026 年 10 月 13 日確認)。
| 識別の手段 | 中身 | 特徴 |
|---|---|---|
| User-ID | ログインした人に、サイト側が割り当てた一貫した ID | 端末をまたいで同じ人をまとめられる。サイト側の実装が必要 |
| デバイス ID | ウェブサイトではクライアント ID(ブラウザの Cookie に保存)から取得した値 | ブラウザごとに別の値になる |
| モデリング | Cookie を承認しなかった人の行動を、承認した似た人のデータから推定する | Cookie の同意が得られない分の欠けを補う |
どの手段を使うかは、管理画面の「データの表示」にある「レポート用識別子」で選びます。選択肢は次の 3 つです。
- 混合型:User-ID、デバイス ID、モデル化データの順に使う
- 計測データ:User-ID、デバイス ID の順に使う(モデリングは使わない)
- デバイスベース:デバイス ID だけを使う
ヘルプによると、この設定はデータの収集や処理には影響せず、いつでも切り替えられます。切り替えると、レポートでの「ユーザー」の数え方が変わるため、UU を時系列で比べるときは、設定を変えた日を記録しておきます。
上位の解説記事には「IP アドレスで数える」という説明もありますが、GA4 のヘルプが説明するユーザーの識別手段は上の 3 つです。GA4 の UU を説明するときは、ヘルプの用語にそろえます。
UUが実際の人数より多く・少なく出る理由
GA4 の UU は、ブラウザや端末ごとの識別子をもとに数えるため、実際の人数より多くも少なくも出ます。多く出る主な理由は「同じ人が別の識別子で数えられる」こと、少なく出る主な理由は「計測できない人がいる」ことです。
| 起きること | UU への影響 | 理由 |
|---|---|---|
| パソコンとスマートフォンの両方から訪れる | 多く出る | 端末ごとにデバイス ID が違い、ログインして User-ID を送っていなければ別のユーザーになる |
| 同じ端末で別のブラウザを使う | 多く出る | クライアント ID はブラウザごとに保存される |
| Cookie を削除する、シークレット ウィンドウで開く | 多く出る | 識別子が新しくなり、新規ユーザーとして数えられる |
| Cookie の利用に同意しない | 少なく出る(モデリングで補われる場合あり) | 識別子が使えず行動データが取れない。混合型ではモデリングで推定される |
| 家族で 1 台の端末を共有する | 少なく出る | 複数の人が 1 つの識別子で数えられる |
| 計測タグが一部のページに入っていない | 少なく出る | そのページだけを見た人は数えられない |
よくある誤解と実際
| よくある誤解 | 実際(アナリティクス ヘルプの説明に沿って) |
|---|---|
| UU は実際に訪れた人数と同じ | GA4 が識別子で同じ人と判断した単位の数で、人数の目安 |
| GA4 のレポートの「ユーザー」は、来た人の総数 | 標準レポートに表示されるのはアクティブ ユーザー。合計ユーザー数とは別の指標 |
| 4 月と 5 月の UU を足せば、2 か月の UU になる | ユーザー数は期間の中で重複を除いて数えるため、足すと 2 か月とも来た人を二重に数える。2 か月の UU は、期間を 2 か月にして取り直す |
| UU が増えれば成果も増えている | 成果は問い合わせなどのキーイベントで見る。UU は届いた人の数で、成果とは別 |
UUを報告に使うときの決めごと
UU を社内の報告や目標に使うときは、「UU」が GA4 のどの指標を指すかを最初に決め、定義メモとして残します。GA4 には UU という名前の指標が無いため、担当者が変わると、ある月は合計ユーザー数、別の月はアクティブ ユーザー数で報告され、数字が比べられなくなるからです。
定義メモには、次の項目を書きます。
| 項目 | 書く内容の例 |
|---|---|
| 指標 | 例:アクティブ ユーザー数(GA4 標準レポートの「ユーザー」) |
| プロパティ | 例:対象サイトの GA4 プロパティ(ID) |
| 期間 | 例:暦月(1 日〜末日)。週や年は足し算せず取り直す |
| 絞り込み | 例:全体/自然検索のみ(セッションのデフォルト チャネル グループ=オーガニック検索) |
| レポート用識別子 | 例:混合型。変更した日を記録 |
| 除外 | 例:社内のアクセスを除外しているか、テスト環境のデータが混ざっていないか |
例:定義メモの書き方は説明用の例です。自社の設定に合わせて書き換えます。
UU を目標(KPI)にする場合は、UU だけでなく、成果に近い指標と並べて置きます。UU は「何人に届いたか」を表しますが、届いた人が問い合わせなどの成果に至ったかは表さないためです。
当サイトのGA4で見るUUの例
当サイト(seoagent.jp)の GA4 では、記録できている数が少なく、UU を「人数の傾向」として読める段階にはまだありません。Site Kit 経由で取得した 2025 年 6 月 16 日〜2026 年 10 月 6 日の値は、次のとおりです。
