この記事の要点:
- GA4 と Search Console を連携すると、GA4 の中で「Google オーガニック検索クエリ」と「Google オーガニック検索トラフィック」の2つのレポートが使えるようになり、検索語や検索結果での表示と、サイトに来た後の行動を同じ画面で見られます。
- 連携には、GA4 プロパティの編集者の役割と、Search Console プロパティの確認済み所有者の両方が必要です。GA4 の[管理]→[サービス間のリンク設定]→[Search Console とのリンク]から設定します。
- 連携後のレポートのコレクションは、初めは公開されていません。左下の[ライブラリ]で「Search Console」のコレクションを公開すると、左のメニューに表示されます。
- Search Console のクリック数と GA4 の自然検索のセッション数は一致しません。数える対象(クリックとセッション)、プライバシーのための除外、タイムゾーン、JavaScript の有無などが違うためです。
GA4とSearch Consoleを連携すると何が分かるか
GA4 と Search Console を連携すると、検索結果での表示(Search Console のデータ)と、サイトに来た人の行動(GA4 のデータ)を、GA4 の同じ画面で見られるようになります。アナリティクス ヘルプ「Search Console を Google アナリティクスに接続する」は、検索結果でのランキング、クリックに結びついたクエリ、そうしたクリックがランディングページやキーイベントにどうつながったかを分析できると説明しています(2026年10月13日確認)。
| レポート | 見られること | 組み合わせられる切り口 |
|---|---|---|
| Google オーガニック検索クエリ | 検索クエリごとのクリック数・表示回数・CTR・平均掲載順位 | Search Console のディメンションのみ(アナリティクスのディメンションでは分けられない) |
| Google オーガニック検索トラフィック | ランディングページごとの Search Console の指標と、アナリティクスの指標(セッション・キーイベントなど) | 国・デバイス |
同じヘルプによると、Search Console の指標と組み合わせられるアナリティクスのディメンションは、ランディング ページ・デバイス・国の3つだけです。また、データは Search Console に収集されてから48時間後に使えるようになり、表示されるのは最大16か月分です。
GA4 だけでは、自然検索で来た人がどの検索語で来たかは分かりません。検索語を知りたい場合は、連携した「Google オーガニック検索クエリ」のレポートか、Search Console そのものを使います。検索語の見方は「検索クエリとは」で説明しています。
連携に必要な権限と上限
連携を作るには、GA4 プロパティの「編集者」の役割と、Search Console プロパティの「確認済み所有者」の両方が必要です。アナリティクス ヘルプは、所有権の確認はリンクの設定中にも行えるとし、リンクの削除には GA4 プロパティの編集者の役割が必要だと説明しています(2026年10月13日確認)。
| 決まり | 内容(アナリティクス ヘルプの記載) |
|---|---|
| GA4 側の権限 | プロパティの編集者の役割(リンクの作成と削除) |
| Search Console 側の権限 | プロパティの確認済み所有者 |
| リンクできる数 | ウェブデータ ストリーム1つに Search Console プロパティ1つ。Search Console プロパティ1つにウェブデータ ストリーム1つ |
| GA4 プロパティあたり | Search Console にリンクされたデータ ストリームは1つだけ |
| リンクの変更 | 変更はできない。直す場合は削除して作り直す |
| データが使える期間 | データ ストリームの作成日とサイト確認の日の、遅いほうの日以降 |
外部の会社に作業を頼む場合は、まず社内の確認済み所有者が連携を行うか、必要な期間だけ権限を渡すかを決めます。渡す権限の種類と付与・削除の手順は「GA4とSearch Consoleの権限の解説」にまとめています。
連携の手順
連携は、GA4 の[管理]から行います。アナリティクス ヘルプに書かれた手順は次のとおりです(2026年10月13日確認)。
- GA4 で[管理]を開き、[サービス間のリンク設定]の[Search Console とのリンク]をクリックします。
- リンクの表で[リンク]をクリックします。
- [管理する Search Console プロパティにリンク]の行で[アカウントを選択]をクリックし、リンクする Search Console プロパティを選びます。
- [確認]、[次へ]の順にクリックします。
- サイトのウェブデータ ストリームを選びます。
- [次へ]をクリックし、設定を確認して送信します。
Search Console の側からリンクを作ることもできます。どちらから作っても結果は同じで、1つのウェブデータ ストリームと1つの Search Console プロパティが結び付きます。
同じヘルプは前提として、GA4 プロパティと Search Console プロパティで、同じウェブページのデータが集められていることを確かめるよう求めています。たとえば Search Console のプロパティが「https://www.example.com/」だけで、GA4 のタグが別のサブドメインにも入っている場合は、数字の範囲が合いません。プロパティの種類は「Search Consoleの使い方」で説明しています。
連携後にレポートを表示する手順
連携しただけでは、GA4 の左のメニューに Search Console のレポートは表示されません。アナリティクス ヘルプは、Search Console のレポートのコレクションはデフォルトで非公開になっており、左側のペインの[ライブラリ]から公開できると説明しています(2026年10月13日確認)。
- GA4 で[レポート]を開き、左のメニューの一番下にある[ライブラリ]をクリックします。[ライブラリ]は、管理者か編集者の権限がないと表示されません。
- コレクションの一覧で「Search Console」のカードを探します。
- カードの[その他](縦の3点)をクリックし、[公開]をクリックします。
- 左のメニューに「Search Console」が表示され、その中に「Google オーガニック検索クエリ」と「Google オーガニック検索トラフィック」のレポートが入っていることを確かめます。
アナリティクス ヘルプ「レポート ナビゲーションをカスタマイズする」によると、公開したコレクションは、コレクション名に基づいて左のメニューにアルファベット順で表示され、順番は変えられません。1つのプロパティに作れるコレクションは最大7個です。
レポートの期間を長くしても、データが見られるのは Search Console が保持する16か月分までです。また、アナリティクス ヘルプは、Search Console のレポートは期間の比較のグラフに対応していないと説明しています。前年と比べたい場合は、Search Console の画面か、データを書き出して比べます。
2つの数字が合わない理由
Search Console のクリック数と、GA4 の自然検索のセッション数は、連携しても一致しません。そもそも数えているものが違うためで、どちらかが間違っているわけではありません。
| 違い | Search Console | GA4 |
|---|---|---|
| 数える単位 | 検索結果でのクリック | サイトでのセッション(訪問) |
| 対象 | Google 検索の結果のみ | オーガニック検索のチャネル(Google 以外の検索エンジンも含む) |
| 数えられない場合 | 検索回数が非常に少ないクエリは表から除外 | JavaScript が動かない環境の訪問。タグが読み込まれる前に離れた訪問も記録されない |
| 日付の区切り | 太平洋時間(24時間ビュー以外) | プロパティで設定したタイムゾーン |
| 反映の遅れ | 通常2〜3日以内に利用可能 | 連携したレポートでは、Search Console のデータは収集から48時間後 |
Search Console ヘルプ「パフォーマンス レポート(検索結果): データの不一致に関するトラブルシューティング」は、他のツールとデータが異なる理由として、プライバシー(検索回数が非常に少ないクエリの除外)、処理(重複の削除など)、タイムラグ(通常2〜3日以内に利用可能)、タイムゾーン(太平洋時間)、JavaScript(Google アナリティクスなどは JavaScript を有効にしているユーザーのみを記録)の5つを挙げています(2026年10月13日確認)。
このほか、検索結果から1回クリックした人が、しばらくしてから同じページに戻ると、GA4 では新しいセッションとして数えられることがあります。反対に、クリック後にページが表示される前に離れた人は、GA4 には記録されません。2つの数字は「同じ方向に動いているか」を見るのに使い、件数をそろえようとしないことが大切です。セッションの数え方は「セッションとユーザーの違い」で説明しています。
AIによる概要・AIモードからの訪問
Google の AI による概要と AI モードからの訪問は、2つのツールのどちらでも、通常の検索と同じ数字に含まれます。アナリティクス ヘルプ「デフォルト チャネル グループ」は、オーガニック検索のチャネルに「Google の AI による概要と AI モードも含まれます」と説明しています(2026年10月13日確認)。Search Console でも、AI による概要での表示とクリックは検索パフォーマンス レポートの検索タイプ「ウェブ」に含まれます。AI からの訪問だけを分けて数えることはできません。詳しくは「AI Overviews(AIによる概要)とは」で説明しています。
当サイトの数字で比べる