| 指標(同じ期間) | 値 | 出典・条件 |
|---|---|---|
| セッション(全体) | 46 | GA4(Site Kit 経由で取得) |
| セッション(自然検索) | 0 | GA4(Site Kit 経由で取得) |
| アクティブ ユーザー数 | 不明 | この期間の取得結果が手元に無いため、数値は書かない |
| 合計ユーザー数・新規ユーザー数 | 不明 | 同上 |
| 表示回数(PV) | 不明 | 同上 |
このくらいの量では、1 人が別の端末から来ただけで UU が大きく動きます。当サイトでは、割合や UU の増減を評価する前に、計測が正しく動いているかを先に確かめました。GA4 の設定が 2 つのプラグインに分かれていたため、1 つ(測定 ID は 1 つ)にまとめ、Google タグの送信先が 1 つであることを確認しています。タグが 2 か所から送られていると、同じ訪問が重ねて記録されるおそれがあるからです。
訪問が少ないうちは、UU の値そのものよりも、次の点を記録しておくと、後で数字が増えたときに正しく比べられます。
- どの指標を UU として扱うか(定義メモ)
- 計測タグや設定を変えた日
- 取得できなかった値は「0」ではなく「不明」と書くこと
AI検索とUUの関係:AIの回答から来た人はどう数えられるか
AI による回答から自社サイトに来た人も、リンクをクリックしてサイトを開けば、GA4 では通常の訪問と同じく 1 人のユーザーとして数えられます。回答を読むだけでクリックしなかった人は、サイトを開いていないため UU には含まれません。
どこから来たかは、GA4 のデフォルト チャネル グループで分かれます。アナリティクス ヘルプ「デフォルト チャネル グループ」では、次のように説明しています(2026 年 10 月 13 日確認)。
| 来た元 | GA4 のチャネル |
|---|---|
| Google 検索の AI による概要・AI モード | オーガニック検索(通常の検索結果と同じチャネルに含まれる) |
| ChatGPT、Gemini、Copilot などの AI アシスタント | AI アシスタント |
このため、AI アシスタントから何人来たかは、チャネルを「AI アシスタント」に絞ったユーザー数で見られます。一方、Google の AI による概要から来た人だけを、通常の検索結果から来た人と分けて数えることは、このチャネルの定義ではできません。Search Console でも、Google 検索セントラル「AI 機能とウェブサイト」によると、AI 機能に表示されたサイトのデータは、検索タイプ「ウェブ」のパフォーマンス レポートに含まれます。AI からの流入の見方はGA4の参照元(リファラー)の見方でも説明しています。
よくある質問
UU数とは何の略ですか?
UU は Unique User(ユニークユーザー)の略です。決めた期間の中でサイトを訪れた人を、重複を除いて数えた数を指します。
UU数とGA4のユーザー数は同じですか?
GA4 に UU という指標は無く、近いのはアクティブ ユーザー数・合計ユーザー数・新規ユーザー数です。標準レポートの「ユーザー」はアクティブ ユーザー数なので、報告ではどれを UU と呼ぶかを決めて書き添えます。アクティブ ユーザーと総ユーザー・新規ユーザーの定義の違いはGA4のアクティブユーザーとはで表にまとめています。
合計ユーザー数とアクティブ ユーザー数はどちらを使えばよいですか?
標準レポートと同じ数字で報告したいならアクティブ ユーザー数、短時間で離れた人も含めて数えたいなら合計ユーザー数を使います。どちらを使うかを決め、期間ごとに同じ指標で比べることが大切です。
月ごとのUU数を足して年間のUU数にしてよいですか?
足せません。複数の月に来た人が重ねて数えられるためです。年間の UU が必要なら、GA4 で期間を 1 年にして取り直します。
UUを増やすにはどうすればよいですか?
新しい読者に見つけてもらう入口を増やすことです。検索で探されている問いに答える記事を足す、既存の記事を改善して検索結果で選ばれるようにする、といった方法があります。増えたかどうかは新規ユーザー数で確かめます。
SEOAGENTでできること
SEOAGENT では、Search Console と GA4 を連携し、サイト全体と記事ごとに、クリック、表示回数、CTR、平均順位、ユーザー、PV、平均滞在時間、エンゲージメント率を確認できます。「流入と成果」では、GA4 の自然検索からの訪問と、成果として設定したキーイベントを見られます。
Search Console の数字と GA4 の数字は別のデータとして扱い、取得できない状態を「0件」や「問題なし」とは扱いません。各データの取得時刻と、接続していないデータも画面に表示します。UU の定義そのものは GA4 の設定に従います。
UU(ユニークユーザー)と関わる分析・効果測定の記事は「分析・効果測定の記事一覧」にまとめています。