当サイト(seoagent.jp)の Search Console と GA4 の数字を、同じ期間で並べた結果が次の表です。2つのデータは、WordPress の Site Kit の接続を通じて閲覧の権限だけで取得しました(取得日 2026年10月12日)。
| 期間 | Search Console | GA4 |
|---|---|---|
| 2025年6月19日〜2026年10月9日 | 表示回数 65、クリック数 0(データのある日は9日) | 全体のセッション 73、うちオーガニック検索 0 |
この期間では、Search Console のクリック数と GA4 のオーガニック検索のセッションは、どちらも 0 で一致しています。ただし、これは検索からの訪問がまだ無い段階だからで、件数が増えれば上の理由で差が出てきます。表示回数が 65 あってクリックが 0 ということは、検索結果に出てはいるものの、選ばれる順位や題名になっていないことを示します。
当サイトの Search Console で表示回数の多かった検索語は「内部リンク」(表示 6、平均掲載順位 44.2)、「内部リンク seo」(表示 5、平均掲載順位 22)などで、クリックされた語はありませんでした。なお、Search Console の「データの異常」の告知によると、2025年5月13日〜2026年4月27日の表示回数は正しく記録されていないため、この期間をまたぐ比較はしません。平均掲載順位の読み方は「検索順位の確認方法」で説明しています。
連携できないとき・レポートが出ないときの確認
連携できない、または連携したのにレポートが出ないときは、権限・プロパティの組み合わせ・コレクションの公開・データの反映時期の4つを順に確かめます。
| 状況 | 確かめること | どうするか |
|---|---|---|
| [Search Console とのリンク]が押せない | GA4 で編集者以上の役割があるか | 管理者に役割を上げてもらう |
| リンクしたいプロパティが一覧に出ない | Search Console でそのプロパティの確認済み所有者か | 所有権の確認を済ませる(設定中にも行える) |
| すでにリンクがあると表示される | データ ストリームか Search Console プロパティが、別の相手とリンク済みでないか | 古いリンクを削除してから作り直す |
| 左のメニューにレポートが無い | [ライブラリ]で「Search Console」のコレクションが公開されているか | コレクションを公開する |
| レポートにデータが無い | リンクしてから48時間以上たっているか、サイト確認とデータ ストリームの作成日 | 時間をおいて確かめる。それより前のデータは表示されない |
| 数字の範囲が合わない | GA4 と Search Console で、同じページを対象にしているか | プロパティの URL とタグの設置範囲をそろえる |
連携後にリンクが切れたように見える場合も、まずこの表の順に確かめます。Search Console のプロパティを作り直したときや、GA4 のデータ ストリームを作り直したときは、リンクも作り直しが必要です。
よくある質問
GA4で検索キーワードは見られますか?
GA4 だけでは見られません。Search Console と連携すると、「Google オーガニック検索クエリ」のレポートで、検索語ごとのクリック数・表示回数・平均掲載順位を見られます。ただし、検索語とアナリティクスの指標(キーイベントなど)を組み合わせることはできません。
連携しても数字が一致しないのはなぜですか?
Search Console はクリックを、GA4 はセッションを数えているためです。Search Console ヘルプは、プライバシーのための除外、処理、タイムラグ、タイムゾーン、JavaScript の有無を違いの理由に挙げています。同じ方向に動いているかを見るのに使います。
連携したのにレポートが表示されません
Search Console のレポートのコレクションは、初めは非公開です。GA4 の左下の[ライブラリ]で「Search Console」のコレクションを公開してください。データは収集から48時間後に表示されます。
連携に必要な権限は何ですか?
GA4 プロパティの編集者の役割と、Search Console プロパティの確認済み所有者の両方が必要です。リンクを削除するには GA4 プロパティの編集者の役割が必要です。
SEOAGENTでできること
SEOAGENT では、Search Console と GA4 を連携し、サイト全体と記事ごとに、クリック、表示回数、CTR、平均順位、ユーザー、PV などを確認できます。「流入と成果」では、GA4 の自然検索からの訪問と、成果として設定したキーイベントを並べて見られます。
一方、GA4 と Search Console のリンクの設定そのものは、各サービスの管理画面で行います。SEOAGENT は取得できないデータを「0件」や「問題なし」とは扱わず、各データの取得時刻と、接続していないデータを画面に表示します。
GA4とSearch Consoleの連携と関わる分析・効果測定の記事は「分析・効果測定の記事一覧」にまとめています。



